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【Cs137の降下】志賀原発だったら(2)北西風

2014-04-12
 福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。
 しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
 そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
 今回は、石川県志賀原発について考えてみる2回めです。福島原発事故シミュレーション図をマイナス40度ほど回転し、志賀原発の位置に重ねてみました。富山県内は一部を除いて、ほとんどが、人間の住めない地域となりそうです。特に富山市には平方kmあたり10万~25万メガベクレルというオレンジの領域が到達しています。オレンジの領域はほぼ帰還困難区域と重なります。その先も平方kmあたり5万~10万メガベクレルという黄色の領域が広がり、県境くらいまで居住制限区域となりそうです。

Cs志賀-40


・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


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【Cs137の降下】志賀原発だったら(1)北風

2014-04-06
 福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。
 しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
 そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
 今回は、石川県志賀原発について作成してみました。福島原発事故シミュレーション図を10度ほど回転し、志賀原発の位置に重ねてみました。石川県内は能登半島の先端を除いて、ほとんどが、人間の住めない地域となりそうです。特に金沢市は平方kmあたり10万~25万メガベクレルというオレンジの領域です。帰還困難区域となりそうです。その先も平方kmあたり5万~10万メガベクレルという黄色の領域が広がり、県境くらいまで居住制限区域となりそうです。

Cs志賀10



・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(9)新潟県西部その2

2013-08-26
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀r-60

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 新潟県西部への汚染の到来、前回は10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域の到達距離の遠い原図北端をあわせてみましたが、今回は広がりのイメージがつかみやすい原図南端を合わせてみました。1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域、柏崎刈羽原発に到達しています。なお本図では汚染状況図を裏返しています。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(8)新潟県西部

2013-08-21
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀95

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 今回は新潟県西部です。原図が切れていますのではっきりしませんが、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域、糸魚川市には到達し、上越市まで届くか、という感じとなっています。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(7)富山市

2013-08-19
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀r-30

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 前回までは、原図を回転させて作図してきました。今回はちょっと裏焼きしてから回転しています。前回・前々回と同じく富山・長野方向へと放射能雲が広がるケースですが、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域、富山湾に沿って広がった場合です。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(6)長野市

2013-08-16
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀115

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 前々回、前回と長野方向へ放射能雲が広がるケースを考えて重ね合わせ図を作成しましたが、さて、汚染濃度が上る可能性はどんなものか、今回は、汚染領域原図の北側を長野市に向けてみました。原図が切れていますので、よくわかりませんが、少なくとも長野市の西端には10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域が到達しています。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(5)富山・長野その3

2013-08-14
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀-80

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 前回から更に角度を回してみました。長野県は広いので、けっこう角度回しているのですが、あまり違いがわからないかもしれません。依然として富山から長野、広範に汚染されそうです。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(4)富山・長野

2013-08-12
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀-62

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 前回既に岐阜・長野方向について見てみましたが、この両県、広いので、もうちょっと角度を回してみました。富山から長野、広範に汚染されそうです。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(3)富山・岐阜・長野

2013-08-10
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀-45

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 今回は内陸部に汚染地帯が広がった場合です。富山市には10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域、岐阜市と長野市には1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域が到達しています。


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【放射性ヨウ素131の拡散】志賀原発だったら(2)福井市・能登

2013-08-08
 福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。
 当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
 さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
 今回は、北陸電力の志賀原子力発電所です。この原発、活断層でレッドカードを貰い、ご多分に漏れず反論しようとしたものの、それさえ困難なようで、報告書の提出は9月末予定と延期され、再稼働審査の請求さえできていません。もともと、1999年6月には臨界事故を起こしており、そのせいもあり、通常は70~80%程度となる設備利用率が1号機で約64%、2号機で約35%と、まともに動いていない(リンク先は日経新聞HP・・・無料登録で閲覧可)ことこの上ない原発です。しかも、炉の形式が福島第一原発と同じ沸騰水型(2号機は改良沸騰水型)ですからフィルターベント装置も必要と、ホント、さっさと諦めて廃炉にした方が経営上もプラスだろうと思いますが、北陸電力は600億円以上をかけて改修工事をするそうです。まあ、この原発、関西電力の値上げ原価に算入されていますから、そっちの方からだけでも維持しているだけで(発電をしていなくても)年間百数十億円の収入を北陸電力にもたらしてくれるわけですが・・・。
 この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ヨウ素131志賀212

 ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
 今回は福井市に原図の北端をあわせてみました。原図が切れているのではっきりしませんが、福井市主要部にも10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域が到達していそうです。一方、能登半島、北端の珠洲市まで、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域に入っています。なおこの図では、柏崎刈羽原発のあたり、海上を通った1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域が到達しています。


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