【Cs137の降下】東京(5)浜岡原発 その2
2014-02-08
福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
今回は「東京はどんな危険に曝されているのか」の5回めです。前回取り上げた浜岡原発、5万~10万MBq/km^2汚染される黄色の領域に注目すると、神奈川県の西半分か真っ黄色になる図が印象的です。しかし、東京都について言えば、原図の海側よりも陸側を合わせたほうが危機的です。今回の図は、福島事故のシミュレーション図を浜岡原発に移動し、時計回りに45度ほど回転して重ねてみたものです。この図では2万5千~5万MBq/km^2汚染される黄緑の領域、東京都の人口の多い地域をすっぽりと覆います。この汚染状況、安心などと言っていられる状況ではないと思いますが、政府はきっと、「大丈夫」と言うでしょう。

昨日のニュースです↓
「子どもの甲状腺がん33人=前回から8人増-福島県」(時事通信HP 2月7日)
福島では甲状腺がんの発生率200倍とも言われていますが、「(福島県・県民健康管理調査)検討委は放射線の影響について、『これまでの知見から言えば考えにくい』との見解を示した」そうです。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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静岡県浜岡原発
【Cs137の降下】東京(4)浜岡原発
2014-02-01
福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
今回は「東京はどんな危険に曝されているのか」の4回めです。まわりの原発について作図してみます。福島事故のシミュレーション図を浜岡原発に移動し、反時計回りに120度ほど回転して重ねてみました。神奈川県の西半分ほど5万MBq/km^2以上セシウム137が降って来る黄色の領域となります。東京の大部分は1万~2万5千MBq/km^2の範囲となります。もちろんこの数値は安心などと言っていられるものではありませんが、政府は「大丈夫」と言うでしょう。

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静岡県浜岡原発
【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(12)横浜・横須賀・富津
2013-09-25
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回よりさらに時計回りにちょっとだけ、重ね合わせる際の角度を進めてみました。100万人単位の人々が青い領域(1万Bq/m^3hr以上汚染される領域)に入ったり出たりしていきます。今回、青の領域に入ったのは横浜市南部~横須賀~富津です。
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静岡県浜岡原発
【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(11)川崎・横浜
2013-09-22
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
それにしてもこのあたり、重ね合わせる際の角度をわずかに変えるだけで、100万人単位の人々が青い領域(1万Bq/m^3hr以上汚染される領域)に入ったり出たりしていきます。今回、青の領域に入ったのは川崎市~横浜市東部です。
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静岡県浜岡原発
【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(10)世田谷区・杉並区
2013-09-19
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
さて、前回よりさらにちょっとだけ東へ汚染域を回転してみます。東京都区部の西部、世田谷区や杉並区には、1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域が到達しています。なお、静岡市の10万Bq/m^3hr以上汚染(緑)領域入り、甲府市の1万Bq/m^3hr以上汚染(青)領域入りは前回と同じようなものです。
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静岡県浜岡原発
【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(9)静岡・甲府・多摩・所沢
2013-09-17
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回は、前回よりさらにちょっとだけ東へ汚染域を回転してみました。静岡市の10万Bq/m^3hr以上汚染(緑)領域入り、甲府市の1万Bq/m^3hr以上汚染(青)領域入りは前回と同じようなものですが、その先、この青の領域は東京多摩地区を抜け、所沢へと到達しています。
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静岡県浜岡原発
【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(8)静岡・甲府・秩父
2013-09-15
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回は、前回よりさらに東へ汚染域を回転してみました。静岡市はかなりの部分が10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域となり、そして1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域、甲府を通りぬけ、秩父へと到達する図となりました。
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【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(7)浜松市天竜区~諏訪・岡谷
2013-09-13
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回は、北への展開です。浜松市天竜区はほとんどの地域が10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域となり、長野県は諏訪市・岡谷市といったところまで、1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域が到達する図となりました。
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【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(6)名古屋市
2013-09-11
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回は、中京地域が広範に汚染される場合を考え、福島汚染地域図の南側を名古屋方向に合わせましたが、到達距離的には原図北側のほうが遠くまで汚染が到達しています。こちらを名古屋に合わせると、原図が切れていますので、よくわからなくなりますが、名古屋市まで10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域が到達するようです。
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【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(5)浜松・名古屋・岐阜・津
2013-09-08
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図は、汚染地帯が中京地域に広範に広がったケースです。10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域は浜松市はもちろん通りぬけ、岡崎市の一部に到達しています。1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域は、名古屋・岐阜、また津市へと広がっています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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