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電気料金「値上げ」という「不当操作」

2012-02-29
 表題について、あらかじめお断りしておきます。「不当操作」ではなくて、単なる「無能」もしくは「低能」、「馬鹿」、「間抜け」という可能性もあります。

 4月1日からの、電気・ガス料金値上げ状況が報道されています。

電気ガス料金値上げ0228
(朝日新聞2月28日西部本社版朝刊)

 理由は、燃料費の値上がりだそうです。
 しかし、例えば、こちらのブログで紹介されている日経新聞の記事(2月23日)によると、
 「日本企業の長期輸入契約の価格は現在100万BTUで約16ドル。米国の6~7倍、欧州と比べても5割は高い。」
 ということになります。
 もちろん、こんなバカ高い燃料を使っていれば、電気料金、値上げしたくもなるでしょう。でもなんで、こんなバカ高い燃料を買うのか?
 「日本は“世界一高い値段”で天然ガスを買っているのだ。なぜか?/理由は複数あり、日本企業が従来から石油価格とリンクした長期契約を結んできたことなどが挙げられる。/だが、根源的な理由は、「電気料金制度」だと言える。/日本のLNG輸入のメインプレーヤーである電力会社は、燃料費が上がれば、その分だけ「燃料費調整」で値段を上げ、消費者に価格を転嫁できる」からだと、SAPIOは指摘しています(ニコニコニュースがSAPIOから引用)。
 もっと正確に書くべきでしょう。短期的には「燃料調整費」で燃料値上がり分を回収できるし、高額の燃料を買い続ければ「基準価格」自体が変わって、やはり電気料金に付加できる。この際、電気料金は、発電や送電にかかった金額に、定められたパーセンテージの利益を乗せて決定されるので、もともとかかった金額が大きければ大きいほど、電力会社の利益も大きくなるのです。つまり、燃料価格が高ければ高いほど、電力会社にとっては好都合なのです(原発ほど高くはつかないので残念なんだけど)。結局、電気料金が総括原価方式で決められるから、というお決まりの話です。
 だから燃料を高く買う・・・これを電気料金の不当操作と言わずして、なんと言いましょうか。まあ、電力会社の燃料買い付け担当がほんとに真に「無能」で「低能」で「馬鹿」で「間抜け」なため、高い燃料を買わされている、という可能性もあるかもしれませんが。

 これに関連して記しておきたいことがいくつかあります ↓

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