放射能汚染進行 10倍!!
2013-04-30
世の中、連休モードでも、待ってくれない放射能汚染。
(時事通信社HP 4月28日)
先日来報道されていた福島原発の漏水、やっぱり、何がどうなっているのか、誰も分かっていないようです。事故が沈静化さえしない状況下で秋の原発再稼働を口にするとは、茂木経産相、何を考えているのか。
一方、“脱原発をめざす首長会議”の方々、連休だからこそ集まって、活動にいそしんでおられます。

(東京新聞HP 4月29日)
発足1年で会員は16名増え、86名に達しています。
脱原発の声、地方から国へ、大きなプレッシャーとなって欲しいものです。
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【放射性ヨウ素131の拡散】島根原発だったら(2)萩市・広島市
2013-04-29
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、住民から3号機の許可無効が訴えられている島根原発です。実際、県庁所在地そのものに原発がありますから、シビアアクシデントの場合、対策本部の立ち上げもままならないでしょうし、避難民の避難場所の確保も困難でしょう。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図は、原図を平行移動した後、10度ほど回転してみました。山陰・中国地方に広範に汚染地域が広がっています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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島根県島根原発
身勝手はどっちだ!!
2013-04-28
福井県の西川知事、放射性廃棄物の大都市での貯蔵を主張したそうです。
(福井新聞HP 4月26日)
なんでも、「『福井県は発電は引き受けてきたが、使用済み核燃料の貯蔵まで引き受ける義務や義理はない』と強調」したそうです。
いや、ごもっともです。だから、もう原子力発電はやめて、これ以上放射性廃棄物が溜まらないようにしましょう。
しかしそれにしても身勝手な主張です。私なんぞ、80年代反原発運動にもちょっと関わったりしていたものですが、国と電力会社のこちとらに対する言い分は「『地元が同意している』のに、都市部の反対派がごちゃごちゃ言うな」だったものです。補助金に目が眩んで、これまでさんざん原発推進を図ってきた連中が、今更、何を、身勝手なこと言うのでしょう。
“都市部が電気を使ってきたから核廃棄物を引き受けろ”と、西川知事は居丈高に言います。

(中日新聞HP 4月26日)
しかし、当時から、原発は高くつくということは分かっていました。もともと他の発電方式で発電すれば良かっただけのことなのです。それを電力会社とグルになって、不必要に高い電気料金を都市住民から巻き上げてきたのが、原発立地地帯です。どこまで盗人猛々しいのか。
核廃棄物の貯蔵地となるのが嫌なら、まず、きっぱりと原子力発電と決別してから主張すべきでしょう。
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【放射性ヨウ素131の拡散】島根原発だったら(1)萩~鳥取
2013-04-27
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、住民から3号機の許可無効が訴えられている島根原発です。実際、県庁所在地そのものに原発がありますから、シビアアクシデントの場合、対策本部の立ち上げもままならないでしょうし、避難民の避難場所の確保も困難でしょう。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図は、原図を裏焼きして、汚染地域を海岸線に沿わせるような角度で重ね合わせています。西では萩市に1万Bq/m^3hr以上の汚染地域の先端が達しています。東では鳥取市に10万Bq/m^3hr以上の緑の領域が達しています(原図が切れているので図はここまでですが、もっと遠くまで汚染されるでしょう)。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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島根県島根原発
金あまり九州電力、東北電力は困窮してるよ~
2013-04-26
九州電力は、保留していた“寄付金”、やっぱり払うことにしたそうです。「九電、65億円寄付継続へ 値上げ後も、佐賀の3事業に」(朝日新聞HP 4月25日)
電気料金値上げして、金が余ってしょうがないようです。九州電力の電気料金値上げ、国の査定がいかに甘かったか、はっきりしました。

(朝日新聞4月25日西部本社版朝刊)
この記事の右下の表、九州電力の寄付金額は、電力10社平均の2.4倍になるとのことです。どれだけ儲け過ぎで金が余ってしょうがないのでしょうか。ま、左下の関連記事の指摘するとおり、原発佐賀県の古川知事あたりと仲良くしたいという下心ミエミエですが。
「東北電、東電に損賠請求へ 『原発事故で施設に損害』」(朝日新聞HP 4月24日)
東北電力なんて、金なくて兄弟分の東京電力を訴える所まで来ています。
九電、金あまり過ぎ。電気料金値上げし過ぎです。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(12)札幌・富良野
2013-04-25
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
泊原発についていろいろと見て来ましたが、最後はもう一度、札幌です。内陸部の汚染も含めて見れるように、原図を裏焼きして重ね合わせています。札幌は広範な地域が10万Bq/m^3hr以上の汚染です。そして、1万Bq/m^3hr以上の青の領域は富良野まで広範に汚染します。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
火山灰も考えなくちゃ原発!!
2013-04-24
原発の安全性について、火山の噴火も検討する必要があると原子力規制委員会が検討を始めてますが、これ、かなり大変なことになるのではないでしょうか。
(朝日新聞4月23日西部本社版朝刊)
赤くマークしたところ、「火山灰は『過去に降ったのと同じ厚さが降るもの』として評価しないといけない」そうです。
う~ん、ここ九州は、言わずと知れた梅雨時の土砂崩れで有名なシラス台地の地、数十メートルに及ぶ火山堆積物で覆われている場所も珍しくないところなんですけど。
そうそう、火山といえば早川教授、早川先生の放射能汚染地図にはさんざんお世話になって来ましたが、本来、原発事故放射能汚染の専門家じゃなくて、火山の専門家であられたはずです。ちょっと検索、検索。
ありました「グーグルマップでテフラ分布図をつくる」。「テフラ」というのは、火山堆積物のことだそうで、このページからのリンクで、火山灰堆積50cm等高線の図が出てきます。凡例はこのページですので、まずこのページ見て、次にリンクをクリックして、地図と両方見ないと色分けの意味がわからなくなりますが・・・

(http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-163.html の南部の地図をクリックしたところ、この図は縮小です)
この前の図と見比べてみれば、川内原発、伊方原発、玄海原発、全部50cm以上の降灰を覚悟しなければならない地域ということになります。

川内原発は、50cmじゃ済まないと思われますが、他の原発が50cmだったとしても結構なおおごとです。いざという時、事故対応に自動車は走れないでしょう。サイテーの展開としては、原発構内に用意した電源車が、原発建屋まで走れないといったケースもあるでしょう。
火砕流が直撃しなくても、活火山いっぱいのこの辺の原発、危ない危ない。早く廃炉すべきです。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(11)留萌地域・内陸部
2013-04-23
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図では1万Bq/m^3hr以上の青の領域に注目して留萌地域側ではどこまで到達するのか、内陸部の汚染も含めて見れるように、原図を裏焼きして重ね合わせてみました。羽幌町まで到達しています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
731部隊末裔の行方
2013-04-22
長崎大は、福島県の川内村に復興支援拠点を開設したそうです。「長崎大、福島・川内村に復興支援拠点開設」(読売新聞HP 4月21日)

ミスター100ミリシーベルトこと山下俊一・長崎大副学長の活躍の帰結でしょうか。
彼の「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」発言等々にはあっけにとられましたが、斎藤幸一郎、林一郎といった731部隊メンバー、そして731部隊ゆかりの民間団体「同仁会」メンバーの青木義勇、福見秀雄といった面々が牛耳った長崎大医学部の体質だと考えれば、極めて納得がいきます。
上記福島民報記事では長崎大の片峰学長が、「福島県への支援は新たな段階に入っている」と述べたと記されています。「新たな段階」とはどういうことでしょうか?
山下俊一が当初主張した通り“100ミリシーベルト以下なら問題ない”ならば、そして福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの彼が影響力を揮う福島県の医療グループがその後も繰り返し主張したように“一般人への被曝はごくわずかで影響は考えられない”ならば、ごくわずかの特定の人々(多くは原発作業員)以外に問題が出ようはずもなく、いまさら復興推進拠点に大学院生を常駐させる必要もないはずなのですが・・・。
山下俊一の発言には「福島という名前は世界中に知れ渡ります。福島、福島、福島、なんでも福島。これは凄いですよ。もう広島、長崎は負けた。」というのがありました。福島は、広島・長崎よりも大きな危険を背負ったとしか、私には聞こえないのですが、この言葉を、“安全です、大丈夫です”という言葉と一緒に使う山下俊一、最初から福島県民をバカにしていました。そして彼を副学長にいただく長崎大医学部、最初から福島県民を実験動物としか考えてないとしか思えません。こんな連中に健康管理への協力を依頼する福島県川内村、何を考えているのか・・・。
「新たな段階」という言葉の意味、いよいよ“有意義な”データの出てくる段階に入ったということでしょうか。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(10)新十津川町
2013-04-21
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図では10万Bq/m^3hr以上の緑の領域、札幌市を超えて、岩見沢市ほぼ全域を覆っていました。さらに北へ向かうとどうなるか・・・新十津川町まで到達しそうです。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
柏崎刈羽原発の断層は、結局「活断層」なのに・・・
2013-04-20
東京電力が行なった柏崎刈羽原発下の断層についての発表に関する報道、ホームページ見較べると、それぞれなんかヘンです。
(読売新聞HP 4月19日)
原発推進の読売新聞、東京電力の発表の中から「現行の基準(過去13万年前以内)において柏崎刈羽の断層は活断層ではない」という点を強調して紹介しています。なぜなら基準に合わないことが明確な「20万~30万年前に動いた痕跡」が確認されたのですから、とのことです。
でもしかし・・・

(47ニュース=共同通信HP 4月18日)
“現行の基準”なるもの、改定予定で「最大40万年前までさかのぼるよう求められている」と、同じ発表を伝えた共同通信のこの記事は本文内で記しています。そこまで遡って活断層認定したら、「20万~30万年前に動いた痕跡」が確認された柏崎刈羽原発下の断層、活断層ということになります。
ところが共同通信の記事は、柏崎刈羽原発下の断層については「19万年前以降は活動していない」という点だけを紹介し、いつ動いたかについては記載していません。つまり、この記事だけではなんとも判断のしようがないものとなっています。
わざわざ原発ヨイショの読売新聞見て、始めて事態が理解できるとは・・・う~ん、メディアって、なんでこんなかな~。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(9)岩見沢市
2013-04-19
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図では10万Bq/m^3hr以上の緑の領域、札幌市を超えて、夕張市にも到達する可能性がありそうでした。これをちょっとだけ北へ振ると、岩見沢市ほぼ全域が10万Bq/m^3hr以上の緑の領域となりました。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
福島原発汚染水600トン行方不明!?
2013-04-18
共同通信は、福島原発で放射能汚染水600トンが「どこかに消えた」と報道しています。
「福島原発、汚染水6百トン消える 東電は大量漏えいを否定」(47ニュースHP)
汚染水漏洩事件直後の東電の発表では汚染水量23,600トンであったところ、現在の発表では汚染水量23,000トンとなっているとのこと。東電は汚染水は漏れたわけではなく、計測器の誤差範囲だとしているそうです。
う~ん、漏れたならばもちろんおおごとですが、600トンを計測器の誤差と言うなら、それはそれであまりのドンブリ勘定ぶりに唖然とさせられます。
はっきりしているのは、セシウム17兆ベクレルが漏れているといった話しと合わせて、福島はもうダメボ・・・放射性物質の管理なんて全くできてないし、どれだけ漏れ続けているのかも、誰もなんにもわかっていない、ということです。
「『ガンマカメラ』で線量測定 川内、2次除染要望へ」(福島民友HP4月17日)
「仮置き場最低142ヘクタール必要 環境省算出 確保は不透明 浪江の国直轄除染」(福島民報HP4月18日)
で、「除染」とやら、やっても高線量でどうにもならない民家については、とりあえずガンマカメラで監視、2次除染を要望だそうです。でも、除染で出る放射性廃棄物の置き場の確保もままならない状況なんですけど・・・。
そしてもちろん放射能汚染は、さらに、県境など関係なく、福島から外へと漏れていきます。
「(栃木県)出荷停止 昨年度は16品目 農林水産物 セシウム基準超え」(東京新聞HP4月18日)
パンドラの箱は開かれてしまった、と、修辞句を書いてみたって、なんの意味もありません・・・
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(8)夕張市
2013-04-17
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図では札幌市、かなりの市域が10万Bq/m^3hr以上の緑の領域となっていました。このレベルの汚染、札幌市を超えてどこまで到達する可能性があるのでしょうか。原図の南側ではなく、緑の領域の到達距離の遠い、北側をあわせてみます。原図が切れているので何とも言えませんが、夕張市まで、到達していそうです。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
大飯原発運転差し止め訴訟、不当判決!!
2013-04-16
大飯原発の運転差し止め訴訟の1審判決が出ました。裁判所は運転差し止めを認めませんでした。
(NHKホームページ4月16日)
この報道では、「決定の中で裁判長は、『大飯原発の敷地にある破砕帯が活断層と認めるに足りる事情はなく、地震で安全性の限界を超える大津波に襲われる可能性も認められない』と指摘しました。」とあります。
これ、完全に話がおかしいですね。本当に、このNHKの記事のとおり裁判長が述べたなら、挙証責任が逆です。
このままだと、「敷地にある破砕帯が活断層と認めるに足りる」証拠を原告側が出せなかったから、原発の運転差し止めはできないということになります。
しかし福島以後、原子力規制委員会が取ってきた方針は、電力事業者側に証明責任を負わせるものであったはずです。つまり、被告(電力)側が「敷地にある破砕帯が活断層と認め」られない証明を行ない、それが認められた場合のみ、原発の運転が認められるという話だったはずです。
つまり、上記の二重括弧の部分は『大飯原発の敷地にある破砕帯が活断層ではないと証明され、地震で安全性の限界を超える大津波に襲われる可能性も認められない』とならなければいけません。
そして、大飯原発敷地内の断層が活断層なのかどうかは、現在追加調査中ですから、証明なんてされようはずもありません。
これはやはり不当判決です。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(7)新ひだか町・札幌市
2013-04-15
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図ではヨウ素131汚染10万Bq/m^3hr以上の緑の領域に注目していましたが、1万Bq/m^3hr以上の青の領域に注目して日高地域に重ね合わせてみると、この領域、新ひだか町まで到達といったところでしょうか。原図の南の領域で合わせましたので、放射能雲の広がり、北海道内陸部に広く広がります。というか、札幌市、大変なことになっています。かなりの市域が10万Bq/m^3hr以上の緑の領域となっています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
川内原発・玄海原発、再稼働の見通しについて
2013-04-14
一昨日の当ブログ記事では、一面記事をもとに西日本新聞は、九電が原発を再稼働するには時間を要すると見ていることを記しましたが、社会面記者の方は必ずしもそう考えていないようです。なお、玄海原発について「廃炉も視野に」と見出しにありますが、これはあくまで老朽化した1号機についてだけの話です。
(西日本新聞4月11日朝刊)
川内原発早期再稼働の可能性について言及しています。ただし、記事によれば、川内原発のアキレス腱が阿蘇山です。最近噴火したのが9万年前と、ばりばりの現役の活火山ですし、その時の火砕流の到達距離150kmをもとに、今回の原発規制160kmが制定されたのですから、論理的に言って、阿蘇山から160kmは原発立地不適ということになります。
折角ですから図を描いておきましょう。

なんと、不適なのは川内だけではありませんでした。玄海も伊方も(そして図には書き込んでありませんが、「伊方原発」の「原」の字の下に位置する上関も)不適でした。
がんばれ阿蘇山!! ・・・って、当方、福岡市、120km圏内に住んでるんじゃないか、やばッ
・地図はKenmapで作成した白地図に着色・書き込みをしたものです。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(6)厚真町
2013-04-13
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図ではヨウ素131汚染10万Bq/m^3hr以上の緑の領域、苫小牧市直撃というパターンでしたが、どこまで到達するのか、ちょっと角度を変えてみると上図のようになりました。厚真町には到達するようです。ただし、原図がここで切れていますので、その先は不明です。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
たぶん5年のうちに大災害は来ない・・・
2013-04-12
「新しい原発規制」、田中俊一・原子力規制委員長は“国際的に見ても厳しい基準”と言うものの・・・
(西日本新聞4月11日朝刊)
5年間は一部猶予とのこと。これ、「5年間はまあ、大地震も津波も噴火もないだろう」という、根拠のない安全神話そのものじゃないですか。福島の後に、こんなものが出てくるのはおかしい。
全国的には、まず伊方が基準クリアしそう、次が川内と言われていますが、西日本新聞は「九電 対応には時間必要」と、甘い見方。これからどうなるか、やはり夏の参議院選挙しだいですか・・・。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(5)苫小牧
2013-04-11
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図ではヨウ素131汚染状況図を南北ぐるっと回して重ね合わせ作業をしてみました。原図で北の方向(今回の図で苫小牧方向)は図が切れていますので、汚染がどこまで行くのかわからないのですが、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域の到達点は、反対側の(元)南側よりも遠くなっています。苫小牧市まで、この領域、充分に到達しています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
結局ダダ漏れ、福島放射能汚染水
2013-04-10
う~ん、朝日新聞、ちょっと悠長過ぎないか~。
(朝日新聞4月10日西部本社版朝刊)
いやいや、「恐れ」じゃなくて、もう破綻してるってば・・・既に大量に漏れてるんだから。

「福島第一 汚染水計画破綻 貯水池構造上の欠陥」(東京新聞HP 4月10日、スクリーンショット)
↓上の記事の図の表題部分

そうそう、「すでに破綻」でしょ。
今回の流出とは別に、セシウム17兆ベクレルが流出したとする話しもあり、結局、原子炉内にあった放射性物質、ほとんど全部放出しちゃうんじゃないか・・・
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(4)室蘭市
2013-04-09
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図では室蘭市、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域となっています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
これは完全にペテンだ!! 電気料金査定
2013-04-08
見れば見るほど人をバカにした話です。「電気料金審査専門委員会」平成25年3月6日(HPのすっごく下の方)、「『関西電力株式会社及び九州電力株式会社の供給約款変更認可申請に係る査定方針案』について」、電気料金査定のインチキぶりがムチャクチャです。電気料金に盛り込む電力会社の取り分“儲け”の額は、自己資本に対しては高く、他人資本に対しては低く査定される計算式が適用されている・・・ことになっていました。
だから、資本と査定される原子力が増えれば、電気料金が上昇する仕組みとなっている・・・はずでした。
ところが、経産省の電気料金査定、そんなことは全然見ていなかったのです。現実の自己資本比率など、どうでもいい。最初から、30%と、計算式に入れる値は(現実無視した高率に)決めてあったのです。

(「関西電力株式会社及び九州電力株式会社の供給約款変更認可申請に係る査定方針案」72ページ)
↓拡大図

なんで自己資本の資本構成率がぴったり30%か、というと、経産省令「一般電気事業供給約款料金算定規則」見てみたら、ありました。最初から、この値で計算することになっていたのでした。第四条の4です。「報酬率は、次の各号に掲げる方法により算定した自己資本報酬率及び他人資本報酬率を三十対七十で加重平均した率とする。」です。
しかし30%なんてとんでもない話です。「関電の自己資本比率は2012年12月末で15%、九電は同じく13%しかない」(河野太郎氏のブログ)のです。儲け上乗せ6.28%が適用されるべき自己資本は、半分以下しかないのです。
6.28%という数字の算定根拠の方に批判は向かいがちですが(審査会でできることはこっちを削ることだけなので、しょうがないとは言えますが)、でも、明らかにおかしいのは自己資本比率30%も同じです。
総括原価方式の元締め、経産省は、電力会社を儲けさせることしか考えていません。自分たちで組み立てた論理において当然考慮されるべき自己資本比率、実際の査定では全く無視し、非現実的な高い値で固定しています。経産省、ここまでやるとは、どういうペテン師だ!!
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(3)函館市から松前町
2013-04-07
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図では、1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域、函館市から松前町といった、渡島半島の先端まで、到達しています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
火山爆発と原発
2013-04-06
原子力規制委員会の検討会において、原発に対する火山の影響を評価することを義務付ける案が提示されたそうです。「火山の影響、評価義務付け=原発新基準で具体案-規制委」(時事通信社HP 4月4日)
この記事によると、「新基準の具体案では火砕流の影響評価の目安を160キロとした。火山土石流は120キロを目安とし、噴石や溶岩流、火山性地震などの影響も評価対象に挙げた」とのことです。
この範囲にある活火山というと・・・
火山噴火予知連絡会のHPにある、「火山噴火予知連絡会会長会見(定例)平成25年3月12日」に出された資料「第125回火山噴火予知連絡会 全国の火山活動の評価[PDF形式:1.1MB]」の13ページに、日本の活火山の地図があるので、その図から火山を抜き出して・・・
原発から120km・160kmの距離円を着色した図を重ねてみると・・・

原発と火山
要するに、北海道中央部以東を除く日本の主要4島にある活火山全部と、伊豆7島北部などその近海の活火山まで、原発への影響を警戒する必要がある火山ということになります。
原発について言えば、大地震のあとの火山の大噴火は珍しくないと言われていますので、東日本の原発はどこも既に危険に晒されているということになります。もちろん東日本以外でも、突発的な単独噴火もあれば、東海・東南海・南海の三連動地震の可能性も取り沙汰されていますから、西日本の原発もそんなに安穏としていられる状況ではありません。
火砕流や噴石が原発本体や免震棟などを襲った時、何が起こるのでしょうか。あまり考えたくない状況ですが、廃炉するまでは、たとえ休止状態であっても、適切な防護措置が取られなければなりません。本格的に火砕流の直撃を受けたときに何が可能なのかというと、ほとんど絶望的な気がしますが。
・地図ならびに距離円はKenmapで作成した白地図に着色したものです。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(2)渡島半島 その2
2013-04-05
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
前回の図では、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域に注目して図の重ね合わせを行ないましたが、今回の図では、1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域に注目して作業してみました。渡島半島はほぼ全域、この程度汚染される可能性を持っていそうです。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
どこまで無茶苦茶、電気料金査定・総括原価方式!!
2013-04-04
河野太郎氏のブログに、とんでもないことが書いてあります。昨年11月に出された関西電力と九州電力の電気料金値上げを審査した、電気料金審査専門委員会での議論に対する批判なのですが・・・「さらに大きな問題は、この自己資本比率にある。両社の申請では、自己資本比率を30%、他人資本比率を70%としている。/・・・略・・・/しかし、関電の自己資本比率は2012年12月末で15%、九電は同じく13%しかない。/・・・略・・・/経産省は、電力会社の自己資本比率は30%で『あるべきだ』としている。・・・略・・・だから、あるべき自己資本比率で事業報酬を決めるべきだ、と。」
(河野太郎公式ブログ3月29日)
当方のブログでは、原子力発電が著しく優遇されている、総括原価方式における電気料金決定方式を批判して来ました → 「自己資本なら儲け6.28%、でなきゃ1.49%、だから原発!!」。
“資本”が増えれば増えるほど儲けが増える電気料金計算式のもと、他の発電方式では“資本”とカウントされない燃料(核燃料)やゴミ(使用済み核燃料)まで“資本”とカウントされるルールを作り、経産省・自民党(一時民主党)政府が、原子力発電推進を行なってきた(そして現在も行なっている)という批判です(詳しくはこちら)。
ところがなんと、自己資本比率は最初から30%(ありえない高率)に(計算上)固定されていました。
これをどう表現すべきか・・・。片方のチームばかりが有利になるようなルールの不公正さがあり、それが問題だと抗議していたら、そんなの枝葉末節、試合はそもそも「30対0からスタートします」だったのです。いや、そんな生易しい話しではなく、「最終スコアはこの得点になっていますから、それに合わせて試合して下さい」だったのです。
この河野氏のブログ記事には、“自己資本なら儲け上乗せ6.28%、でなきゃ1.49%”という数字算定方法のいい加減さについても詳しい解説があり、まさに必読です。
こんな最重要情報がネットに公然と出てしまうのは、河野氏が与党メンバーだからでしょうか。それとも、そもそもこの種のことに関する議論の公開度が上がったからでしょうか。

(朝日新聞4月3日西部本社版朝刊)
いやそれよりも、ホントとんでもないのは経産省。少なくとも3段構えの大嘘を仕組んでいたのです。
第1段 原発コスト計算は、電気料金計算式(総括原価方式)と関係なく、むやみに安価な理論値を提示
第2段 総括原価の計算式は、客観的な指標のように見えて、実際は原発に著しく有利
第3段 実際の電気料金算定では、その計算式に、現実無視して、無茶苦茶な数字を投入(30%)
ありえない数字、人を煙に巻く計算式、そして再び、ありえない数字です。
こうやって電気料金を高騰させているのが経産省。こんなもの国の機関としての資格ありません。国民に無駄金使わせることしかしていないのですから。その上、福島原発事故では、更に、国民の生命、健康、まともな生活を脅かすことまでしたわけです。許されざる犯罪官庁です。
もちろん、経産省を監督しなければならないのが政治の役割。しかし原子力については、自民党こそがこの経産省の暴挙を後押ししてきた張本人、こいつらも許すべからざる連中です(河野太郎は良い情報を提供してくれましたが)。
そして、時に経産官僚をゆすって、自らに有利な制度作成・運営を実現してきた電力各社、こいつらも犯罪的集団です。(この記事の最後のところ、ゆすりの実態が↓)

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【放射性ヨウ素131の拡散】泊原発だったら(1)渡島半島 その1
2013-04-03
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、ここも敷地内の活断層の存在が疑われている北海道泊原発です。

(朝日新聞1月26日西部本社版朝刊)
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図では、10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域、せたな町・今金町・長万部町といったところに到達しています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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北海道泊原発
(補)このごろの九州電力
2013-04-02
「九電、がん治療センターなど3施設への寄付見送り 業績悪化で」(47ニュース 4月2日)「九電、3施設への寄付見送り 業績悪化で」(佐賀新聞HP 4月2日)
継続中の原発停止と、これを理由とする値上げ申請の減額査定、多少はボディーブローとなって効いてきたのでしょうか。九州電力は、電気料金支払い者から勝手に金取って他人に渡す寄付金、とりあえず見送ったようです。
佐賀新聞の記事は記します、「九電は、ハイマットの運営財団に39億7千万円、早稲田佐賀中学・高校(唐津市)を運営する学校法人に20億円、唐津市の『市民交流プラザ』事業に5億円をそれぞれ複数年に分けて寄付する約束をしている」そうです。それを今年ぶんは見送りです。
九電に言わせれば「公共性がある」となりますが、サガハイマット(九州国際重粒子線がん治療センター: 鳥栖市)は九電前会長・松尾新吾の天下り先ですし、早稲田佐賀中学・高校の誘致・出資話しは玄海原発でのプルサーマル実施が議論されていた時、突然降って湧いたものでした。そして、あからさまな原発地元サービスの唐津市市民交流プラザ事業と、九電は自らの私利私欲のためやりたい放題でした。こんなところになんで当方が電気料金として金を払わなければならないのか、腹立たしい限りでした。
とりあえず今回は見送りということですが、もし再開されるようなことがあれば、それは電気料金が無駄に高額設定されていることの証明となります。この寄付金の約束どうなるか、しっかり監視していく必要があります。
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発送電分離、閣議決定!!
2013-04-02
政府は発送電分離を閣議決定したそうです。「発送電分離を閣議決定 法案提出、15年目指す」(朝日新聞HP 4月2日)
「発送電分離へ 閣議で方針決定」(NHKホームページ 4月2日)
「電力完全自由化、2020年までに…政府方針」(読売新聞HP 4月2日)
う~ん、“2013~15年に3段階に分けて電気事業法を改正”、“家庭小売の自由化は2016年をめど”、そして、“2018~20年をめどに発送電分離”と、なんか細かいプロセスを設けて実施をグダグダと引き伸ばし、あわよくばやらずに胡麻化そうとしてないか、という印象を強く受ける決定ですが、まあ、この程度の決定もできなかった民主党のこと考えると、本来電力よりの自民党としては精一杯のところか、とも思っちゃいますね。
・・・いや~、それじゃまずいのかもしれなくて、これで民主党の敗退・消滅が最終的に決定的となった所で、自民党に参議院選挙後、手のひらを返されたりしたら目も当てられなくなります。
しかしまあとりあえずは、我が家の電気、多少高かろうがなんであろうが、原発使ってない電力と契約できる日が2016年には来ると、期待しておきましょう。閣議決定の実現へ、世論による監視を強めていく必要があるでしょう。
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