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【Cs137の降下】東京(2)柏崎刈羽原発

2014-01-25
 福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。
 しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
 そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
 今回は「東京はどんな危険に曝されているのか」の2回めです。まわりの原発について作図してみます。福島事故のシミュレーション図を柏崎刈羽原発に移動し、反時計回りに10度ほど回転して重ねてみました。関東地方が広範に汚染されるものの、5万MBq/km^2以上セシウム137が降って来る黄色の領域は前橋市どまり。東京は1万~2万5千MBq/km^2の範囲となりました。もちろんこの数値は安心などと言っていられるものではありませんが、政府は「大丈夫」と言うでしょう。

Cs東京柏崎刈羽-10



・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


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