大躍進アベノミクス!!(笑)
2014-10-29
いやぁ~、吹いたなぁ~、NHKニュース。「鉱工業生産指数 2か月ぶり前月上回る」という、日本経済・アベノミクスにとってとても明るいニュースです。
(NHK NEWS WEB)
鉱工業生産指数、前月比2.7%上昇したところで、平成22年に届いていないわけです。このいい味出てるニュース・コーナー作っちゃったNHKの職員、クビになったりしないだろうな・・・。
ま、読売でも「経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数(速報値、2010年=100、季節調整済み)は前月より2・7%高い97・8で、2か月ぶりに上昇した」と書いてますから、問題ないか・・・。
それにしても読売の記者も役所の発表そのまま書くんだな~、少しは頭使わんのかな。
(産経も同じだけど→「経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整済み)は97.8となり、前月比2.7%上昇した」。)
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馬鹿さ加減をさらけ出す、経済紙、日経!!
2014-10-23
それにしてもメディア、バカだな~。プロパガンダ(政治宣伝、それもウソ八百)にしても、これほど見え見えにアホな話し、よく書けるなぁ。
(西日本新聞朝刊 10月23日)
貿易赤字の原因として一番に挙げられているのが「原発の長期停止で、火力発電の燃料油入額は依然として高水準で推移」と来ました。いや、いいですよ、火力発電用の燃料輸入額がそれなりにあることは確かでしょうから。で、いくらなのか。
電気事業連合会・電力中央研究所の計算で、原発代替燃料費は年額、2.5兆円とされています(ここからリンクされている先の論文見ると、2.5兆円~2.9兆円なんですが、このリンク元HPでは「最大2.5兆円」www)。これは電力業界が自ら認める数字です。今回の貿易統計発表は半年分の数字ですから、それに合わせて半期にすれば1.25兆円程度ということになります。なお、ほかの所の計算では、自然エネルギー財団なら年額2.4兆円、財務省なら年額1.6兆円です。まあ、経産省や自民党の年額3.6兆円という数字もありますが、それでも半期なら、1.8兆円程度ということになります。
さて、今回発表、2014年4~9月期の貿易赤字、5.4兆円です。1.25兆円÷5.4兆円≒23%、ということで、貿易赤字の77%は、原発代替燃料以外の原因によることになります。ちゃんと目を開けて記事書いてるのかぁ~。
貿易赤字の最大の原因は、アベノミクスが敗北し、壊滅状態の輸出が全く復活できていないというだけのことなんですけどね~。
で、他紙も↓こんなんです。
「貿易赤字は円安の進行や、原子力発電所の停止で火力発電所向けの燃料の輸入が高止まりしていることが大きい」(読売新聞HP 10月22日)
「円安が進んで輸入品の円建て価格が押し上げられたことに加え、火力発電用の液化天然ガス(LNG)の需要が伸びたためだ」(時事通信 10月22日)
「LNGは原子力発電所の稼働停止を受けて火力発電向けの燃料としての需要が高まった」(日経新聞HP 10月22日)
時事や日経は、上の西日本新聞記事よりもまた一段と馬鹿さ加減が増しています。なぜなら、LNGの輸入増は、貿易赤字の減少要因だからです。原発停止したのは2年半も前の話(2012年5月16日泊原発停止により事実上原発ゼロ)です。その後は特に火力発電量が増大する理由もなく(株価は浮かれても、生産活動は伸びてないんで)、LNGの使用量が増えるとしたら、燃費悪過ぎの石油火力発電を、燃費効率の良いLNG発電にリプレースしているからということになります。つまり、LNG輸入が増えれば増えるほど、発電用燃料の輸入総額は減少します。ですから、LNG輸入額の増加は、日本の貿易赤字を減少させるのであって、時事・日経のバカ記事どもが伝える貿易赤字増大原因というのとは、話が反対です。
大丈夫かよ、経済紙、日経!!
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アベノミクス「持ち直した」なんちて(笑)
2014-10-08
本日は財務省から、経常収支の発表がありました。「8月の経常収支は2871億円の黒字 貿易赤字は拡大」(朝日新聞HP 10月8日)
「経常収支、2か月連続の黒字…貿易収支は赤字」(読売新聞HP 10月8日)
ううぅん?? 読売新聞、アベノミクスの成果を誇るんじゃないんですね?? せっかく経常収支が2ヶ月連続して黒字になったのだから、何も貿易赤字を見出しにまで書き添えなくたって良いのに・・・そもそも、貿易赤字の方は既に先月発表済みで、今日の話題ではないはずなんですけど。
まあ、これが書きたいからしょうがないのか→「原子力発電所の停止に伴う火力発電向け燃料の割合は引き続き大きいものの、・・・」(上掲リンク先)
これがいかにウソかは、貿易赤字が発表された時、既に書いています(貿易赤字の85%は原発代替燃料以外が原因)ので、本日は経常収支についてだけ。(まあ、この数字があまり意味が無いということも書きましたが、一応、アベノミクスの公約でありますので、「アベノミクス、ちゃんと宿題できているかな」という点検です。)
本日発表の財務省HPの図に、円ドル・レートその他、少し書き込んでみました。

(元の図は財務省HP10月8日から。円ドル・レートは財務省各月「報道発表」・・・一例・・・から)
黒のラインを見ていくと、まあ、アベノミクス、今年4月以降、なんとか(それまで続いていた)経常収支の急激な悪化からは、逃れたかもしれません。それでもプラマイ0よりちょっと上、というだけで、黒田日銀総裁就任直後の“カンフル剤が効果を上げた”時期の、から騒ぎ(といっても、民主党政権期2011年9月のゆらぎ的な好収支と同程度なのですが)を除けば、あとは民主党政権の、経済パッとしなかった末期より成績悪いですね。
で、円相場です。安倍首相就任とともに、円の価値、ガクッと落ちていきます。まあ、意図的に円安政策を取ったのですから、当然の話しですが。お陰で、日本人の賃金、ドルベースで見れば、2割以上の減収です。貧しくなったものです。海外旅行しにくくなったのはもちろん、パソコンのパーツとか、高くなりました。食料品、ガソリン、今はまだ小売がやせ我慢して2割以上高騰とかにはなっていませんが、いずれそれも不可避でしょう。
これで、貿易収支の赤字は拡大、経常収支もプラマイ0程度です。はっきり言って、何も得られていない、損ばかり、です。
それにしても上の図を遠目に見てみれば、原発停止の影響なんか、あるんだかないんだか良く分からない一方、アベノミクスの惨状(貿易・経常収支ジリ貧+円安貧乏)は依然として明確です。
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言論規制、ブログ抹殺体制の始動か??
2014-10-02
ライブドアブログの「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)」さんブログが、削除されています。
ご本人が削除されたなら、特にどうということでもないのですが・・・
「『FC2』実質運営会社捜索 わいせつ映像ライブ配信ほう助容疑」(47NEWS=京都新聞 9月30日)
私が疑っていたのは、むしろFC2、こっちのブログに警察(その背後にある政治勢力)が圧力をかけて来るのではないか、ということでした。いわゆる「別件逮捕」はよくあることですが、メディアへ圧力かけるのに、まず「わいせつ図画」で締め付けて、“ちゃんと自主規制しなさいよ”、というのは、常套手段です。
なんせFC2、
「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さん
「原発はいますぐ廃止せよ」さん
「日々坦々」・「日々坦々資料ブログ」さん
さらには
「カレイドスコープ」さん
と、脱原発や反政権的なブログがかなりあり、相当なアクセス数を獲得しています。
うちみたいにマイナーで、既に終了を宣言した(なんか宣言しただけになってるなぁ・・・)ブログにまで、何か来るのかはともかくとして、“なんか状況が怪しいな”と、思っていた次第です。
まあ、少なくとも、FC2にブログを開設している反体制派の人々のID・パスワード情報、アクセスログなどが、今回の捜査で、警察の手に渡った可能性は高いのではないかと思っています。
といったところへ「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)」さんの削除です。
「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)」さんをクリックして出てくる404ページ、しばらくするとlivedoorブログのトップへ、ジャンプします。

(リンク先はlivedoorブログトップ・・・10月2日12:00には、上のようになっていました)
私のブラウザからcookieか何かでFC2を読み取ったのかもしれませんが、なんかFC2、相当に意識されているような・・・。
これ良くあることですが、ある会社を「みせしめ」にすると、他の会社は何も言わなくても勝手に自主規制する、といった流れが疑われます。ターゲットにされたのはFC2だったが、反応したのはライブドアブログだったとか。もちろん、直接的な働きかけがあった可能性も考えられますが。(さらにはブログ削除要請に応じなかったからこそ、FC2がターゲットにされたとかも・・・)
ためしに上のバナーをクリックしてみると

へえ~、引っ越しって、簡単にできるんだ・・・じゃなくてぇ、“引っ越した途端、バサッと削除じゃたまらん”でもなくてぇ、日付が9月30日です。FC2に警察捜査が入ったその日です。なんか連携してやってたりしないか・・・FC2ブログ潰し??
と、まあ、すべては私の妄想、というのならば良いのですけど・・・
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なんてわかり易いんだ、アベノミクス!!
2014-10-01
なんと言うか、凄いことになってきました日本の経済。「みずほ異例の賃上げ、今年2回目 11月から0.5%」(日経新聞HP 10月1日)
「企業保有株の含み益が16兆円余に」(NHKホームページ 10月1日)
「日銀短観 2期ぶり改善」(NHKホームページ 10月1日)
いやあすごい、景気が良くて良くてしょうがありませんね。
でも、しかし、です↓
「1世帯(2人以上)あたりの消費支出は・・・略・・・物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4・7%減」(読売新聞HP 9月30日)
「サラリーマン世帯の実収入は、実質で5・4%減」(読売新聞HP 9月30日)
「鉱工業生産8月は予想下回る‐1.5%、出荷弱く減産追い付かず」(msn=ロイター 9月30日)
「日銀の個人景況感、2期連続悪化 生活アンケート、物価で負担増」(47NEWS=共同通信 10月2日・・・追加)
すごいすごい、景気が悪くてしょうがありません。
何でこんな矛盾したことになるのか、ま、上の日銀短観のニュース内容を見れば、すっごく簡単ですけど→「大企業の製造業の景気判断はプラス13ポイントと、小幅ながら2期ぶりに改善しました。/しかし、小売りなど非製造業や中小企業の景気判断は悪化し・・・」(NHKホームページ 10月1日)。
要するに金の回るところには回り、回らないところには全然回らず困窮化が進む、という二極分化です。
で、全体としてこの経済状況、プラスなのかマイナスなのか、と言えば、全体を均せば「サラリーマン世帯の実収入は、実質で5.4%減」(読売HP)なのですから、酷いマイナスでしょう。
いったいアベノミクスは何をやらかしたのか。官邸HPからです↓

(官邸HPから)
第一の矢「大胆な金融政策」、第二の矢「機動的な財政政策」、第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」とあります。身内からも実施できてるか疑問視されるような第三の矢(「日銀・黒田総裁、失速気味な「成長戦略」の重要性を強調」)はどうでもいいとすると、問題は「大胆な金融政策」と「機動的な財政政策」ということになります。
前者のキャッチフレーズは「異次元の金融緩和」ですから、金融関係は儲かってしょうがないはずで、冒頭のリンクのように、みずほ銀行が「異例の賃上げ」となるわけです。後者は公共工事・公共投資の受け皿となる企業が儲かってしょうがないわけで、2番目・3番目リンクのように大企業は大儲けというわけです。
これ、儲ける側に立てなかった者は不満に感じるとしても、世の中に儲けた人がいて、金をパーっと使ってくれれば(いや、まじめに投資してくれれば)それは悪いことではないと考える人もいるでしょうが(特にアベ支持ウヨとか)、“ちょ~っと待った”です。
なんのペナルティもなく、金融緩和・公共投資ができるならともかく、ここには重要なペナルティがあります。金融緩和も公共投資も、先立つもの、カネが必要です。どこから金を捻出しているのでしょう??

(日経新聞HPから)
黒田総裁になってから日銀資産、ウナギ登りです。「資産」と名が付いていますが、一番増えてる黄色の部分、「長期国債」です。つまり、国の発行した国債を日銀が買っている・・・日銀の刷ったお札と交換しているわけです。このお札が、みずほ銀行とかに回っているわけです。そりゃ景気いいよね~、・・・カラ景気!!
ま、国債は、日銀だけが買っているわけではありませんが、それも含めて、いずれは税金で返済するものです。

(財務省HPから)
↑先日も使った図ですけど、財務官僚、身も蓋もなく書いています「国債とは将来世代の負担」。
いや~、わかり易いなぁ~、アベノミクス。将来世代から金まきあげて、金融関係と大企業とでどんちゃん騒ぎしているだけなわけです。全体では「実収入、実質5.4%減」なのですから。・・・将来世代どころか、今の世代からもまきあげてますな。消費税は既に増税されましたし。
ついでに→「円、一時110円台=米景気期待で6年ぶり安値-東京外為市場」(時事通信HP 10月1日)です。
円の安値定着は、いよいよ日本経済が国際的な信用を失ったということですが、アベノミクス円安関係については既に書いています(「またも惨憺アベノミクス・・・GDP年率6.8%減」)ので本日は省略します。
(それにしても、官邸HPのアベノミクスの図、明らかにスーパーマンのパクリですね・・・アメリカ・コンプレクス丸出しです→「この反日勢力め」、とか書いてみたりして (^_^;; )
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