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また来た「原発代替燃料で貿易赤字」のウソ、2013年通年版

2014-01-27
 また来ました大デマ“原発代替燃料で貿易赤字”です。
 時事通信の記事によると、「(わが国の貿易収支は)東日本大震災があった11年から3年連続で貿易赤字に陥った。原発の停止に伴い、火力発電用の液化天然ガス(LNG)など燃料の需要が高まっている上、円安による円換算価格上昇で輸入額が膨らんだ」そうです。悪質ですね、「原発の停止」と「円安」だそうです。
 「円安」は、輸入総額81兆2622億円全体に響くので、これが2013年の96.91円/ドルに対して2012年の79.55円/ドルだったら、66兆7053億円の支払いで済んだわけで、差し引き14兆5569億円相当の輸入(額)増加要因です。
 これと比較したら、「原発代替燃料費」なんて、小さなものですし、他の要因との比較でも、これ1つ取り立てて言わなければならないような赤字ではありません。
 まずは記事のネタ元である財務省=税関の“2013年貿易統計速報の概要”を見ておく必要があるでしょう→まとめはたった3行、「平成25年分については、輸出は自動車、有機化合物等が増加し、対前年比9.5%の増加となった。また、輸入は原粗油、液化天然ガス等が増加し、15.0%の増加となった。その結果、差引額は▲11兆4,745億円となった」です。なるほど、原粗油と液化天然ガスが増えたと書いてあります。しかし「原発」とはどこにも書いてありません。
 じっさいこの「概要」で記されているのは前年との比較ですから、一時期再稼働した大飯原発を除いて2012年には既に原発は止まっており、液化天然ガスの輸入量(数量)は、前年(2012年)とこの年(2013年)の間に変化はありません。ちょっといろいろと表にしておきます。

輸入品目   2010年(H.22年) 2012年(H.24年) 2013年(H.25年)
原油及び粗油 数量(千KL) 214,618 213,018 211,717
 〃 価額(百万円) 9,405,876 12,247,216 14,240,822
液化天然ガス 数量(千トン) 70,008 87,314 87,491
 〃 価額(百万円) 3,471,847 6,003,680 7,056,795
電気機器 価額(百万円) 8,101,043 8,437,814 10,305,372
税関長公示レート (平均値) 88.09円/ドル 79.55円/ドル 96.91円/ドル

(数値は財務省=税関HP「年分等資料」、2010年2012年2013年より/2010年為替レートは「平成23年分貿易統計(速報)の概要」より)

 液化天然ガスの数量は87,314千トン(2012年)→87,491千トン(2013年)ですから、ほぼ変化なし。つまり、この概要において、原発は関係ありません。単に為替レートの変動によって、大幅に輸入「額」が膨らんだだけのことです。「概要」の1ページの中ほどにも書いてあります。「為替レート:税関長公示レートの平均値)/平成25年:96.91円/ドル(対前年比:21.8%の円安)(平成24年:79.55円/ドル)」と。

 時事通信が言うような原発の影響を考えるなら、原発が停止する前の2010年と比較する必要があるでしょう。「概要」に言及のある「原粗油(原油及び粗油)」については、そもそも輸入が減っているので、考える必要はないでしょうから、時事通信記事に書かれているとおり、液化天然ガスだけ考えます。

 87,491(千トン 2013年)- 70,008(千トン 2010年)= 17,483(千トン)

 差し引き、1748万トンほど輸入が増加しています。これがいくらかというと・・・

 7,056,795(百万円)×{17,783(千トン)/87,491(千トン)}= 1,434,330(百万円)

 つまり、2013年輸入額内の1兆4343億円ぶんとなります。これが全部、原発のせいで増えたのかどうかはわかりませんが、とりあえず原発停止前と後での、液化天然ガスへの支払い額の増加分ということになります。
 さて、お定まり、これをスマフォなんぞ、電気機器の輸入増と較べてみましょう。

 10,305,372(百万円 2013年)- 8,101,043(百万円 2010年)= 2,204,329(百万円)

 2兆2043億円ですから、電気機器の輸入増は、液化天然ガスの輸入増の1.5倍、ということになります。時事通信の記事、原発に言及するならば、それよりも影響の大きい、電気機器輸入増に触れないというのはどういうことなのでしょうか

 それに2012年→2013年の電気機器輸入増加分は10,305,372(百万円 2013年)- 8,437,814 (百万円 2012年)= 1,867,558(百万円)、すなわち1兆8676億円ですから、この1年の増加分でさえ、原発停止前後の液化天然ガスの輸入増加分1兆4343億円を上回ります
 さらに逆に単純に、2012年から2013年の液化天然ガス輸入額増加分7,056,795-6,003,680=1,053,115(百万円)すなわち1兆531億円と較べても、やはりこの間の電気機器輸入増加分1兆8676億円の方が大きい金額となっています。

 どこをどう較べたって、電気機器輸入増の方が、液化天然ガスの輸入増加分を上回ります。輸入量の減っている原粗油と、原発停止前後増加分以外の液化天然ガスも、全部を合わせた輸入量全体に、円安での値上がり(“概要”によれば「21.8%の円安」)を加えて、この全体の貿易赤字増大分を(“概要”はこれについて淡々と「増加した」と書いただけなのですが、それを)、あたかも「原発停止の影響」であるかのように書き立てる時事通信、非常に悪質な故意を感じる記事です。


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コメント:
イヤハヤ何とも言えない話ですね。この言葉のからくりを広めないと、又また「原発でえ」って言い出す奴増えそうだなぁ。
あ!もう居るんだあ。産経新聞ってのがね、これそのままコピペしてた。
[2014/01/28 05:04] | hotaka43 #mWyI0ZzU | [edit]












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