断末魔のアベノミクスと原発過剰投資電力、ツケはみんな次世代だ~!!
2014-02-18
昨年10~12月期のGDP速報が出ました。またぞろアホなメディアが電力に誑かされて、無茶苦茶な記事を書くんだろうと待ち構えていたのに、意外と慎重でした。特に原子力ムラ・バリバリの読売が、“原発停止による燃料輸入増加で、GDPの成長が腰折れした~”と来るのかと思ったら、かなり抑制的な調子で書いていたのには驚きました。「GDP1%増 成長シナリオに狂いはないか(2月18日付・読売社説)」(読売新聞HP 2月18日)
「(GDPの)伸び悩みの主因は、成長を牽引していた公共投資に一服感が出たことだ」と来ました。はい、左様でございます。そして次の理由が「円安が追い風になったはずの輸出も、新興国の景気減速などの影響で小幅な増加にとどまった」です。異存ございません。
さすがにここまで書いたところで原子力ムラ新聞・読売、我慢できず「原子力発電所が停止し、大量の火力発電燃料を輸入している悪影響も大きい。円安で輸入額が膨らみ、貿易赤字がGDPを押し下げている。安全性を確認できた原発を着実に再稼働すべきだ」と来ます。う~ん、3番目の理由ですし、輸入額が膨らんだ理由は円安と明示してありますから、ケチつけにくい論じ方になっています。もちろん、だからって原発数基程度再稼働しても焼け石に水でしょ、とツッコミは入れられますが・・・(さすがに原子力規制委、いきなり全部再稼動許可という訳にはいかないでしょう)。
さあそれにしても、いよいよアベノミクスのメッキが剥げてきました。GDP成長率頭打ちということで、金融政策で出来る経済刺激はもう終わりという結末が見えました。公共投資しようとしても、働く若者が足りなくて、予算消化できない高齢社会ですし、円安誘導政策のめざす輸出拡大も、海外移転で工場はない、しかも工場で働く若者もいない、で、やはり拡大しようがない。
「日銀、成長支援融資を1年延長 大規模緩和の継続決定」(47NEWS=共同通信 2月18日13:35)
「東証、今年最大450円上昇 追加緩和期待で1万4800円」(47NEWS=共同通信 2月18日16:51)
しょうがないから、この期に及んで更に追加緩和だそうです。いや、そのための資金、後の世代の借金になるんで、既に溜まりに溜まった負債を膨らませて、どうするんだ!!
まず成長戦略が先でしょうが・・・もちろん、今いちばん可能性のある成長産業は新エネルギー開発なんですけどね。だって、

(朝日新聞西部本社版朝刊 2月18日)
ただでさえ高くつく原子力発電、これじゃますます、高額電気になってしまいます。原子力発電と競争する他の発電方式、ますます有利です。
地域独占と総括原価方式で電気料金を高値維持できるという目算の上で、電力会社は“原発再稼動すれば儲かる”とソロパンを弾いていますが、さあ、いつまで皮算用の通りに行くか。
既に企業向け電力は自由化されてますから、安倍政権がゴチャゴチャ工作したって、逃げる顧客は逃げて行きます。今だって独立発電事業者 (IPP)は引っ張りだこです。
いずれ無理な投資したツケは電力会社に回るでしょう。
ザマーミロと言いたいところなんですが、最悪な未来図は、そのツケ、どうせ電力会社が払うなんてこと出来るはずないんで、やっぱり次の世代に借金として回ることなんですが・・・やめさせろよ、こういう無意味な投資!!(要するに原発ゼロの決断を早くしなければしないほど、次の世代が損をする!!・・・しかしその損をする当の若者が原発許容的なんだよな~、簡単に騙されやがって・・・)
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