【PAZ・UPZ・PPA】原発防災対策“手抜き”地域: 志賀原発(金沢市・高岡市など)
2011-11-15
原子力安全委員会が方針を出した、新しい原子力防災対策区域・地域。県庁所在地もいくつも重点対策地域(もしくは、本来重点対策地域であるべき範囲)にかかります。石川県志賀原発では、金沢市が50km圏PPA(放射性ヨウ素防護地域)に多少ですがかかります。本来は重点対策区域PPZとして考えられていた区域です。原子力安全委員会が、“原子力災害に対してあらかじめ準備しておく必要のある地帯ではあるが、広さや人口が大きくて十分に対策を行き渡らせるのが無理そうだから、最初から重点地区にするのをやめた”という信じがたい理由によって、防災対策重点地域から除外した50km圏、PPA(元はPPZ)は、重点対策区域外とされたわけですから十分な国の措置が取られるかどうかわかりません。しかもこの50kmというのは、まだまだ相当に危険な距離です。こういった自治体では、しっかりと認識し、自力で対策を考えておく必要があると思われます。(以下の図は、クリックすると拡大します)
〔PAZ(5km圏)予防防護措置域、UPZ(30km圏)緊急防護措置区域、PPA(50km圏)放射性ヨウ素防護地域〕
各区域・地域の人口は次のようになります(地図上で行政区画をピックアップ。より重大な区域・地域にかかっている方に属すとして分類・・・金沢市のように、市の多くの部分は無印でも、一部PPAにかかっていれば、PPAに分類)。
PAZ 予防防護措置区域
志賀町 22,332
UPZ 緊急防護措置区域
輪島市 30,300
穴水町 9,750
七尾市 58,668
中能登町 18,600
羽咋市 23,486
宝達志水町 14,498
富山県氷見市 52,181
PPA 放射性ヨウ素防護地域
能登町 19,875
かほく市 34,757
津幡町 36,756
内灘町 26,730
金沢市 457,273
富山県高岡市 176,562
富山県射水市 94,313
富山県小矢部市 32,043
富山県砺波市 49,154
珠洲市 16,325
なお、珠洲市は、kenmapの図上で、PPA境界にかすっている程度でした。“柔軟に”範囲が定められるPPA、実施段階では確実に対策地域から外されるものと思われます。
原発事故対策“手抜き”地域“PPA”にかかる自治体に住む人口は、少なく見積もって927,463人(上記表PPA地域、能登町から富山県砺波市までの合計)、となりました。実際はPPA、50kmでもまだ放射能汚染は深刻で、より広範な対策が必要と思われますが、少なくともこれだけの人々が、防災対策の手抜きという、危険に曝されています。
PAZ・UPZ・PPAがどういう危険を背負い込むことになるかは、こちら。
特にPPA(旧PPZ)がどういう危険を背負い込むことになるかについては、こちらとこちら。
PPZがPPAとなった経緯(防災対策「手抜き」となった経緯)については、こちら。
志賀原子力発電所で3.11福島原発事故級の事故が起きた場合どうなるかについては、こちら(広域)とこちら。
・地図はKenmapによって作成させていただきました(http://www5b.biglobe.ne.jp/t-kamada/CBuilder/kenmap.htm)。T. Kamada様、ありがとうございます。具体的作業は、Kenmapで地図を作成するとともに、原発の位置(Wikipediaから緯度・経度のデータをいただきました--Wikipediaの記事作成者の方々、ありがとうございます)を中心とする距離円(5, 30, 50km)を作成し、フォトレタッチ・ソフトで着色しました。
・各地の人口はhttp://cpf.uub.jp/による最新推計人口です(2011年10月11日現在)。
志賀町 22,332
UPZ 緊急防護措置区域
輪島市 30,300
穴水町 9,750
七尾市 58,668
中能登町 18,600
羽咋市 23,486
宝達志水町 14,498
富山県氷見市 52,181
PPA 放射性ヨウ素防護地域
能登町 19,875
かほく市 34,757
津幡町 36,756
内灘町 26,730
金沢市 457,273
富山県高岡市 176,562
富山県射水市 94,313
富山県小矢部市 32,043
富山県砺波市 49,154
珠洲市 16,325
なお、珠洲市は、kenmapの図上で、PPA境界にかすっている程度でした。“柔軟に”範囲が定められるPPA、実施段階では確実に対策地域から外されるものと思われます。
原発事故対策“手抜き”地域“PPA”にかかる自治体に住む人口は、少なく見積もって927,463人(上記表PPA地域、能登町から富山県砺波市までの合計)、となりました。実際はPPA、50kmでもまだ放射能汚染は深刻で、より広範な対策が必要と思われますが、少なくともこれだけの人々が、防災対策の手抜きという、危険に曝されています。
PAZ・UPZ・PPAがどういう危険を背負い込むことになるかは、こちら。
特にPPA(旧PPZ)がどういう危険を背負い込むことになるかについては、こちらとこちら。
PPZがPPAとなった経緯(防災対策「手抜き」となった経緯)については、こちら。
志賀原子力発電所で3.11福島原発事故級の事故が起きた場合どうなるかについては、こちら(広域)とこちら。
・地図はKenmapによって作成させていただきました(http://www5b.biglobe.ne.jp/t-kamada/CBuilder/kenmap.htm)。T. Kamada様、ありがとうございます。具体的作業は、Kenmapで地図を作成するとともに、原発の位置(Wikipediaから緯度・経度のデータをいただきました--Wikipediaの記事作成者の方々、ありがとうございます)を中心とする距離円(5, 30, 50km)を作成し、フォトレタッチ・ソフトで着色しました。
・各地の人口はhttp://cpf.uub.jp/による最新推計人口です(2011年10月11日現在)。
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石川県志賀原発