お薦め記事

スポンサーサイト

--------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)
tag :

まだやってる“ウソの国富流出論”自体がウソ・・・今度は経産省と茂木経産相だ!!

2014-03-04
 いや、表題の通りで、“ウソの国富流出論”自体がウソでした・・・なにがなんだかもう、滅茶苦茶です。

 「茂木経産相:『原発停止で3.6兆円の国富流出』試算 『3割は相場の影響』」(毎日新聞HP 3月4日)

 経産省や安倍政権は、原発停止で3.6兆円の“国富流出”と言ってきました。しかしまず、現代の経済学で「国富流出」という概念はない(というか、「重商主義の誤謬」として却けられている概念である)ので、「国富流出」なんてこと言い出す経産省、まず悪意丸出しのウソ言っているのですが、そこで示された金額、3.6兆円もウソでした。
 上掲記事によれば「茂木氏はこの中で3・6兆円のうち約3割は資源相場上昇や円安でドル建て価格が膨らんだことが影響していると分析した。この分析に基づけば、LNG(液化天然ガス)や石油などの輸入量増加による純粋なコスト増(国富流出)は2・5兆円程度ということになる」と言ったそうです。
 毎日新聞は続けます「『3・6兆円の国富流出』は政府が原発再稼働の必要性を訴える際に引用されているだけに、茂木氏の説明との1兆円もの差は行政への不信感につながる可能性もある」。“つながる可能性”っていうか、「国富流出」と言った時点で、最初から悪意しか感じませんでしたが(そうそう、これで民主党の仙谷はころりと騙されちゃったわけですが)、どこまでいい加減な計算で国民を騙そうとしているのか、今回の説明で、さらに経産省や茂木、お笑いの次元に突入です。

 これまで、当ブログでは、原発停止以前と以後の化石燃料の輸入量の差を検討して、「それを原発停止の影響と考えれば」という形で、政府発表数値を検討してきました。この計算では、「資源相場上昇」も「円安」も計算から除外されていません。つまり経産省が3.6兆円とソロバンを弾いたのと同じ数値についての計算です。まずこの計算で3.6兆円になるはずがないのです。2.6兆円です。疑いのある方は、当ブログでの計算をじっくりと検討してください→「やっぱりおかしい『原発代替燃料で貿易赤字』・・・新聞社の社説など」。こんなのマクロな数字を追っていけばすぐに分かることです。
 この数字は実際、原発推進派の産経新聞の計算と一致しています→「原発の相次ぐ稼働停止に伴い、火力発電向け燃料の輸入が増えたことがまず一つ。円安で輸入金額もかさ上げされた。この燃料輸入増によって貿易収支は約2兆6千億円悪化した」(msn産経 2014年2月2日)。
 もしここに、「3割は相場の影響」というのを加味すれば、原発停止の影響は2.6兆円×0.7≒1.8兆円になります。な~んだ、2013年貿易収支の赤字11兆5千億円の中の、わずか1兆8千億円ぶんです。後はアベノミクスなんぞの責任です。

 ま、1.8兆円か2.6兆円かは、どちらの時点から見るかという問題でもありますので、(既に燃料相場上昇済み、かつ円安の現時点から見れば結局)2.6兆円という数字も一定の説得力を持つのですが、現時点からの視点というならば、もう一点、考えなければならない要素がありました。2.6兆円というのは、福島原発事故前の原発通常稼働状態と比較しての値です。今、「原発が通常稼働」したとして、2.6兆円の節約効果があるのか、と言えば、そうではありません。なぜなら、福島第一は既に廃炉です。

 「日本維新の会・今井雅人衆院議員は『動くはずのない原発がこれから動くという前提での計算は明らかに水増し』と指摘。/エネルギー基本計画案の試算には福島第一原発の6基の発電量が含まれているので試算の3.6兆円より少なくなるという。/さらにこの3年間で省エネが進み電力消費量が減少していることも加味していない。/今井議員は去年10月時点のレートで計算すると約2.1兆円になるという。」(テレビ朝日[報道ステーション] 要約ブログJCCから

 3.6兆円をベースに計算して、2.1兆円です。2.6兆円をベースにして計算したらいくらになるのでしょうか。現時点から見て、原発の発電用燃料購入量抑制効果は、既にかなり小さい、と言うべきです。
 それに、事故前よりも厳しい安全審査を行ったならば、事故前と同数の原発が再稼働されるというのは理屈に合いませんから、稼働できる原発はさらに減り、節約できる発電用燃料はもっと少なくなるでしょう。
 ・・・11兆5千億円/年の貿易赤字には、焼け石に水ですな~。しかも電気料金引き下げ効果も期待できませんから(福島第1原発まで総再稼働したところで、世界的に見ればメッチャ高い福島事故前の電気料金に戻ることさえできません・・・事故処理費用は無くなりません)、日本の経済を好転させる波及効果もありません。

 「国富流出だから原発再稼働」なんてことより、考えるべきことはもっと他にいくらでもあるでしょう。

 「(2011年に)火力で置き換えた電力量は1694億kWhであったということである。もし燃料費4円/kWhのLNG火力で置き換えれば6776億円ということになる。/ところが2011年度は原発を止めたために3~4兆円の国富が流出したことになっている。つまり上記計算の約5倍以上もかかっている。間をとって3兆5千億円とすれば、原発の代替発電コストはなんと20.66円という計算になる。6776億円ですむはずのところが3兆5千億円かかったのだ。差し引き約3兆円は、国富の流出と言って間違いないのは確かだ。この値段なら、まじめに風力や地熱や中小水力やバイオマスに投資したほうが安上がりなのだ。」(田代克氏ブログ BLOGOSから

 石油火力の場合、20円/kWh程度の発電費用となりますので、原発代替発電コストの数字、まさにぴったりというところです。「国富の流出」という言い方はともかく、これ確かに無駄遣いですね。まじめに他の発電方式に投資すべきです。当ブログとしては、とりあえずは火力が本命で、他の発電方式は、経産省や自民党が言う場合、単に原子力離脱を遅らせるための牛歩戦術と見ていますが。

 いやホント、いろいろ考えなきゃならないことの第一は↓こっちでしょう。

 「焦点:アベノミクス円安効果に誤算、輸出・物価への効果一過性の懸念」(ロイターHP 3月3日)

 記事の中身は表題よりかなり厳しいです。円安政策とったが、輸出増加失敗、輸入品の値上がり以外のインフレ起きず脱デフレ失敗、そして、「円安により海外への所得流出が続く中では、賃金上昇を実現することも難しい」という内容。日本経済、みごとに終わってます。崩壊したアベノミクスからどう立ち直ればよいのか、これ一番考えなきゃならないことでしょう。


tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://fkuoka.blog.fc2.com/tb.php/1082-874eaa58

<< topページへこのページの先頭へ >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。