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川内原発に火砕流到達!!

2014-03-20
 昨日行われた原子力規制委員会の審査会合で、九州電力は、姶良(あいら)カルデラ噴火の際、火砕流が川内原発に到達していたことをシミュレーションで明らかにしました。

川内原発噴火1

川内原発噴火2
(原子力規制委員会HPより「資料2-2川内原子力発電所 火山影響評価について(コメント回答)【PDF:28.8MB】」)

 上図は、再現性(実際の地質データを再現しているか)についての評価が◎となった3つのシミュレーションのうちの1つ「ケース②-9」です。川内原発に火砕流が到達しています。(ま、到達していなくたって、この3つのシミュレーション似たり寄ったりで、少なくとも原発の周りは全滅状態ですから、送電線も輸送路も全部破壊され、予備電源用の燃料も輸送できなくなり、結局、メルトダウン・メルトアウトするしかないという状況です。)

 「しかし」と、九州電力は言います。姶良カルデラについてシミュレーションを行ったのは、あくまで適正なモデルを選択するため、つまり、現在残されている地質データとマッチするパラメーターを確かめるためにすぎない、とのことで・・・実際、姶良カルデラ大爆発は3万年ほども前の話であり、現在は大して活動していないので、こんな爆発は考慮する必要はない、ということになります。

 かくして、ここで確からしいと認められた(評価が◎となった)3つのケース(パラメーター)を桜島(現在、活発に活動中/姶良カルデラの一部)に適応してみれば↓

川内桜島
(前掲、“火山影響評価”より)

 こんなところで、川内原発に影響はない、という結論が得られる、とします。

 でもこれ、爆発の規模は3万年前の時のものではなくて、それよりかなり爆発の小さかった1万3千年前の時の規模に設定したシミュレーションです。

 昨日の規制委での検討、概要は共同通信が伝えるとこんなところです→「川内原発、3万年前に火砕流到達 九電が再現試算提示」(47NEWS=共同通信 3月19日)。

 いや~、これでも、桜島噴火、かなり危機的じゃないかぁ!? 送電線なんては大丈夫なのか。それに、原発維持のための物資の輸送網、人員が行き来する交通手段、これで十分に残るのか?? まあ、海沿いに北上するルートは火砕流では破壊されなかもしれないけど、火山灰とかで大変なことになりそう・・・
 更に言えば、シミュレーション・モデル自体は正確か?? 今回はパラメーターをいくつか設定してやってみた、ということで、モデル自体の妥当性については検討してないし・・・

 なお、この資料には次のような図も掲載されています。

九州カルデラb

 そこらじゅうにカルデラあるじゃん。ま、九電もモニタ体制を作るとか言ってるけど。

 それに、
 「昭和18年、突然地震と共に始まり、麦畑が隆起して出来た火山は、後に昭和新山と命名されました。
 みたいに、このあたり、新たなカルデラが突如出現する可能性もあるんじゃないか??


 【規制委での検討の様子は→  Youtube
 【規制委での検討のポイント→ これで大丈夫か九電!!


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コメント:
これじゃあ止めて置いてもヤバイねぇ。廃炉したってプールには当分残るよ。廃棄物になっちゃえば、そこから動かせなくて、人も近づけない。あ~あ、、、。
[2014/03/21 06:38] | hotaka43 #mWyI0ZzU | [edit]












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