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【図解で明白】九電・川内原発・火山噴火シミュレーションのウソ

2014-03-26
 川内原発の火山対策が議論された3月19日の原子力規制委員会の安全審査会合、そこで示された九州電力のシミュレーションは、とてもおかしなものでした。火砕流が川内原発をよけています
 しかしなんでこんなシミュレーションになってるんでしょうか?? そもそも3万年ほど前の、入戸(いと)火砕流が発生した姶良(あいら)大噴火の際、川内原発が火砕流に巻き込まれていないなんて話はあり得ないわけですから(→「川内原発の南3kmのところには高さ数メートルにおよぶ、入戸火砕流(姶良カルデラ噴火時の火砕流)の露頭さえ目にすることができる」)、そこで無理をして火砕流を蛇行させる必要なんて全くなかったはずなんですけど。

 九電のシミュレーション手続きを一応、おさらいしておきましょう。

 1. 姶良大噴火の際の火砕流の流れを再現できるシミュレーション・モデルを作る。
     (再現できているかどうかの判断は、五木村に残る入戸火砕流地層との合致による)
 2. 噴火の規模を姶良大噴火よりもありがちな、1万3千年前の桜島薩摩噴火のレベルに下げてシミュレーション
 →川内原発が無事なことを示す

 というものでした。
 この場合、1.の手順では火砕流が川内原発を襲っても問題ないはずです。まあ、原発敷地に火砕流が到達していたということを認めると、火山活動のモニタリングが安全規制基準による「義務」となってしまいますから、それを避けたかったのかもしれません。でも実際に原発周辺にいくらでも入戸火砕流堆積物は見つかるのですから、これは無理でしょう。
 そしてこれがいかに無理かというのは、ちょっと地図を見てみればすぐにわかります。

川内原発五木村06

 五木村の入戸火砕流堆積物を再現するシミュレーション・モデルなら、それより遥かに近くにある川内原発には、より強烈な火砕流が到達するはずです。
 そうならない場合というのは、姶良カルデラと川内原発の間に大きな山があり、それが火砕流を遮り、一方、五木村の方向には山がない、という条件のときでしょう。
 ところが、五木村というのは「五木の子守唄」で有名なように、山また山の中の村。川内原発側よりも、よほど山地となっています。
 地図に地形を入れてみましょう。

五木村

 こうすると、審査会合における九電・香月・副長の次の言葉がよく理解できます→「五木のコントロールポイントは・・・略・・・、入戸火砕流堆積物が 九州山地を約山頂2回超えてまして、さらに九州山地中腹まで登って35m溜まっている」わけです。
 こんな火砕流がより平坦な川内原発方向で、川内原発に到達しないなんて、全くナンセンスです。

 それでも、九電シミュレーションでは川内原発の周辺、ぽっかり火砕流の空白地帯ができていました。これは、噴火口のすぐ近くに小山があれば、遠くに大きな陰ができるわけで、その陰に川内原発が入るように、噴火口の位置を調整した結果と推測されます。これを淡々とした言葉でズバリ指摘していたのが、前回書いた吾妻・規制専門委員の追及でした。

 で結局、そういう無理なシミュレーションを行った結果、このシミュレーションはとてつもなく非現実的なものとなってしまっています。九電・香月・副長は言います、“このシミュレーションは、サイト(原発)近くの火砕流の時速が500km 700kmでないと再現できない。実際にそれくらいの速度があるかというと甚だ疑問。非物理的なものを入れている状態で計算が合う”と。ちなみに、音速、マッハ1が1225km/hです。

 ということで、1.の作業が支離滅裂ですから(九電自ら認めている)、2.の手順で「川内原発に火砕流は到達しない」と言われても、全く信頼性はないことになります。



※地図の作成にはKenmapを使用させていただきました。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
※地形図は「電子国土web」を利用させていただきました。


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[2015/08/02 21:06] | # | [edit]












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