だから国など信用しちゃいかんのだ・・・国、避難指示解除・都路地区の汚染を隠蔽!!
2014-04-17
これって、「だまし討ち」という言葉より適切な言葉が見つかりません。本年4月1日から、避難指示が解除された田村市都路地区、ここで暮らすと、「個人被曝、6割以上の場所で年間1mSv(国の安全基準)を超えてしまう」ということがわかっていて、国は避難指示を解除したそうです。しかも、わかっていることを住民には内緒にして。

(朝日新聞西部本社版朝刊 4月16日)
国はどういうつもりなんでしょう?? 単に避難住民への生活支援費用をケチりたかったのか、それとも、1mSv/年を超えたところで生活する人間のサンプルが欲しかったのか?? いずれにせよひどい話です。
東京新聞(4月17日)の記事によれば、「都路地区の自宅に戻った男性(65)は『解除は時期尚早だった。私たちはだまされてきたということだ』と話した」そうです。
ただまあ、この結果は、脱原発系のブログやツイッターでは、皆予測していたことではあります。当ブログでも、環境省のHP↓から、

(環境省「汚染情報サイト」から)
グラフを抜き出し、ちょいと判断基準を書き込み、危ないんじゃないかと書いています。

(当ブログ記事 3月30日から)
なんせ都路地区のこのデータ、「除染」後(青のグラフ)でも年換算1mSvを下回る所が無い!! 家屋の中では、家屋が遮蔽物となり、多少放射線量が下がりますが、それも上の朝日の記事にあるとおり、0.7掛けくらい。家の中だけで生活するわけじゃありませんから、この辺りで生活してたら、あらかたダメでしょ。もともと内部被曝も計算に入ってないし。
国のデータでさえ、ちょっと注意深く見ていれば、とても帰還などできる場所ではないことは最初から明らかです。
それでもここへ帰るわけですから、そういう人達っていうのは、覚悟の上かと思っていましたが、東京新聞の「男性(65)」とか、そうでもないのでしょうか??
現在進められている原発の“規制基準への適合性審査”、安倍内閣メンバーは簡単に「安全基準」と言いますが、当の規制委・田中委員長などは、絶対にそういう言葉は使いません。以前は「新基準」でしたが、今は「規制基準」です。“これで安全と思ってもらっては困る”、というわけです→「原発新基準の呼称『規制基準』に 規制委が変更」(日経新聞HP 4月3日)。
都路地区の汚染状況のように、国の出すメッセージの意味は、ちょっと注意して見れば結構明確なこともあるわけで、原発の「規制基準への適合性審査」、これは“全然安全を意味しない”と読み取って、原発再稼働問題は考えていかなければなりません。(脱原発派にはあまりにも明らかな常識だが、政府とか読売とかに騙される・騙されたい連中、よ~く今回の事態を理解しろよ!!)
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