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インチキ審査は進む・・・再稼働へ突き進む川内原発“新規制基準適合性”審査

2014-05-08
 本日午前、原子力規制委員会の「第110回 原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」が行われました。内容は川内原発の再稼働に向けた新規制基準適合性審査で、原発自体に関わる技術・管理・事故対策関係でした。(地震・津波・火山関係は明日、5月9日開催予定

 この会合について産経新聞は、「川内原発、申請書類に不備27項目 優先施設、再稼働さらに遅れか」(msn産経ニュース 5月8日)と報じ、読売新聞も見出しでは「遅れ」と書かないものの「九電は不備を修正し再提出する方針だが、作業に手間取ると、夏にも可能とみられている再稼働が遅れることになる」(読売新聞HP「川内原発書類42か所不備、審査議論反映せず」5月8日)と伝えています。ちなみに、小項目で数えるか、大項目で数えるかで、修正箇所が27になったり42になったりしています。
 両紙の記事を見ると、本日の審査会合によって、再稼働が遅れるような書きぶりですが、朝日新聞は「規制委は抜け落ちのない項目の審査書案づくりは進める方針で、すみやかに追加提出されれば審査書案の作成期間に大きく影響しないとみられる」と記し、本日会合の内容は川内原発審査の大勢に影響しないと見ています(朝日新聞HP「川内原発、審査書類不備は42件 規制委、追加提出要求」5月8日)。

 ま、本日の会合の責任者、更田・原子力規制委員のまとめ部分の言葉が↓これですから、九州電力がよほどのドジでない限り、朝日新聞の見方のほうが現実に近いと思われます。

更田20140507
(↑埋め込みコード無効設定になっていますので外部リンクさせてあります)

 要するに「内容そのものについては既に審査会合において説明を受けています・・・議論も終えていますので・・・既に説明された内容を・・・申請書の内容として放り込んでもらえば良い」(更田発言要旨)ということで、“今さら議論することはない”、やらなきゃならないのは事務作業だけ、というわけです。

 さてしかし、本当にそうなんでしょうか??
 本日の会合でひたすら読み上げられた唯一の資料、「資料1」の最終項目です↓。

コアキャッチャー代替
「第110回 原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」資料1

 「炉心損傷防止対策・・・原子炉格納容器の機能・・・国内外の先進的な対策と同等以上」って、要するにコアキャッチャー以上の機能が備わっていると、申請書に書け、と言っているように読めます。(なお、官僚作文においては「機能」という言葉が重要!! パブコメなんてでも、この言葉はずすと、適当にあしらわれて終わります
 これに該当する審議済み書類は→「資料2-1川内原子力発電所1号炉及び2号炉 審査会合における指摘事項の回答(SA)」(「第108回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」提出資料)と思われますが、そこに書いてあることを引用しておきます。

 「格納容器過温破損シーケンスでは、代替格納容器スプレイ開始から原子炉容器破損までに時間(約4.3時間)があり、キャビティ区画に十分な量の水張りを行うことが可能」(資料2-1、1頁)

 はは、“炉心溶融しそうになっても、水張れば良いから”、と書いてあります。なんか全然学習していません。福島で経験したことは全電源喪失です。電源が確保でき、水張り操作ができれば何も苦労しません。
 「国内外の先進的な対策」と言っても、国内は全く対策してないので問題外なのですが、国外で施されている炉心溶融対策“コアキャッチャー”は、放っておいても、メルトダウンして流れ出してくる炉心溶融物が、自然に放熱板の上に広がり、そこで食い止められるデバイスです。水を張る必要もなければ、人が操作をする必要もない、安全装備です。これと比べて、何が「同等以上」なんでしょう。バカも休み休み言え、というところです。
 こんな審査、インチキもいいところです。


【しつこく繰り返します、コアキャッチャー・・・パブコメではコアキャッチャー要求の山を規制委に突き付けましょう】

コアキャッチャー
日本原子力学会HP掲載資料から引用)

 全電源喪失し、メルトダウンが起きた時、炉心溶融物を回収するのが、「コアキャッチャー」です。流れ出してきた炉心溶融物が放熱板の上に広がり、自然に冷却するようにできています。単に冷却と言うか、炉心溶融物が平たく広がることによって、臨界を維持しにくい形状となることも重要です。
 アレバ社の原発に採用されているこの仕組、全電源喪失・原子炉メルトダウンの際に、放射性物質を原子炉建屋外に出さない最後の砦です。
 これが、日本の原子力規制委員会の安全基準では義務付けられていませんし、実際にこんなものが付いた原子炉は日本に1つもありません。日本の原子炉は冷却に失敗すればメルトダウンからメルトアウト(原子炉に穴があき、炉心溶融物が外界へ流出)に至ってしまいます。
 資源エネルギー庁は、“独自の”コアキャッチャーを内々に開発中ですが、強制冷却式ですから、冷却系の電源が失われれば「それまで」という“なんちゃってコアキャッチャー”に過ぎません。既存の原子炉内に組み込むことを想定していますので形状も小さく、十分に(臨界を維持できないくらい)炉心溶融物を広げられるか疑問でもあります。で、これさえ、“新規制基準”、義務付けていません。
 “世界一厳しい安全基準”なんて、バカバカしくて笑うしかないのが、日本の原子力規制委員会の安全基準です。


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