川内原発の火山リスク、「誰も知らない」!!
2014-05-09
あれ、きのう予告されていた本日の原子力規制委員会の「新規制基準適合性に係る審査会合」、地震・津波といっても、大飯・高浜で、川内じゃないんだ。これ↓どうするんだ!!
(朝日新聞西部本社版朝刊 5月8日)
「我々は巨大噴火を観測したことがない。どのくらいの前兆現象が起きるか誰も知らない」(火山噴火予知連絡会長・藤井敏嗣・東京大名誉教授)のだそうです。「第107回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」で出たあの疑問、解消不能ということではないですか。

(九電提出資料から)
森田・安全規制調整官「(71ページの“右肩上がり”のデータについて)既に(カルデラ破局噴火の)最終的な(マグマ)供給段階に入っていないと言えるのか??」。
つまり、この、各観測地点間の距離が開きつつある(つまり、山が膨張中・・・地下にマグマが溜まってきている)という現在のデータ、巨大噴火の前兆なのかそうでないのか「誰も知らない」、誰も判断できないということです。
上の朝日新聞記事では「島崎代理は、観測でとらえられない研究事例が出れば『判断を変えないといけない。立地不適となる』と釘を刺す」と記していますが、そんな事態じゃありません。
原子力規制委員会の内規、「原子力発電所の火山影響評価ガイド」4.1(3)の後半には、次のように記されています。
「設計対応不可能な火山事象が原子力発電所に到達する可能性が十分小さいと評価できない場合は、原子力発電所の立地は不適と考えられる。」
「誰も知らない」ということは、まさに「可能性が十分小さいと評価できない」わけですから、「立地不適」以外のなにものでもないじゃないですか。ちゃんと内規に従って判断を下すべきです。
朝日新聞の記事では「東大地震研究所の中田節也教授(火山学)は『本来あの場所には建てない方が良かった』と話す」となっています。群馬大学の火山学者、早川先生も、巨大噴火の発生は予測できず、巨大噴火による火砕流が発生すれば、地形的に川内原発は直撃されるとしています。
こんな原発、再稼働を云々している場合じゃありません。早く撤去しなければいけません。
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