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メディアによる情報操作の実態・・・「貿易赤字最大の原因は原発停止」は本当か??

2014-05-21
 まったくメディアというのは、どこまで平気でウソをつき続けるのでしょう。今月も来ました。

 「4月の貿易赤字20カ月ぶり縮小 増税反動で輸入増が鈍化」(47NEWS=共同通信 5月21日)

 この記事で挙げられている貿易赤字の原因は「貿易赤字は22カ月連続。原発停止に伴う火力発電燃料の輸入が引き続き高い水準となり・・・」ということで、また原発代替燃料が強調されています。
 NHKでは↓

 「貿易赤字22か月連続 最長を更新」(NHKホームページ 5月21日)

 こちらの記事では、記事の出だしが「先月の日本の貿易収支は、円安の影響でLNG=液化天然ガスの輸入額が膨らんだことなどから8089億円の赤字となり」です。円安の影響をまず指摘し、「原発」と書かないだけまあ、かつてよりマシとは言えますが。
 実は今回、一番面白かったのが読売新聞です。まず、「9時23分」に掲載された記事のスクリーンショットです。

読売20140521a

 「貿易赤字は22か月連続で、最長を更新した。/自動車を中心に輸出が増加したが、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)などの輸入が大きく上回った。」と、お決まりの原発代替燃料悪玉説への誘導文句となっています。
 ところが、これが、3時間ほどで改稿されます↓

読売20140521b

 みごとに燃料赤字は消え、貿易赤字が縮小したことが指摘されています。ま、あんまり赤字ばかり書いているとアベノミクスのダメダメぶりが目立つとでも考えたのでしょうか。はてさてこの記事、今はどんなことになっているでしょうか??→「4月貿易赤字、8089億円…22か月連続赤字」(読売新聞HPへのリンク)。

 さて、お笑いはこの辺として、今回発表の最重要点は、これまでの赤字増大一直線がちょっと変調をきたした(貿易赤字が縮小した)ことでしょう。それは読売新聞の↑後の方の記事が伝えるとおりです。
 で、その原因ですが、実に簡単です。「前年同月比:6.7%の円安」(「平成26年4月分貿易統計(速報)の概要」財務省 5月21日)と今回発表には書いてあります。なんと、6.7%です。先月発表には「対前年度比:21.1%の円安」と書いてありました。
 なんのことはない、毎度、前年同月比20%前後となっていたアベノミクスの円安政策も行くところまで行っちゃって、もう限界、で、6.7%です。つまり、そろそろアベノミクスも打ち止めになってきたので、貿易赤字の増大も打ち止めになってきたというだけのことです。円安の貿易赤字効果については、こちらをご覧ください→「オツムの弱いメディア達『原発代替燃料で貿易赤字』のウソ2013年度版・・・元凶はアベノミクス」。

 ま、というところで、貿易赤字の元凶ははっきりしているのですが、「でも、原発代替燃料輸入は、やっぱり多いだろ」とか、こだわる輩もいることですので、以下、一応指摘しておきましょう。
 原発停止前の直近年同月ということで、2010年4月と、今回データを比較します。
 まず、原発代替燃料費の推定です。

 品名  2010年4月(a)  2014年4月(b)  差(b-a)
 原油及び粗油  数量(千KL) 19,740 15,846 -3,894
   〃  価額(百万円) 917,917 1,117,000 199,083
 液化天然ガス  数量(千トン) 5,522 7,212 1,690
   〃  価額(百万円) 287,303 645,279 357,976
 (貨幣レート)  円/ドル 92.55 102.43
(データ数値はこちらから・・・2010年貿易数値2010年貨幣レート2014年貿易数値2014年貨幣レート

 石油の使用用途を見れば、2010年の発電向けは5.5%(リンク先137頁)、2014年は15.0%程度と推定されます。その差、9.5%ほどを、原発停止の影響と考えると、
  1,117,000百万円×9.5%=1,061億円
が、原発停止による原油輸入増加額
となります。
 液化天然ガス(LNG)については、輸入増はそのまま原発停止の影響として、
  645,279百万円×(7,212-5,522)/7,212=1,512億円
が、原発停止によるLNG輸入増加額
となります。
 両者合計して、2,573億円が、原発代替燃料費ということになるでしょう。

 これに対し、電気機器の数字は次のようになります。

 電気機器  2010年4月(c)  2014年4月(d)   (d)-(c)
 輸出(a) 1,104,700 1,043,236 -61,464
 輸入(b) 622,603 856,378 233,775
  (a)-(b) 482,097 186,858 -295,239
(単位: 百万円/データ・・・2010年貿易数値2014年貿易数値

 つまり、2010年4月→2014年4月で、電気機器の貿易収支は2,952億円、マイナスに振れたことになります。

 冒頭で引用した共同通信記事の記者、書くならまず「依然として低迷する電気機器」でしょう。
 (ま、課題は貿易赤字の縮小ではなくて、エネルギー供給の効率化です→「これじゃ衰退する日本経済・・・経済人も経済記者も「国富流出」!!(2)」。要するに原発やってると電気料金が高止まりしてしまい、経済が歪むということです。貿易赤字/黒字なんて、経済が順調に動いていればどうでもいいことです。)

 で、出ました!!

 「大飯原発3・4号機の再稼働差し止め命じる 福井地裁」(朝日新聞HP 5月21日15時16分)

 すごいです→「250キロ圏内に住む住民らは差し止めを求めることができる」(上掲記事)。こんな画期的な判決が出るとは、正直、びっくりです。まあ、上級審で反撃されるでしょうが、この判決は当面、大きな意味を持ちます。偉いぞ、樋口英明裁判長!!


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