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大飯原発差し止めと、それを横目に蠢く奴ら

2014-05-22
 強烈な一発でした、「大飯原発運転差し止め訴訟」。大飯原発の運転を禁止した、福井地裁判決(ダウンロードはここから可能→「原子力資料情報室」)、その内容、とにかく凄い。
 どこをどう見ても、あちこち凄いのですが、多くのブログさんからコメントがあるでしょうから、当ブログとしては、とりあえず一点だけ。

 「しかるに、我が国の地震学会においてこのような規模(注: 1260ガルを超える規模)の地震の発生を一度も予知できていないことは公知の事実である。・・・略・・・したがって、大飯原発には1260ガルを超える地震は来ないとの確実な科学的根拠に基づく想定は本来的に不可能である。」(判決文44-45頁)

 言った~!! 何が重要かといって、要するに裁判所は、個別の事実の判定もするけど、その上のレベルからの判定もするんだ、という点です。断層がどうのこうのだとか、冷却水がどうのこうのとか、裁判所は、個別“専門的”な議論の審議もするけど、それはあくまで専門分野における論争に過ぎず、裁判所の判断するポイントはその上にもあるのだ、とピシっと言ってのけたのです。
 個別的議論は結局、その分野の専門的知識による判断となるわけですから、どんなすごい専門家であろうと、専門家が依って立つ、その分野の専門的知識そのものが不十分なものであれば、信用に値しないのです。「そもそも地震学は、地震予知できてないじゃないか。地震の専門家がどういう判断を下そうと、信用に値しない」と、判決に書いちゃいました。
 実際日本では4022ガルという振動が計測されたり、1699ガルという推定がなされたケースがある以上、既存の知識だけを頼りに基準地震動を定めて、それ以上の振動は考えなくて大丈夫なんて、そんな楽観的なやり方、多くの生命の危険を伴う原発の運転規定として、あり得ないだろう、としました。
 マネージャー・管理運営者(ここでは裁判所)は、その分野の専門家である必要はなく、専門家たちのパフォーマンスを評価できれば十分、というのは組織運営の常識で、それを言い直しているだけのこととも思えますが、この場面で、裁判所の言葉としてこう表現されると、すげ~!!

 はっ、は~、この判決を見て、読売新聞はヒステリックなレベルに突入です↓

 「大飯再稼働訴訟 不合理な推論が導く否定判決」(読売新聞HP 5月22日)

 「『福島第一原発の事故原因が確定できていない』ため、関電は、トラブル時に事態把握や適切な対応策がとれないことは『明らか』とも一方的に断じた」って、これ当たり前の話じゃないですか。だいたい、吉田調書の一部が暴露されただけで、まだまだ考えなきゃならない問題がいっぱいあることが明らかになったのが、ここ数日の朝日新聞報道の結果なんですけどね。そもそも“身の危険を感じた原発運転員が逃げちゃって、事故対応ができない”なんて、これまでの議論になかったわけです。それよりも明らかなのが、どこが壊れたかわからない段階で、地震・津波対策なんて、できるはずないということでしょう。地震で揺れそうな所(のどこ)を補強すればいいのでしょうか、津波で水かぶりそうなところ(のどこ)を対策すべきなのでしょうか?? 原因究明しなきゃ、わからないじゃないですか。事故原因の究明は、次の事故対策を行う上での基本であって、「一方的に断じた」もなにもないでしょう。あまりにあたりまえだから、そう書いただけです。で、そもそも津波だったんですか、地震だったんですか、原子炉破損の原因??
 「昨年7月に施行された原発の新たな規制基準を無視し、科学的知見にも乏しい」って、その科学の実力自体を不十分と評価したのが判決なんですけどね。“実際のパフォーマンスとして、地震学は予知に成功していない”、という判断、どこがおかしいんでしょう?? 判決は、科学の内側から夜郎自大に地震予想の妥当性を評価するのではなく、外部から客観的にその分野の科学のできを評価したのです。それに対して「科学的知見に乏しい」って、バカじゃないか。

 まあ原発推進派は、高裁に手を回して、どうせいろいろ工作するのでしょう。やれやれ、です。


 本日はこのほかにも、ちょっといろいろ書いておかなければいけないことがまだありますので、以下、多少。

 「原子力事業者から3千万円も 研究で規制委審査委員6人」(47NEWS=共同通信 5月22日)

 審査委員、東大の関村直人教授、三菱重工業などから計3277万円を受領。審査会長を務める田中知東大教授は、日立GEニュークリア・エナジーなどから計110万円受領したほか、東電関連団体から50万円以上の報酬獲得です。
 何が「科学的知見」でしょう、要するに買収して、原発にGOサイン出させてるだけじゃないか。
 でも、こんな金、電力にとっては、はした金です。

 「東電に1759億円交付 原賠機構、累計4兆円超」(47NEWS=共同通信 5月22日)

 国に出させた賠償金、こんな額です。ま、「原子力発電が安い」なんて、一発で吹っ飛びます
 で、もう一発。

 「原電、電力販売ゼロでも大幅増益 14年3月期」(47NEWS=共同通信 5月21日)

 原子力発電専業の電力会社、日本原子力発電(原電)、またまた、発電してないのに「基本料金」とやらで、1258億円せしめました。要するに原電の持っている原子炉3基の維持費ですから、日本全国の原子炉48基の維持費は、おおざっぱに推計すれば、

  1258億円×(48基/3基)≒2兆円

 ということで、現在、原発の維持に無駄金、年2兆円くらいでしょうか。

 これじゃあ、電気料金も上がるのが当たり前。顧客は逃げますので、なんとかしなければ~、で、↓

 「東電、秋から全国販売 完全自由化にらみ越境」(47NEWS=共同通信 5月22日)

 なんと、中部電力、関西電力に続き、東京電力も、子会社を設立して、地域外で電気販売です。「地域の大手電力より安い価格で電力を販売する」そうです。
 いやいや、“ちょっと待て”です。電気料金、認可価格って、何だったのか。自分の地域じゃ高く売りつけて、地域外では安く売る、っていうんじゃ、何のための行政措置だったのか。単に電力会社儲けさせるためだけだったのが明確です。経産省、電力会社には、天下り先やらいろいろ、さぞかし便宜を図ってもらったことでしょう。

 まったくもう、アッタマ来るなぁ!!

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コメント:
 今回の判決も含めてこの頃政権にとって不都合な判断多いと思わない?
 これねェ、あの小松法制局長ねじ込み人事だと思うんだ。あんなことすりゃあ最高裁はお冠だよ。幾ら栄転でも人事に手を突っ込んじゃいけないんだな。
 袴田巌さん、一応あの片山もね。そしてこれと厚木基地と続いちゃ、今頃菅やその後ろに居るアベチンは最高裁にお願いに行っているね。この後小松と替ったのがまた急に差し替えになったら、この判決引っくり返ると思っていた方がいいんじゃないかな。
[2014/05/23 06:09] | hotaka43 #mWyI0ZzU | [edit]












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