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【Cs137の降下】大飯原発・美浜原発・敦賀原発だったら

2014-05-31
 福島原発の際、季節風の関係で、放射性物質の多くは太平洋方向に飛ばされていると考えられます。しかしリアルタイムで船を出して降下物質の観測をするなんてことはできようはずもなく(被曝の危険もあるし)、データとして上がってこないので、(事故後測定された)陸地に降った放射性物質の状況から福島原発事故の影響を考えがちです。
 しかし、他の原発で事故が起きた場合、風向き次第では、福島では“海に去った”状況が陸地で再現されることだってあり得ます。
 そこで、福島事故の洋上シミュレーションを、他の原発に重ねる、重ねあわせ図を作成してみます。セシウム137に関するシミュレーションの重ね合わせです。原図などはこちらです。なお、原図と現在の状況を見比べてみると、オレンジの領域はほぼ帰還困難区域となり、黄色の領域は半分程度、居住制限区域となると考えられます。
 今回は福井県原発銀座から大飯原発・美浜原発・敦賀原発です。1枚目は福島事故のシミュレーション図を大飯原発の位置に移動後、-40度、回転してみたものです。2枚目は、美浜原発の位置に移動後、-60度、回転してみたものです。3枚目は、敦賀原発の位置に移動後、-140度、回転してみたものです。

Cs大飯-40

 近隣県の県庁所在地、名古屋市は、市の全域となるかどうかはわかりませんが、一定部分、避難地域に指定されそうです。一方、津市は、日本の緩い避難基準では、なんとか避難地域指定とならずに済むかどうかというぎりぎりの位置のようです。ただし、50000~100000MBq/Km^2程度汚染される黄色の領域は市域に到達しており、それに応じた健康被害を想定する必要がありそうです。


Cs美浜-60

 岐阜市はほぼ全域、避難地域指定されそうです。


Cs敦賀-140

 福井市については、コメント不要でしょう。金沢市では一部、避難地域指定されそうです。



・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。

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