また甘利がバカなこと言ってるぞ・・・“原発停止したままなら電気料金5割増”
2014-06-27
「甘利明経済再生担当相は27日の閣議後記者会見で、原発の代替電源である火力発電の燃料費上昇が電力会社経営を圧迫していることに関し、『事態を放置すれば、産業用の電気料金が東京電力福島第1原発の事故前より5割上がる』との見通しを示した」そうです。「電力、異常事態に=原発停止継続なら-甘利再生相」(時事通信HP 6月27日)
甘利ってのは算数一つできないようです。
極端な話、原発の発電コストが0だったとしましょう。で、原発が使えない時に発電コストがどうなるかと言うと、原発停止前の原発発電比率が30%程度でしたから、

と、いうことで、原発発電コストが0だったとしても、発電コスト43%増にしかなりません。もちろん、こんなバカバカしい話はないわけで、原発の発電コストが原発以外発電コストの半分だったとすると(これもバカバカしい想定ですが)、
C × 0.7 + C/2 × 0.3 = 1
C ≒ 1.18
ということで、発電コスト、18%増にしかなりません。
しかも、電力会社の必要経費は、電線張ったり、変電したり、あるいは集金したり(人件費など)、というところも大きいわけで、このコスト増18%が全部電気料金に反映するなんて、どう考えてもあり得ません。
電気料金50%なんて上がったら、それは「便乗値上げ」以外の何ものでもありません。
政府が便乗値上げを推進しちゃあ、犯罪でしょ。
むしろ、話はこんなところです↓。株屋さん視点の分析です。燃料費の増大がかなりのところ円安のせいであったことを示した上で、書きます、
「また、原発依存度が高かった関西電力(9503)や九電は、燃料費の増加率が高くなっているのも事実だが、10社全体でいえば、売上高に占める燃料費の割合は4割を切る。原材料費が4割程度の商売はいくらでもあり、約1兆8,000億円の当期純利益をマークしたトヨタ自動車(7203)の売上高に占める材料費率はおよそ7割である。電力会社も経営努力で燃料費の負担増を吸収することはできないはずはないだろう。」(MONEYZINE 6月23日)
“原発動かせないから経営苦しい”って、電力会社経営者、無能すぎ~。もちろん、“50%値上げ“なんて言う甘利も、甘利にそんな数字語らせた経産省も、救いようのない無能。
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