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原子力をめぐり交錯する経済の流れ

2014-07-18
 規制委による川内原発審査書案了承を見て、経済同友会、これまでの態度を一変させました。

 「同友会:『縮原発』見直しで一致 活用推進に転換」(毎日新聞HP 7月17日)
 「経済同友会『縮原発』路線を転換 再稼働念頭に活用に軸足」(日経新聞HP 7月17日)

 経済同友会は、福島事故を受けて、これまで「縮原発」の方針を掲げてきました。経済3団体の中で、原発推進を堅持した他の2団体(経団連・日本商工会議所)とは違う、異色の輝きを放っていたわけですが、しかし、金儲けのチャンスがあるならば、それに乗らない手はないとばかりに、態度豹変です。
 まあ、金儲けクラブですから、当然、こうなるのでしょう。原発というのは、既に経済性神話は崩壊していますが、それをネタに国民からカネを巻き上げ経済界がボロ儲けする装置としては使えますから。
 これで経済界は一致して原発推進となりました。

 やっばいな~、という状況ですが、流れは一方向ばかりに向くものでもないようです。

電力融通機関設立
日経新聞HP 7月17日記事 スクリーンショット)

 「電力広域的運営推進機関」がいよいよ、設立総会を開きました。来年2015年の4月には正式発足です。
 これまで、再生可能エネルギー発電会社の参入障害となってきた「接続容量の壁」に穴が空き、既存電力会社に対して新電力が負わされてきた「配電関連の嫌がらせ(ハンデ)」が軽減されることが期待されます。

 「接続容量の壁」とは、例えば→「風力発電の系統連系可能料について」(四国電力)に出てくるように↓

 「しかしながら、風力発電は、自然条件により出力が大きく変動することから、電力系統への連系量が増大した場合、周波数面での影響が生じることとなるため、当社としては、常に電力の品質保持に配慮しながら、系統連系を進めていく必要があります。/こうした状況から、当社では、現時点で電力系統に悪影響を及ぼさないと見られる風力発電の連系可能量を20万キロワットとして設定し、当面の間、運用することといたしました。」

 なんて言い方で、既存電力は、新規発電業者の電気を受け入れないことを平気でやってきました。一方で「原発止まって電気が足りない」なんて言いながらです。それにそもそも、日本の電力会社間には電気の融通に使える送電線が結構あり、それを使えば、風力の出力変動程度、簡単に吸収できるにも関わらずです↓

 「国の風力発電系統連系対策小委員会でも、この東電を東北電の蓄電池代わりに使うアイデアが議論された。だが小委員会は『送電線の余力に不安がある』との理由でこのアイデアを採用しなかった。これは、この送電線は原子力のためで、風力発電の活性化には使うべきでないと考えたためだろう。」(「風力発電建設に電力会社がブレーキ」井田均/市民エネルギー研究所)

 実際、この送電路は、この夏原発を動かせない関西電力と九州電力に電気を送るために使われるのですけど→「“原発ゼロの夏” 関電、東日本からの助けも求めた『綱渡り』の電力需給計画」(産経新聞HP 4月17日)。ただし、再生可能エネルギーのためには使えないようです。

 そして「配電関連の嫌がらせ(ハンデ)」です。
 発電側への参入障壁が接続容量の壁なら、小売側、新電力への妨害も、もちろんしています。新電力には各利用者まで電力会社のケーブルで電気を運ぶということで託送料金が課されますが、これ遠くにある原発からの送電費用も含めて、原価計算がされています。しかも使用電力の変動は、30分ごとに報告せよと要求しています。東電なんて、6時間に1回しかデータ送れないと、主張していたくせにです。

 こういったことが「電力広域的運営推進機関」の設置により、多少は整理されるでしょう。一応制度設計として、この組織、「電力会社のほか発電事業者、小売りを専門とする新電力の3グループが参加。大手電力会社に有利にならないよう、3グループは機関決定で同等の権限を持つ」(上掲、日経記事)となっていますから。ま、この仕組が現実にどの程度役に立つかは、結果を見てみないと判りませんが。

 電力広域的運営推進機関がそこそこ機能した場合、新電力と比べて割高な電気しか提供できない原発依存電力会社、2016年の電力自由化でどうなるのか、見ものでしょう。


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