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悪質な世論誘導? NHKスペシャル「シリーズ原発危機 安全神話~当事者が語る事故の深層~」

2011-11-28
 勉強不足なのか、それとも“安全神話”という筋書きを通すことだけがしたかったのか、はたまた、悪質な世論誘導なのか・・・。昨日、11月27日放送NHKスペシャル「シリーズ原発危機 安全神話~当事者が語る事故の深層~」、事態が見事に矮小化されていて、批判すべきところを批判しない、“御用メディア”NHKの体質が、見事にさらけ出されていました。
 この番組の「最終章 安全神話の崩壊」と題された部分では、テロップに記されていたように「原子力安全委員会 耐震指針検討分科会 2001~2006年」が、取材・検討対象でした。この分科会で津波が議論されたのは2回だけで、議論は深まらず、2006年にまとまった耐震設計審査指針では、津波についての記述はわずか2行だけだった、と番組は提示しています。津波に関する想定は電力会社に任され、安全神話のもと、その危険性は看過されていった、というのが番組の流れですが、ちょっと待ってください。日本の原子力安全行政は、原子力安全委員会と原子力安全・保安院との二重チェック体制です。より正確に記せば単なる並列関係ではなくて、原子力安全・保安院が直接の監督を行ない、それがちゃんとできているのかどうかを確認するのが原子力安全委員会ですが、番組が取り上げなかった原子力安全・保安院の方には、「耐震・構造設計小委員会地震・津波ワーキンググループ 」や「耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ 」といった、「津波」を主要テーマの一つとしている審議会ワーキンググループが存在し、実際議論も行われています「津波」は、それなりの注意を払われていた自然災害なのです。
 問題は、津波を議論した形にした上で、現実の防災対策から除外していった力の存在です。安全神話があって忘れていったのではなく、積極的にこの問題を抹殺し、抑圧していったものがあるのです。実際、以下に書くように、こういった部会やワーキンググループの代表・主査が、自らの津波の危険性についての指摘が握りつぶされていったと証言しています
 今回の福島原発事故を免れるチャンスは、次のように少なくとも4回ありました。

〔チャンス1〕 詳しくは→ http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-67.html
2002年7月 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 長期評価部会、東北南部・関東北部地域での巨大津波の可能性を指摘する報告書を公刊。しかし、出版されたものには、事務局官僚のさしがねで“この報告書の内容はあまり信用しないように”といった意味の段落が挿入されていた。
▽この部会長の島崎邦彦氏は、依然として津波の危険性を主張するも、2004年2月19日中央防災会議 第2回会合では「福島、茨城での巨大津波は過去に経験がなく、防災対策をしていない地元に対し、具体的な対策をするようにとは、とうてい言えないとの強い反対意見」があり、貞観地震を検討対象から除外。この除外のプロセスでは、内閣府の山本繁太郎(当時地震本部政策委員会委員)が大きな役割を担っています。
▽結局、2006年2月、中央防災会議、福島県以南の被害を想定しない「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策大綱」決定。

〔チャンス2〕 詳しくは→ http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-75.html
2006年 東京電力、アメリカ・フロリダ州での国際会議で福島第1原発について10m超津波の可能性を報告。共同通信が取材して明らかにした事実ですが、これはもちろん東京電力内で握りつぶされ、日本で日の目をみることはありませんでした。

〔チャンス3〕
2008年東京電力、2006年の原子炉施設の耐震設計審査指針の改訂(←チャンス1の影響がそれでもありました)を受けて試算、10m超津波の可能性を確認、政府への報告は2011年3月7日となり手遅れ(今回のNHKスペシャルで言及の事例)。

〔チャンス4〕
2009年耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループで、岡村行信 委員、貞観地震・津波について議論。巨大津波の可能性を指摘。 詳しくは→ http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
▽上を受けて纐纈一起 主査「東電はいろいろと言い訳をして『考慮する』と答えませんでしたが、保安院には貞観地震を審査で考慮することを認めさせました。」しかし、結局それきり棚ざらし。保安院が問題を考慮することなし。 詳しくは→ http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

 少なくとも4回もチャンスがありながら、すべてしくじってきたのは、原発優先、儲け優先、政治的・行政的思惑優先で押し切ってきた者たちがいるからです。
「『安全』『安全』と言っているうちに、つい自分たちもそんな気になり、そうして出来上がった安全神話のせいで、こんな事故になってしまった」というのは、事故責任者たちの都合の良い“言い逃れ”の弁に過ぎません。安全でないものを「安全だ」と主張したところには明らかな作為がありますし、それで原発を動かすことは明らかに詐欺です。詐欺師の言い逃れを真に受けて番組を作るNHK、単に馬鹿なのか、それとも、悪質な世論誘導者なのか?


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