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安倍おともだちNHKにやられた日

2014-07-28
 やられたわ、昨日のNHK日曜討論会。テーマは「川内原発 “審査合格” どうなる原発再稼働」でした。
 脱原発派には議論ベタ、口下手な発言者を用意し、見事に「脱原発には合理性がない」と印象づけてくれました。安倍おともだちNHKに一本取られました。
 この討論会、安全性に関する議論を一通りした後、原発再稼働派は、「電気足りない」、「貿易赤字もいっぱい」、という主張で攻勢、これに対し、脱原発派は京大教授・植田和弘氏と立命大教授・大島堅一氏、“エネルギー多消費型の社会のあり方を見直す必要がある”という反応に終始。“なんだ、脱原発派には現実的な処方箋がないのか”と強く印象づけられました。
 これ以上書くと、味方に後ろから弾を撃つことになってしまうので、あまり書きたくないのですが、一点だけ。二人とも、自分の主張をするのはいいのですが、相手の議論を切り崩さないことには議論にはならない、というところが全然出来ていない。具体的に反論できることは、ちゃんとしなければダメです。つまり・・・

 まず「電気足りない」。
 この夏、日本全国総計で「足りている」ことは明らかなので、まず、それを指摘(原発推進派にも確認とればもっと上出来・・・これは否定できっこないのですから)、そして、問題があるとすれば原発依存率の高かった関西電力と九州電力の管内だけであることを確認した上で、いざという時、そこに送電できないのか、問い詰めればよいのです。なにかゴチャゴチャ反論されたら、データで切り返せば良いのです。

連系線
『各地域間連系設備の運用容量算定結果』電力系統利用協議会 2013年4月

 それにしても、↑隅付き括弧【】で記された地域間連系設備の全容量に対する、矢印付きの「運用容量」の小ささ・・・電力会社のやる気の無さが最大の問題ですね。その気になれば北海道エリアと本州の間のように、設備容量目一杯送電することだって可能なはずです。
 そもそもこの問題は、上図のような地域間融通でこの夏は給電可能だと、経産省自体が認めたから、この夏の節電要請がないのです。切り返さなくてどうする。(この夏越えれば、中期的には新規発電能力急上昇中でやはり問題なく、「エネルギー多消費型社会からの転換」は長期的課題であって、はっきり言って、この日の討論ではどうでもいい問題。)

 そしてバカバカしいのが原発停止で「貿易赤字いっぱい」。
 東工大・柏木孝夫は経産省のエネルギー基本計画で書かれた3.6兆円を振り回すし、前IEA事務局長・田中伸男なんて、「4兆円」とか、このインチキで膨れ上がらせた数値を更に四捨五入までしている。こんなもの、間違いを指摘しないでどうする。
 エネルギー基本計画に数値を出すにあたって経産省がやったのは3.11前の原油・LNG含む燃料輸入総額と、現在の輸入総額の差額を出しただけ。こんな数値、原発停止と全然関係ない。なぜなら、3.11前と今では、2割のアベノミクス円安があって、全てのものの輸入価格が上昇していて、しかも、原油なんて発電向けに使われているのは輸入全量の15%に過ぎない。発電とは全然関係のない85%の原油の値上がり分までカウントして3.6兆円です。バカも休み休み言え、です。
 このへんの計算は前提条件の設定次第でいろいろ考えられますが、最新の財務省計算では1.6兆円です(経済財政白書2014年版197ページ)。
 現在の日本の貿易赤字は、半年で7兆5984億円です。原発停止後の燃料輸入増加ぶん、半年分なら1.6兆円÷2=8000億円程度です。これが原発事故の危険を犯して、命をかけてまで低減しなければならないことか、きちんとテレビ視聴者に訴えかけてもらわないと困ります。(しかも既に福島第一は廃炉ですし、耐用年数40年で使えなくなったり、活断層上の原発もあったりで、再稼働困難・廃炉必至原発も多く、動かせる原発動かしたところで、8000億円になんて、全然到達しない!!)

 植田・大島、両氏とも学者なんですから、ちゃんと数字を出して議論してくれないと、何しに出てきたんだ、というところです。
 あ、書いちゃった、味方に後ろから弾、撃っちゃったかな・・・(昨日はホント、ムカムカして、もっと激烈に書きそうだったので、頭冷えてから書こうと、抑えてたんだけど)。


【本日のオマケ】
 来ました、朝日新聞→「関電、歴代首相に年2000万円 計7人、72年から18年献金 内藤元副社長が証言」(朝日新聞HP 7月28日)。
 中部電力に次いで、今度は関西電力です。また、電力による政界工作の一端が暴露されました。どこまで行くのか、朝日新聞!!


【本日のオマケ2】
 朝日新聞26日の企画記事です↓

風力の誤解を解く1
(朝日新聞西部本社版朝刊 7月26日)

 風力発電について良くまとめてありますね。当ブログでもちょっと書きましたが、「風力が不安定」なんて、電力会社の分断作戦のせいです。ちゃんと運用すれば安定した(しかも安い)発電源となります。
 そして、“飛行機だと問題にならないのに、なぜ風力発電だと問題になるのかバード・ストライク”。いや、当然、そちらに電力会社が金流してるんだと思いますが、まあ、新聞としては、それは取材して裏が取れなければ書けませんから、とりあえず、風力発電についてバード・ストライクを問題にすることの不合理性をしっかりと書いています。


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