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規制委の変質、いや、もともと審査はある手抜きで激甘だったのだが・・・

2014-07-30
 原子力規制委員会・田中委員長は、原発事故作業に当たる人の緊急時被爆限度を引き上げる画策を始めました。本日の原子力規制委員会の、予定議題終了後の突然の提案です。

規制値引き上げ田中
(↑YouTubeにリンクさせてあります)

 「原子力規制委員会は、現在、緊急作業時の被曝線量限度を100mSvとして一応規制を行っています。しかし、それを超える事故が起こる可能性を完全に否定することはできないというのが、私どもの考えかたです。そういった場合においても、その事故をきちっと必要な対応をできるようにする措置をする必要がある・・・国際的な基準、まあIEA等では500mSvということを出しておりますけど・・・」(上掲リンク先)

 メディアのまとめでは次のようになります→「被ばく線量、引き上げ検討=原発緊急事態対応で-作業員意思確認も議論・規制委」(時事通信HP 7月30日)

 いや、まあ、一律ではなく、“作業員の意思確認の上”と言ってますから、作業員の意思に、それなりの配慮はしたということになるのでしょうが・・・。
 しかし、上の発言を受けての更田委員とのやり取り、ちょっと要注意です。

 更田 「現在の基準、新規制基準に基づく適合性審査においても、例えば制御室の居住性、それから、緊急時対策所の居住性、重大事故等の対策に当たる要員の作業に当たる被曝に関しては、7日間で100mSvというのを基準として審査を行っています、これは変えるべきではなくて、・・・ 審査はこのまま維持していくべきであろうと思いますし、・・・(想定を超えた事態を考えておくのは重要でしょうが)・・・、現行の適合性審査における基準に影響が及ぶものではないという理解でいますけど、それで、よろしいでしょうか」
 田中 「ほかの方ご意見いかがですか。参考までに申し上げますと、ICRPでは・・・要するに人命救助のような場合には線量制限がないということ、できれば1000から500mSvに抑えるということはもちろん言われています。それから、最近IEAのBSSでも、一応ガイドラインとして職業人の年線量限度の10倍、いわゆる500mSv、こういったことについて、緊急時の作業ということで、一応、こういったリコメンデーションが出ています。ですから、こういったことも踏まえまして、今、更田さんが言われたことも踏まえて少し検討を進めてはいかがかと思っているところですが、よろしいでしょうか。」

 現状の基準をなんとか維持しようという更田委員の発言に対し、田中委員長、まずはガン無視→「ほかの方」、でもそれじゃもの足りず、すかさず“何言ってんだ、国際基準は全然そんなもんじゃない”です。最後にとってつけたように、「今、更田さんが言われたことも踏まえて」と付け加えてはいますが、それはあくまでおまけに聞こえます。この発言、リンク張っておきましたので、是非、聞いてみてください。もう完全に基準緩和方向で走り出しているとしか、私には聞こえません。

 このあたりのやり取り、この後、この原子力規制委員会を受けて行われた田中委員長による定例記者会見で、フリーランスの木野氏から追求されています。

 木野 「あとですね、あの、ちょっと確認なんですが、今日の委員会の中で適合性審査への影響について更田委員から質問が出ていましたけれども、最後に委員長のご発言で『そのことも踏まえて』というのがあったと思うんですが、これは影響する可能性もあるというふうに理解していいんでしょうかね。」
 田中 「あの、影響はしないと思います。一応、基本は、適合性審査の段階ではやっぱり100mSv以下という、で、対処できるようにということを基本に審査をしてます。ただ、そうは言っても、あくまでも、それは、そういうふうな趣旨でやっていますけれども、それを超えないということは言えないので、そういう場合に、どのあたりを限度にするのかというところについて、ないしはどういうふうに対処すべきかというところを、きちっと準備しておきましょうと、こういうことです。」

 否定したんだか、保留を付けて結局否定しなかったんだか、よくわからない受け答えです。「そういうふうな趣旨で」という発言は、“趣旨はこうなんだが、実際は・・・”という話のように聞こえます。
 もちろん木野氏、さらに追求します。

 「・・・昨年の10月くらいに、会見で、おなじ上限のことを質問した際、規制委としては介入する考えはないというお話をされていたと思うのですが、これ、状況がだいぶ変わったということなんでしょうか、当時と。」

 これに対しては田中委員長、“よく憶えていないが・・・”といった受け応えで、追求してもムダ、という状況になってしまいます。質問時間の限られている木野氏としては、質問を変えざるを得ませんでしたが、このへんのやり取りで実にはっきりしました。田中俊一は、明らかに立場を後退させています。それも甚だしく。
 木野氏の追求質問の言葉をきちんと聞いておきましょう。木野氏は「(被曝上限数値変更に規制委が)介入する考えがあるのですね」と、田中委員長の発言を言い換えて質問しています。つまり、“(昔は被曝上限値に介入する考えはなかったが)、今は介入するつもりになった”のですね、と田中委員長の立場の変容について確認したわけです。それに対し田中委員長は、“かつて何を言ったか”についてだけ反応し、後半、“今は介入するつもりになった”という点についてはみごとに認めてしまっています。田中委員長、しっかり規制するよりも、諸般の事情に合わせて規制を変質させる方向に突進中なのが明らかです。
 再稼働のために合格証を出す機関としての規制委、という性格がいよいよはっきりしてきました。

 “旧原子力安全・保安院は、電力事業者が行う事故シミュレーション解析に対し、電力事業者が使用したソフトとは違う別のソフトでも解析し、クロスチェック(突き合わせ)し検討していた。しかし、今の原子力規制委員会は、独自解析を行わず、電力事業者の解析についてだけ検討している。旧原子力安全・保安院が行ったチェックよりも甘いチェックとなってしまっている。”とは、原子力安全・保安院の技術参与だった滝谷紘一氏の話↓

 「インタビュー:原子力規制委の審査『厳正でない』=元安全委技術参与」(Reutersホームページ 7月28日)

 そろそろ島崎委員も退任だし、本格的に終ったな、原子力規制委員会。


PS. しかし、ちゃんと根回ししてから被曝上限値の変更を議題にすればよいものを、追加議題という形式で出てきたという点についても、更田委員の発言にしても、今回の作業員被曝限度上限値改定の話がとても慌ただしく出てきたという感じです。・・・なんかこれは近々に、被曝限度が今までのままでは済まないような事態が起こる恐れがあるのか??


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フクシマに突入事態発生!
「隊長。突入しても収束はしません!中がボロボロで止めようが有りません!」
「そうか。この国は終わったな、、、。」
緊急時の被ばく量を上げた位では、もうどうしようもない状態なのがフクシマだって事がバレた瞬間だった、ってことだな。
[2014/07/30 22:03] | hotaka43 #mWyI0ZzU | [edit]












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