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衰退続く原子力、2059年には消滅の可能性も・・・これが現実のデータ

2014-08-07
 世界で何が起っていようと、正しいことをしているならば世界に合わせる必要もありませんが、しかし、何が起きているか、知っておくことは悪いことではないでしょう。原発推進派の人たちは、中国での原発建設計画などを引き合いに出して、「原子力は世界で見れば終わっていない」とか言いますが、本当でしょうか??
 以下は先月出された、Mycle Schneider、Antony Froggatt 編著 “The World Nuclear Industry Status Report 2014”(『世界原子力産業現状レポート2014』とでも訳せば良いのかな??)からです。なお、使われているデータはIAEAなどから得られる、ごく普通のものです。またこのレポートには、鈴木達治郎・前内閣府原子力委員会委員長代理の序文が付いています。

 まず、世界の原子力発電の状況、こんなです↓

世界の原発p13
(13ページ)

 もちろん、2011年3月の福島原発事故と、それを受けて5月に浜岡原発が停止した後、順次進んだ日本の原発停止も大きい要素なのですが、それがなくても発電量は頭打ち、世界の発電総量に占める原発の発電割合は低下中だったわけです。
 具体的にいくつの原発が稼動状態にあって、発電容量がどうなっているのかを見ると↓

世界の原発(発電容量)p17
(17ページ)

 2011年からの落ち込み、やはり大きいです。ま、原発推進派の方ですと、「それでも2012年には底を打って、わずかだが上向き」とか、このグラフを読むのかもしれませんが。
 で、それじゃ、今後原発は増えていくのか、新規原発建設と既設原発廃止の状況がこれです↓

世界原発開設・廃止p16
(16ページ)

 グラフ上側、緑の棒グラフが新規建設、グラフ下側、オレンジの棒グラフが廃止です。なんかだんだん下側にシフトしている感じです。
 これEUに限定すると、もっと状況が顕著になります。

ヨーロッパ原発p119
(119ページ)

 なんかほとんど終息モードですね。
 ま、現在の建設中の原発数で見ると↓となってますからね~

建設中原発p19
(19ページ)

 突出して多いのが中国の28基、そこからはガクッと落ちてロシアの9基、インドの6基、韓国とアメリカの5基、といったところです。
 上の表、1972年に建設開始したものが含まれているアメリカって、何やってんだか理解し難いものがありますが、ほかに典型的な先進国として今、原発作っているのは、フランスとフィンランドがそれぞれ1基、です。原発って、BRICsレベルの国に人気のある発電ということになるでしょうか。
 とはいえ、その中国でも↓

風力・太陽光・原発・中国p78
(78ページ)

 これまでのところ、赤の原発のラインって、青の風力はもちろん、緑の太陽光にも発電容量で抜かれています。これからどうなるんでしょう?? 実は、建設中の28基って、建設僅少の他国との比較では多く見えても、例えば、日本の止まった原発の半数程度に過ぎません。54基で日本の電力の30%程度だったのですから、人口10倍、経済規模2倍の中国では、焼け石に水とは言いませんが、他の発電方式の方がもっと頑張らないと電力不足になってしまいます。ということで、原発は、中国でも(他国との比較で多数に見える建設状況でも)地位低下中と考えられます。

 で、こんな状況で、今後、世界の原子力発電はどうなるのか?? と、行きたいところですが、その前に、もう一つ考えておかなければならないことがあります。建設されてから廃炉になるまで、原子炉の寿命です↓

廃炉年数p22
(22ページ)

 1960年台、70年台は数年で廃炉にされるケースが多かったわけですが、その後、原発の寿命は伸び、この頃は30数年で廃炉になることが多いようです。
 で、実際にこれからどう廃炉されていくかを考えるには、制度との絡みもあって、『レポート』はゴチャゴチャ考察しているわけですが、40年を超えると、運転延長が認められるにしても、安全対策や保守に多額の投資が必要となり、経済的に引き合わなくなっていく、ということで、いちおう原発の寿命40年を基本として、こんな未来図を提示しています↓

2059年原発消滅p24
(24ページ)

 “今のまま、何もしなければ”、2059年には、世界から原発消滅です。
 まあ、国際原子力ムラの皆さん、もちろん策動するでしょうから、こうはならないでしょう。でも、「世界で原子力発電が現状を維持するためには、現在建設中の原発に加えて、2020年までにあと30基、その後の10年間に、さらに188基の建設が必要」(23ページ)とのことです。まあ、衰退フラグ確定してます。


 このレポートを短くまとめたHPとして、こちらもご参照ください→「The rise and fall of nuclear power, in 6 charts


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