お薦め記事

スポンサーサイト

--------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)
tag :

これは、もんじゅ廃炉の伏線なのか??

2014-08-09
 昨日の朝日新聞に載った記事です↓

画像2
(朝日新聞西部本社版朝刊 8月8日)

 普通の記事よりも2段階くらい小さいフォントで書かれたベタ記事ですが、なんか重大なシナリオがありそうに思えます。
 と、言うのは、先日書いた「もんじゅ2016~20年廃止説」との関係です。
 2016年、家庭用電力小売り自由化によって、2020年までには、地域独占下で電気料金を決定するための計算式「総括原価方式」、廃止されます。自由競争で電気料金を下げることになっているのに、国が電気料金決めてちゃ話になりません。
 で、その時困るのが、使用済み核燃料の帳簿上の処理です。

 前の記事と同じことになりますが、ちょっと話の筋を見えるようにするため、いささか説明します↓。分かっておられる方は、次の行空きまで、飛ばしてください。
 総括原価方式では、使用済み核燃料は、核燃料サイクルの次の段階の燃料の原料ということで「資産」として計算されていました、ゴミなのに。総括原価方式は、発電にかかった資産の量に応じて電気料金が上がっていく計算式になっていましたから、このゴミで電力会社は高い電気料金を手にしていました。ゴミを溜めれば電気料金が上がる・・・実に有用なゴミです。
 この時、曲がりなりにも使用済み核燃料を「核燃料サイクルに使う資源だ」と言うために必要だったのが、核燃料サイクルのキモ、使用済み核燃料をプルトニウム核燃料へと変換する高速増殖炉、もんじゅです。実際には、実用化できないままに、建設開始から30年近くも経ち、実験するにしても古臭く、何の役にも立たない単なる維持費喰らいにすぎなかったのですが。でも、これがあれば、“ゴミで電気料金が上がる”、濡れ手で粟を実現する手品のタネですから、日額5500万円という維持費を払っても、原子力ムラにはありあまるお釣りが来る状態だったわけです(まあ、もんじゅは国費なんで、電力会社の懐と直接関わるわけではないですが、経産官僚もそれなりの圧力は受けているわけで、失敗したプロジェクトをいつまでも抱えているのは、彼らにとってもあまり良いことではありません)。
 しかし、電力自由化されれば、電気代をわざと高騰させておくわけには行かなくなります。そんなことをやっていては原発依存電力会社、電気安売りを仕掛けてくる新電力のカモにされてしまうでしょう。というか、総括原価方式がなくなってしまえば、そもそも核燃料サイクルがあってもなくても、電気料金とは、何の関係もない。
 ということで、総括原価方式が終わるなら、核燃料サイクルともんじゅの意味は無くなり、こういったものからは、さっさとおさらばするのが、電力会社としては都合が良いはずです。
 ただ現実はそう簡単には行きません。一点、弱点があります。これまで、「資産」として使用済み核燃料を溜め込んできてしまったのです。具体的に溜まっている使用済み核燃料ももちろん問題なのですが、それよりも経営陣にとって深刻なのは、帳簿の問題です。原発依存の最も小さな中部電力でも自己資本の15%程度、大きく原発に依存した経営をしている関電や九電では自己資本の4割にも上る額が、この使用済み核燃料というゴミなのです(ちなみに北電では、自己資本を上回る額www)
 これではあっさり核燃料サイクルをやめるわけには行きません。そんなことしたら、自己資本がそのぶんなくなり、会社の経営が傾いてしまいます。

 と、いうことで、何か策動してくるとは思いましたが、冒頭の朝日新聞記事、一つのシナリオを提供するものとなり得るでしょう。
 つまり、「もんじゅはやめても、核燃料サイクルはやめない」という強弁のタネになりそうです。フランスの次世代高速炉の開発に関わっておけば、“核燃料サイクルはやがて実現します”と、強弁することができるでしょう。でもって、フランスへのいくばくかの出資と引き換えに、大金喰いのもんじゅを廃止することができるでしょう。
 電力会社にとっては、いきなり使用済み核燃料を「資産」から「ゴミ」へと変更しなくて済み、とりあえず当面の経営問題は回避できるでしょう。
 まあ、小手先の対応に過ぎず、もともと使用済み核燃料は価値がないのですから、まともに市場競争にさらされる企業となれば、使用済み核燃料は、いずれ無価値(もしくは処分費用のかかるマイナスの資産)と資本市場から評価されるようになるでしょうが、とりあえず当面の帳簿処理だけはしのげるでしょう。

 ふ~ん、まずはこんな仕込みか~。


tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://fkuoka.blog.fc2.com/tb.php/1253-41c47284

<< topページへこのページの先頭へ >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。