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原子炉抱えたテロリスト

2014-08-22
 昨日は日経の第一報を読んで、当ブログの記事書いてしまいましたが、失敗失敗。会計規則の変更だけということはないと思っていましたが、やはりありました。

原発基準価格
(朝日新聞西部本社版朝刊 8月22日)

 なんと、原子力発電に基準価格を設けて、市場価格がそれを下回った場合には、電気買取価格を上乗せだそうです。同様の上乗せ、再生可能エネルギーの場合、「地球環境への貢献」、「燃料いらないエネルギー安全保障」、といった大義名分がありますし、ドイツの例など見れば、近い将来ゼロになる見通しもありますが、原子力には何があるというのでしょう??
 これまで、原子力の利点として、原子力ムラが最も強く主張してきたのが発電コストの低さだったはずです。自由競争になれば、圧倒的な低コストで、有利に競争できなきゃおかしいんですが。
 だいたい、電力自由化するというのは、自由に価格競争するためで、基準価格を設けるってのは、政策として矛盾しすぎです。

 みごとにはっきりした「原子力はコストの高い発電方式」です。

 次々と明らかになる再生可能エネルギーの有利さを見れば、もはや原子力に何の存在価値もありません。既に再生可能エネルギーは、環境負荷が低いだけではなく、安く、安定した発電技術として成熟しつつあるのです。ドイツもイタリアもスペインも、そして中国も、再生可能エネルギー大国で、ついてけてないのが日本!! 政策的にやるべきことははっきりしています。原発ではなく、再生可能エネルギーです。“高い、高い”と言われていたドイツの再生可能エネルギー賦課金も、実際は大したことがなく、しかも近年中に解消予定です。きちんと政策的に取り組んだ結果ドイツは、電力燃料輸入の経済的負担軽減も、エネルギー安全保障も、もうすぐそこで手に入れられる所まで来ています。つなぎに火力が挟まることはあっても、原発だけはあり得ません。

 それでも居直るんだよな~、原発依存電力会社とその一派。要するに、いつ事故るかわからない原子炉かかえて、「俺達潰すと、この原子炉どうなるのかなぁ、廃炉して欲しければ金出しな!!」です。低コストという旗印まで失った今、彼らには他に原発を正当化する理由はありません(「二酸化炭素」も「エネルギー安全保障」も、実用化段階に入った再生可能エネルギーに全く太刀打ちできません)。こいつら今や、「原子力ムラ」という牧歌的な呼び名に似合った存在ではなく、「原子炉抱えたテロリスト」です(このネーミング、昨日、受けましたので、また書きます、てへっ)。


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