電力余り九州電力、行き掛けの駄賃に、再生エネ潰し!!
2014-09-25
九州電力は、再生可能エネルギーの買い入れの契約を、数ヶ月程度停止することを発表しました。「九電、再生エネの買い取り中断 企業や自治体に困惑広がる」(47NEWS=東京新聞 9月25日)
表向きの理由は、“再生可能エネルギーが多くなりすぎると、発電電力の変動に対応できなくなるため”とのことですが、もちろんウソです。ま、後述のように“行き掛けの駄賃でやり過ぎた”ということかもしれませんが。
確かに、九電管内の夏の電力需要のピークは約1600万kW、これに対し、現在申し込み中の再生エネを全部受け入れると定格出力1782万kWですから、この1782万kWが、快晴で全開になったり、曇りのため一斉に出力ダウンしたりすると、まあ、それは大変そうです(数字は「スマートジャパン」9月25日記事から)。もちろん、曇ればエアコン使用量減って、電気の使用量も減るので、ちょうど良いあんばいだろうという気もするわけですが、そのたびに電圧変動と睨めっこしなければならないのは、面倒なことだと言えば面倒なことかもしれません。

(朝日新聞西部本社版朝刊 9月25日)
しかし、です↓
「ただし地熱やバイオマスは出力が安定しているため、このような問題を生じない。水力発電も天候による出力の変動は小さい。ところが九州電力は太陽光や風力に限らず、すべての再生可能エネルギーを対象に加えて、発電設備の接続申し込みを保留することに決めた。」(スマートジャパン 9月25日)
本当に電力安定が問題なら、地熱やバイオマスの契約拒否をする必要はないわけです。そこまでやったらやり過ぎです。
要するに九電、“川内原発再稼働するんだから、余計な電力はいらない”と強気に出て来たわけです。地熱やバイオマスの契約拒否は、行き掛けの駄賃といったところでしょうか。
それにしても、はっきり言ってしまうと、夏の電力ピーク時は太陽光発電もビークになるわけで、その時、太陽光発電だけでピーク電力をまかなえるということは、もう原発なんて全然いらないじゃないか!! ・・・なんですけど、それが、困るわけね、九電的には。
で、再エネ潰しと来たわけです↓

(西日本新聞朝刊 9月25日)
しかし、どこぞの会議ではCO2排出削減を巡って、どこぞの首相が意味不明な発言をして顰蹙を買っている最中なんですけどね。
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