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【PAZ・UPZ・PPA】再考 放射性ヨウ素の拡散とPPA(3)

2011-12-12
 原子力安全委員会・防災専門部会・被曝医療分科会が厳格化する方向で見直した、内部被曝を低減するための安定ヨウ素剤服用基準、しかし、この基準はIAEA基準に準拠したものでした。IAEAは、原子力利用推進団体ですから、そこの基準では全然安全ではない、ということはよく言われます。
 実際、小児・妊婦・授乳中の女性を対象にしたものですが、WHOの基準は、今回の被曝医療部会の基準値(=IAEA基準値)50mSv(ミリシーベルト)の1/5、10mSvです
 それではこの値に該当するのは、事故原発から何kmの地点になるのでしょうか。安定ヨウ素剤は、飛来する放射性ヨウ素を吸い込む前に飲むことによって、ヨウ素を取り込む臓器(主に甲状腺)を「お腹いっぱい」状態にして、放射性ヨウ素の取り込みを防ごうというものですので、事故直後、放射性ヨウ素到来前に飲んでおく必要があります。事故当日、風がどちらに吹くのか予想できない以上、原子力発電所から測ってこの距離の中にいる小児・妊婦・授乳中の女性は、常に安定ヨウ素剤を服用する準備をしておく必要があります。
 これまでに行なってきた計算から、10mSv地点を計算してみます。

n=1.4の時、258.974km
n=1.5の時、232.079km
n=2.0の時、158.114km

 この距離になりますと、これまでの計算がどこまで外挿できるか、もちろん問題はあるのですが、この計算から考える限り、福島級の原発事故を想定した場合、PPA(放射性ヨウ素防護地域)の範囲は、250km圏というのが、WHOの基準を満たすために必要な範囲となりそうです。

 以下は補足で、上の値を出した計算式、前々回からちょっと端折ってきた計算の仕方について説明しておきます。
 基本の式は、次になります。なお、なぜこの式とするのかの理由は、前々回

放射性ヨウ素数式

 50km地点での放射性ヨウ素濃度をとりあえず d とします。基本式にdと50を代入した式が、次のものです。この式を(1)としておきます。・・・もちろんdは100mSvですので数字の「100」を入れても良いのですが、ちょっと魂胆があってこうしておきます。

式1

 この d の値が 1/10 となる(つまり10mSvとなる)のが、x km だとすると、次のように書けます。(基本式にd/10とxを代入した式)。
式2

 この式に(1)の式を逆数にして掛けますと、相当消えます。

式3

 つまり、
解説式ヨウ素4

 これは、
解説式ヨウ素5

 ということですから、nを決めれば、xは、windowsアクセサリの関数電卓でも簡単に計算できます。
 今回は、50km地点の放射性ヨウ素による放射線量が100mSvでしたから、WHO基準の10mSvにするには、その1/10ということで、計算をしたわけですが、前々回は、左辺の「10」が「2」で、100mSvの半分、50mSvになる距離を計算しています。一般に、上の式で、50をaに、10をbにすると、“a(km)地点での濃度が1/bとなる距離がx(km)”というふうに計算できます。(・・・こう一般化したかったので、わざわざdとした次第です。)


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