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【PAZ・UPZ・PPA】PPA拡張必要地域: 柏崎刈羽原発

2011-12-27
 原子力安全委員会・防災専門部会・被曝医療分科会は、12月7日、放射性ヨウ素による甲状腺被曝を防ぐための安定ヨウ素剤の服用基準を、これまでの被曝線量100ミリシーベルトから50ミリシーベルトへと厳格化しました。これに対応して、それ以前に決定されたPPA(放射性ヨウ素防護地域)50kmという範囲指定も改定されるべきでしょう。それまでの基準に従って、50km地点での被曝量が100mSv(ミリシーベルト)であると仮定し、被曝量が50mSvまで低下するのは何kmとなるのかを当ブログで計算したところ、80kmという推定結果を得ました
 さてしかし、原子力安全委員会がPPA地域拡張をすることがあるのでしょうか。現状では、かなり怪しく見えます
 我々としては、とりあえず具体的に、どの地域が該当するのか、理解しておく必要があるでしょう。自ら安定ヨウ素剤を用意するか、行政に働きかけるか、はたまた引っ越して逃げ出すか、人により取る手段は様々でしょうが、とりあえずは現状を認識することが大事でしょう。
 今回は、新潟県中越沖地震でダメージを受け、しかも活断層の問題が様々に取り沙汰される東京電力柏崎刈羽原子力発電所について地図を作成してみました。図では、福島原発事故の際の放射性ヨウ素による汚染域を重ねあわせています(近隣への影響をイメージしてみるために汚染地図は角度を変えてあります)。図はクリックすると拡大します。

新ppa柏崎刈羽f

 なお、書きこまれた同心円の意味については、こちらを御覧ください。
 またなお、このマップは日本の原子力安全委員会の部会(分科会)の議論に合わせて作成したものです。世界保健機構(WHO)の、小児や妊婦、授乳中女性を対象とした安定ヨウ素剤服用基準に対応するための地図はこちらになります。

〔以下は地図についての説明です〕
・地図はKenmapによって作成させていただきました(http://www5b.biglobe.ne.jp/t-kamada/CBuilder/kenmap.htm)。T. Kamada様、ありがとうございます。具体的作業は、Kenmapで地図を作成するとともに、原発の位置(Wikipediaから緯度・経度のデータをいただきました--Wikipediaの記事作成者の方々、ありがとうございます)を中心とする距離円を作成、これに放射性ヨウ素汚染地域を重ね、フォトレタッチ・ソフトで着色しました。

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