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【PAZ・UPZ・PPA】被災参考図:福井原発銀座(2)京都・大阪

2012-02-09
 福井原発銀座(高浜・大飯・美浜・敦賀)について原子力防災対策地域を考えてみた話しの続きです。今回も、長崎県のような、無意味な避難計画となってしまわないよう、福島から教訓を得るための参考図を作成してみます。
 国は、UPZ(緊急防護措置区域)を30kmと指定しています。しかし、国のこの30kmという指定は極めて便宜的なもので、はっきり言って根拠はありません。実際、この地域指定を決定した時と比較して、安定ヨウ素剤服用基準は2倍に厳格化されているのに、一向に地域指定変更は検討されていません。その名も、意味づけもズバリの「放射性ヨウ素防護地域」(PPA)、“安定ヨウ素剤服用の必要な地域”、についてさえです。UPZ・30kmというのは、鬼ごっこの安全地帯のように、「この線越えれば大丈夫」といったものではなくて、経済的・行政的理由によって歪められた、極めて縮小された範囲指定に過ぎません。実際その外も、甘々な国の基準においてさえ、PPAなのですから。
 福井原発銀座、前回の舞鶴・神戸編に続いて、今回は京都・大阪編です。まず、ストレステストの意見聴取会での大揉めぶりが報道されている、福井原発銀座の中でも最大規模の大飯原子力発電所で見てみます。大飯原子力発電所で福島級の事故が起きた場合、放射能汚染がどの様な範囲に広がるのか、福島原発事故の放射能汚染地域を地図上で重ねあわせてみることにします。福島で一体何が起こったのか、現実をしっかり頭に入れて、防災計画を立てなければ、意味がないでしょう。ただし、福島の事故では、放射能雲(放射性プルーム)は、阿武隈高地を超え、奥羽山脈にぶつかって(奥羽山脈沿いに吹く風に影響されて)向きを変えています。従って、阿武隈高地よりも平坦な地形ではもっと遠くへ、そして奥羽山脈のような山脈に遮られなければ真っ直ぐ、かなり遠方まで到達すると考えられます。福井原発銀座は野坂山地に囲まれていますので、阿武隈高地の福島に近い条件と考えて良いのではないかと思っていますが、ちゃんと考えるには、SPEEDIなどによる、しっかりしたシミュレーションが必要となるでしょう。福井原発銀座地帯では、北西の季節風が吹く時は、かなり遠方まで放射能雲が運ばれそうにも思えます。もっとも、その分希釈されるのかもしれませんが。

想像福井r京都

 図は、群馬大学早川教授作成の「放射能汚染地図(五訂版)」(Adobe Illustrator CS1版)から、汚染状況のレイヤーを抜き出し、回転し、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。福島の放射性物質濃厚汚染地域の、ぐにゃっと曲がる前の最濃厚汚染地帯が京都に迫る場合です。

 文字通り「京都直撃」となります。京都市民の避難先はどう確保するのでしょうか。たぶんこれまでの行政の対応を見るかぎり、「そんなにたくさんの人を避難させることなんてできないから、何もしない、見捨てる」となる可能性が高いと思います。“ミスター500ミリシーベルト”とか“1000ミリシーベルト”、それじゃ人聞きが悪いから“ミスター1シーベルト”とかいった、ふざけた専門家を用意し、事故の収束を図るのではないでしょうか。
 福島の汚染地帯は、奥羽山脈があったせいでぐにゃりと曲がっていますので、図を重ねてみると汚染地帯は京都で方向を変え大津の方へ曲って行ってしまいますが、この地でこうなった場合、放射能汚染の帯は、そのまま南下し大阪方面を汚染するでしょう。この放射能汚染の帯が曲がらず、大阪方向へ行った場合を想像して、大阪では、原子力災害時防災対策を考える必要があります
 そう考え(て防災対策等考え)るのが正しい考え方だと思いますが、以下に一応、福島の汚染地帯が、曲がった形のままで、大阪方面を汚染した場合について、作図して見ました。
想像福井r大阪

 大阪により近い(ちょっとだけですけど)、高浜原子力発電所を起点にしました。このように、放射能汚染の帯が、ぐるっと迂回してきても、結構な放射能汚染が考えられます。
 図は前図と同じく、群馬大学早川教授作成の「放射能汚染地図(五訂版)」(Adobe Illustrator CS1版)から、汚染状況のレイヤーを抜き出し、今回は裏焼きし、回転し、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。


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