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まとめ: 拡張必要UPZ

2011-08-31
 UPZ拡張必要域についてのまとめです。

 このシリーズの趣旨は次のようになります。
 原子力安全委員会・防災専門部会・被曝医療分科会は、2011年12月7日、放射性ヨウ素による甲状腺被曝を防ぐための安定ヨウ素剤の服用基準を、それまでの被曝線量100ミリシーベルトから50ミリシーベルトへと厳格化しました。これに対応して、それ以前に決定された原子力災害防災対策地域の地域割りも、変更があってしかるべきでしょう。当ブロクではしばらくPPA(放射性ヨウ素防護地域)50kmという範囲指定について、問題を提起してきましたが、改訂が必要なのは、UPZ(緊急防護措置区域)30kmも同じです。また、PAZ(予防的措置範囲)5km圏も同様です。
 あくまで概算ですが、5km、30km、50kmの各地点で旧基準の100mSv(ミリシーベルト)の放射性ヨウ素が検出された場合、そこからどこまで遠ざかれば(原発から離れれば)、新基準の50mSvまで低下するのか、計算して見ました。8km、50km、80kmというのが得られた結果でした。地域指定をこの程度に変更する防災指針の改訂が望まれます。
 さてしかし、原子力安全委員会が防災対策地域指定を拡張をすることがあるのでしょうか。現状では、かなり怪しく見えます
 我々としては、とりあえず具体的に、どの地域が該当するのか、理解しておく必要があるでしょう。自ら安定ヨウ素剤を用意するか、行政に働きかけるか、はたまた引っ越して逃げ出すか、人により取る手段は様々でしょうが、とりあえずは現状を認識することが大事でしょう。
 以下、各地原発についての作図へのリンクです。
 
 北海道  泊原発
 青森県  東通原発
 宮城県  女川原発
 茨城県  東海第二原発
 静岡県  浜岡原発
 新潟県  柏崎刈羽原発
 石川県  志賀原発
 福井県  原発銀座(敦賀原発、美浜原発、大飯原発、高浜原発)
 島根県  島根原発
 愛媛県  伊方原発
 佐賀県  玄海原発 追加
 鹿児島  川内原発

  これらの図に書きこまれた同心円の意味については、こちらを御覧ください。
 またなお、このマップは日本の原子力安全委員会の部会(分科会)の議論に合わせて作成したものです。世界保健機構(WHO)の、小児や妊婦、授乳中女性を対象とした安定ヨウ素剤服用基準に対応するための地図はこちらになります。


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