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【PAZ・UPZ・PPA】被災参考図: 女川原発(仙台・山形)

2012-02-24
 一昨日は女川原発について原子力防災対策地域を考えてみました。今回は、福岡県長崎県のような、無意味な避難計画となってしまわないよう、福島から教訓を得るための参考図を作成してみます。
 国は、UPZ(緊急防護措置区域)を30kmと指定しています。しかし、国のこの30kmという指定は極めて便宜的なもので、はっきり言って根拠はありません。実際、この地域指定を決定した時と比較して、安定ヨウ素剤服用基準は2倍に厳格化されているのに、一向に地域指定変更は検討されていません。その名も、意味づけもズバリの「放射性ヨウ素防護地域」(PPA)、“安定ヨウ素剤服用の必要な地域”、についてさえです。UPZ・30kmというのは、鬼ごっこの安全地帯のように、「この線越えれば大丈夫」といったものではなくて、経済的・行政的理由によって歪められた、極めて縮小された範囲指定に過ぎません。実際その外も、甘々な国の基準においてさえ、PPAなのですから。
 まずは女川原発で福島級の事故が発生し、福島原発事故と同じように放射性プルーム(放射能雲)が広がった場合について考えてみます。福島原発事故の放射能汚染地域を平行移動し、地図上で重ねあわせてみます。この際、留意しておくべきことは、次の通りです。
 1. 福島では、放射能汚染は阿武隈高地を越えて広がり、奥羽山脈に突き当たって120度程度曲がった。従って、多少の高地は越えて広がるし、曲がりは伸ばして想像する必要がある(風が通常それに沿って吹く山脈などなければ)。
 2. 滋賀県のシミュレーションを見ると、地形・気象条件次第であろうが、福島県の場合よりも放射能汚染はより遠くまで到達する可能性が大きい(福島は放射性汚染物質が広がりにくい地形・気象条件にあったかもしれない)。
 もっとも女川では、地形的・気象的に福島県と類似しているということで、あまりいろいろと考えなくても良いかもしれませんが。
 より詳しくは、SPEEDIなどによる、しっかりしたシミュレーションが必要となります。

想像女川ストレート

 図は、群馬大学早川教授作成の「放射能汚染地図(五訂版)」(Adobe Illustrator CS1版)から、汚染状況のレイヤーを抜き出し、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。

 放射能汚染最濃厚地帯は山の方へ向かいますが、仙台市でも、2μSv/h程度の汚染は十分に考えられることになります。
 さて、風向が南北方向裏返った場合、どうなるでしょうか。福島原発事故の放射能汚染帯の形が、そういった方向で風が吹くこともあることを示していますので、決してあり得ない想定ではないはずです。
想像女川山形

 仙台市直撃パターンということになるでしょうか。仙山線の越えていく山が障壁とならなかった場合は、汚染帯の曲がりが伸びますので山形市もかなり汚染される可能性があります。

 図は前図と同じく、群馬大学早川教授作成の「放射能汚染地図(五訂版)」(Adobe Illustrator CS1版)から、汚染状況のレイヤーを抜き出し、裏返し、回転し、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。

 このほかにも参考図を掲げておきます。作図方法はこれまでの2枚と同様です。

想像女川その他


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