長崎から大分まで真っ赤っ赤/玄海原発シミュレーション、と川内原発
2012-03-10
【2012年6月13日】 当初掲載した画像について、NHKよりfc2に、著作権侵害という申し入れがあったということです。差し替えました。九州大学応用力学研究所・竹村俊彦・准教授による、玄海原発が3.11福島級の事故を起こした場合のシミュレーション結果が下の図です。NHK九州ローカル番組、「特報フロンティア『震災から1年 原発事故に備えよ』」(3月9日午後7:30~7:55)で紹介されていましたが、その後、西日本新聞でも紹介されました。赤い部分が、福島原発で避難が必要となった放射能汚染濃度相当とのことです。西風に乗って東へと向かった汚染地帯、福岡県を横断し、大分県の国東半島でも、避難必要な濃度を保っています。

(西日本新聞5月11日朝刊)
川内原発については、次のようでした。

(西日本新聞5月11日朝刊)
NHK九州ローカル番組、「特報フロンティア『震災から1年 原発事故に備えよ』」という番組については、佐賀県について、“国に先駆けて防災計画を立てた先進的な佐賀県”といった位置づけがなされたりしているので、それで良いのかと、突っ込みたくなる所がいろいろありました。
それでもいろいろと興味深い場面があります。
福岡市の担当者の談話、「(国や県と連携してやらなければ148万都市の避難なんて出来ないので)スピード感がないと批判を浴びるかもしれないが、いろいろ課題があるので手順を踏まざるをえない」と、当ブログの批判に対する言い訳のようなことを言っているのは笑いましたが・・・いや、笑い事ではないのですが。まあ、誰が見ても(たぶん本人が考えても)、グズグズしているので、あちこちから同じようなツッコミがあるのでしょう。
それにしても、福岡県・消防防災課の山田哲生・主幹のコメントが、ある意味秀逸でした。
「40、50キロ圏に対応しなくてはいけない/非常につらい/正直言って、(福岡市148万人は)県や市町村が避難してくれといえるレベルではない」
それはそれはお気の毒に、さぞおつらいことでしょう、じゃなくて・・・あなたにつらがられても何の役にも立たないわけで・・・
つまり、玄海原発は、そもそも事故対策が不可能な原発だということでしょう。救急が専門の番組コメンテーターは、だから国に提言して、国レベルでの対応が必要・・・という、なんだか訳のわからない方向へと話をもっていってしまいましたが、誰が考えても(国が対策を立てたところで)無理なものは無理、でしょう。玄海原発はそもそも存在してはいけないのです。