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【PAZ・UPZ・PPA】防災参考図: 伊方原発(1)広島・松山

2012-04-04
 九州大学応用力学研究所・竹村俊彦・准教授・作成の玄海原発シビア・アクシデントの場合のシミュレーション、本ブログで何度も記してきた、福島では地形のせいで曲がった汚染地帯がまっすぐに伸びたらどうなるか、を示してくれる図と言えます。
 このシミュレーションは、福島原発と同じ事故が同じ日時に玄海原発で起きた場合、セシウム137がどう拡散するかを気象データをもとに計算したものです。赤い領域が「福島で避難が必要とされたレベル」とのことです。

 大飯原発の次に再稼動の手続きが進んでいる伊方原発、ここにこのシミュレーションの図を重ねてみます。もっとも、4月以降の原子力安全委員会は、原子力規制庁ができるまでの“つなぎ委員会”ということで、実質的な審査は進められないという状況があり、伊方原発ストレステストの一次評価もとりあえず止まっているようですが。とは言え、いつなんどき話が進みだすかわかりませんので、検討しておく必要はあるでしょう。なお、玄海原発汚染シミュレーション地図は、縦横比を調整し、玄海原発から50kmの距離円を基準とし、重ねあわせを行なっています。

 まずは、この地域で夏に支配的な風向、南風となった場合です。実際、2011年6~8月など、月のうち20日程度は「最多風向」、「南」となっています。

再稼働伊方広島

 風速、降雨といった条件次第ですが、伊方原発が大きな事故を起こした場合、広島は、避難必要地域となる事態が十分に考えられるでしょう。
 ところで、原発立地県の県庁所在地、松山はどうでしょうか。実は伊方原発から松山方面に風が吹くことはめったにないようです。気象庁のデータをパラパラと見た限りでは、2010年1月4日の20時に南西の風が吹いているのが目に入りましたが、ほとんど見つかりませんでした。しかしやっぱり立地県の県庁所在地ですから、とにかく作図してみたのが次の図です。
再稼働伊方松山

 瀬戸内海を超えて、岡山県西部まで、避難が必要なレベルの汚染地帯が到達しています。

 以上はもちろん、九州でのシミュレーションをそのまま重ねあわせただけですので、現実は異なった展開となるでしょう。しかし、伊方原発でどのあたりまでが危険に曝されるのか、上2つの図で見たような地域では、考えてみる必要があるでしょう。


・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


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