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【PAZ・UPZ・PPA】防災参考図: 玄海原発 熊本・壱岐

2012-04-26
 原発再稼働手続き、大飯原発、伊方原発、泊原発に次いで一次評価書の提出期日が早いのは九州電力の玄海と川内原発です。これまで川内原発について見てきましたので、今回は玄海原発です。ただし、既に玄海原発については放射性ヨウ素の拡散状況について、福岡・糸島方面、佐賀・唐津・熊本方面、佐世保・長崎・大分方面と3回に渡って作図済み、放射性セシウムについては本物のシミュレーションがあります。
 ということで、いまさら、ちゃんとしたシミュレーションがあるのに、そこに重ね合わせ図を作成してどうする、という気がひしひしとしますが、2枚だけ、佐賀県玄海原発が福島級の事故を起こした場合の、放射性セシウム拡散状況を考えるための重ね合わせ図、作成しておきたいと思います。このあたりでもっともありがちな、冬の北西風、夏の南風の場合です。

 九州大学応用力学研究所・竹村俊彦・准教授・作成の玄海原発シビア・アクシデントの場合のシミュレーション、本ブログで何度も記してきた、福島では地形のせいで曲がった汚染地帯がまっすぐに伸びたらどうなるか、を示してくれる図と言えます。
 このシミュレーションは、福島原発と同じ事故が同じ日時に玄海原発で起きた場合、セシウム137がどう拡散するかを気象データをもとに計算したものです。赤い領域が「福島で避難が必要とされたレベル」とのことです。

 実際、玄海原発に玄海原発のシミュレーション図を重ね合わせるというのはヘンな話なのですが、風向きが違った場合も考えてみたいわけで、やってみます。縦横比を調整し、玄海原発から50kmの距離円を基準とし、重ねあわせを行なっています。
 まずは北西風の場合です。

再稼働玄海熊本

 風速、降雨といった条件次第ですが、熊本市が避難必要地域となる可能性はかなり高いと思われます。佐賀県が自ら避難訓練する際に想定していた風向・風速もこれに近いものでした。九州電力とゆる~い条件で原子力安全協定の協議をしている熊本県、大丈夫か?
 さて次にもう1枚、今度は南風です。
再稼働玄海対馬

 南風の場合、汚染域の大部分が海上になるために見にくいのですが(他の図よりちょっと海の色を薄くしたりしているのですが)、赤い汚染域すなわち“避難が必要な地域”、じゅうぶん対馬北部を超えています。こちら向きに強風が吹くことはそれほど多くはないとは言え、それなりの風速の風が吹く場合も結構見つけることができますので(しかも最悪の場合、2011年6月26日、最大瞬間風速を記録したのは、南南東の風、18.8m/sです)、対馬でも避難地域となる危険性は考えておく必要が有るようです。
 なお、南風の場合、シミュレーションではなく、具体的な現実を重ね合わせてみることも有効かもしれません。

再稼働玄海壱岐(飯館)

 飯舘村が直面した「計画的避難区域」という事態がどのあたりになるのか、が上図です。なお、20km圏は方角にかかわらず警戒区域の指定を受けていますので、玄海町や唐津市の該当範囲なども着色してあります。もともと壱岐は、距離的に飯舘村とほとんど同じですので、さほどの風速でなくとも、風向きがこちらならば汚染も同じような状況となり、計画的避難区域となるでしょう。


・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


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