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【PAZ・UPZ・PPA】放射性ヨウ素の拡散:柏崎刈羽原発(3)長野・富山・金沢

2012-05-08
 原発再稼働手続きストレステスト一次評価書の提出順で、作図を続けていますが、今回は前回に引き続き東京電力柏崎刈羽原発の3回目になります。

 放射性ヨウ素は、原発事故の際、もっとも早い段階で拡散する放射性物質とされています。また、放射性ヨウ素は、到達する以前に安定ヨウ素剤の服用が出来ればある程度被曝を抑えることができます。従って、予防的に原子力災害対策を行なうならば、まずもって対策を行なう必要性の高い放射性物質ということになります。放射性ヨウ素はどのように拡散するのでしょうか。
 NHK教育「ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図(5)埋もれた初期被ばくを追え』」(3月11日22:00~23:30)では、福島原発事故の際の、放射性セシウムとは異なる、放射性ヨウ素I-131の拡散状況について、測定記録の掘り起しとシミュレーションが行なわれていました。以前の記事では、そのシミュレーション画像(テレビ画面)をデジカメで撮影したものを掲載しましたが、そこから汚染域を抜き出し、柏崎刈羽原発の地図の上に重ねてみます。
 あらかじめ今回作業をまとめたものを掲載します。上段が北東の風、下段が東北東の風の場合です。左が4時時点、中央が8時時点、右が10時時点です。

ヨウ素131柏崎刈羽まとめ長野・富山

 以下、それぞれの図を見ていきましょう。
ヨウ素131柏崎刈羽長野04時

3月15日4:00段階

 この地域で、北東もしくは東北東の風が吹くことは珍しいようですが、2011年12月1日は、最大風速を「北東」、最大瞬間風速を「東北東」で記録しています
 まず北東方向の風で放射性汚染物質が運ばれる先で、人口集積地域を考えてみると、長野市があります。
 福島原発事故では、3月14日から15日へと日付が変わるころ放射性物質が大量放出されていますので、4時間程度で、この状況へと拡散したということになるでしょうか。
 赤い地域では、子供の場合、汚染された空気を吸い続けると1時間で100mSv以上、甲状腺被曝をすることになります。それが黄色い地域なら10~100mSv、青い地域なら1~10mSvの被曝、といったところでしょう。黄色い部分でも、番組中のナレーションによれば「法令で定められた基準値の2500倍」ということですので、非常に深刻な汚染です。
 時間が経つと、これがさらに広がって行き、福島の拡散状況と同じであれば、8時には次の図程度になります。

ヨウ素131柏崎刈羽長野08時
3月15日8:00段階

 長野市は、黄色の領域に長時間、はいっていそうなことが予測される図です。深刻な汚染状況となりそうです。さらに時間が経つと次のようになります。

ヨウ素131柏崎刈羽長野10時
3月15日10:00段階

 さて、風がもう少し東寄りに回り込んだ場合について、重ね合わせ図を作成してみたのが、次の3枚です。

ヨウ素131柏崎刈羽富山04時
3月15日4:00段階

ヨウ素131柏崎刈羽富山08時
3月15日8:00段階

 富山市も、この原発の事故と無縁ではいられないようです。

ヨウ素131柏崎刈羽富山10時
3月15日10:00段階

 場合によっては金沢市も、柏崎刈羽原発からの放射性ヨウ素によって汚染されるかもしれません。


(図の説明) 背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【補足】
 政府/原子力安全委員会による公式の放射性ヨウ素汚染地帯は → こちら
     (実際の測定で出てくる原発南側の汚染地域がほとんど捉えられていません)
 それを柏崎刈羽原発の地図に重ね合わせた図は → こちら



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[2012/05/08 18:31]
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