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危険!! 石川県の避難計画/能登半島

2012-05-04
 「県地域防災計画の原子力防災計画の見直しを進める県は1日、志賀原発(志賀町)30キロ圏内の市町ごとに住民の避難先の市町を決めておく振り分け案を提示した。・・・略・・・部会に参加した識者らからは『半島先端の奥能登地域への避難案では(原発事故時に分断され、逃げ場がなくなるとの)抵抗がある』などと不満の声が出た。」(毎日新聞HP2012年05月02日)

 これ、「県防災会議:志賀原発30キロ圏内、避難先振り分け案提示 地域ごと別々、不満の声 /石川」という記事ですが・・・まじっすか? 志賀原発事故の際、原発より北の住民は能登半島を北上して逃げるという計画です。もちろん事故の規模にもよりますが、それが福島級の事故だったらどうなるのか・・・。

想像志賀能登
( 図は、群馬大学早川教授作成の「放射能汚染地図(五訂版)」(Adobe Illustrator CS1版)から、汚染状況のレイヤーを抜き出し、裏返し、回転し、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。)

 福島第一原発事故での放射性物質汚染状況を能登半島に重ねてみたのが上図です。能登半島先端まで逃げても、深刻な放射能汚染から逃げ切れない可能性が高いと言えましょう。しかもこの図は、実はかなりラッキーな要素を含んでいるのです。福島原発事故の汚染地帯は、奥羽山脈沿いに吹く風のせいで大きく曲がりました。曲がりの前で濃度もちょっと下がっています。もしもまっすぐに放射性汚染物質が広がればどうなるのか、というか、ここに奥羽山脈はありませんから、必ずまっすぐに汚染地帯は広がります・・・は、次の図です。
再稼働志賀能登

 図は、NHK九州ローカル番組、特報フロンティア「震災から1年 原発事故に備えよ」』(3月9日午後7:30~7:55)の中で示された九州大学応用力学研究所・竹村俊彦・准教授・作成の玄海原発シビア・アクシデントの場合のシミュレーションを、Kenmapで作成した白地図に重ねてみたものです。赤い領域は避難必要地域です。

 能登半島先端まで、真っ赤っ赤です。そっちへ逃げたら逃げ切れません。

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[2012/05/05 11:21]
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