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セシウム内部被曝問題、収束するのか、しないのか?

2012-05-19
 「セシウム検出 受診者の15%に減少 南相馬市民」(河北新報HP 5月16日)
 宮城県の主要地方紙、河北新報は、南相馬市の被爆者調査について、放射性セシウムの検出される人の率、および検出された場合の放射線強度も低下したという調査結果を伝え、次のように市の担当者の談話を伝えています、「市は『チェルノブイリ事故後の結果と比べても極めて少なく、検査当初より低減している。中学生以下は県外と変わらないレベル』と話している」。
 事態は収束に向かっている
ようなニュアンスとなっています
。ただし最後に“一応”といった感じで注意書きが加筆されています、「増加したのはいずれも60歳以上の男性。検査を担当する市立総合病院は『放射性物質を多く含む食品を慢性的に摂取している可能性がある』と分析している」。

 さてしかし、同日、西日本新聞の記事に次のようなものがあります。

セシウム減らず
(西日本新聞 5月16日朝刊)

 おそらくは共同通信からの配信記事そのままと思われますが(西日本新聞社の記者が南相馬市に取材に行ったとは考えにくい)、この記事の見出しは「1割、想定通り減らず」です。放射性セシウムは、「新たな内部被曝がなければ、体外に排出されるなどして減少」するはずなのに、「あまり減っていない例が約1割あった」と、事態は収束に向かっていないというニュアンスになっています。

 河北新報が取り上げた調査は「市」の調査で、西日本新聞記事の調査は南相馬市立総合病院の調査ですので、違う結果が出ても不思議ではないのですが、まあ、調査結果とコメント内容自体は同じようなことになっています。“放射性セシウムの検出量が減らない人がいる。食品が怪しい”と、いうことですから。しかし、記事のニュアンスは全く反対の方向に向いています。
 裏で政治的思惑が働いているという見方も可能かもしれませんが(宮城県女川原発の再稼働問題? 食品安全性問題?)、しかし、もうこれ以上不安になることに耐えられない地元と、外部から危険性を注意深く見ている立場の違いが記事に現れた、といったところが穏当な解釈かとも思います。(女川原発については、まだストレステストの一次評価も提出されていませんし、ことさらに「市場外」の食品が危ないと強調しているのは河北新報ではなくて西日本新聞ですから。)

 と、いうことで、結局、福岡から見ている当方としては、「なんかまだまだ危なそうだな」という感想になってしまうのは、いたしかたないところかと。原発事故、やってしまったら、ほんと大変です。


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