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【PAZ・UPZ・PPA】放射性ヨウ素の拡散:女川原発 盛岡・仙台

2012-05-22
 原発再稼働手続き、ストレステスト一次評価書の提出順で被災予想の重ね合わせ図を作成してきましたが、福井原発銀座を大飯原発で代表させてしまいますと、ストレステスト一次評価書提出済みの原発についてはすべて作図してしまったことになります。そこで今回は残った原発の中から、最も北の女川原発について見てみることにします。

 放射性ヨウ素は、原発事故の際、もっとも早い段階で拡散する放射性物質とされています。また、放射性ヨウ素は、到達する以前に安定ヨウ素剤の服用が出来ればある程度被曝を抑えることができます。従って、予防的に原子力災害対策を行なうならば、まずもって対策を行なう必要性の高い放射性物質ということになります。放射性ヨウ素はどのように拡散するのでしょうか。
 NHK教育「ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図(5)埋もれた初期被ばくを追え』」(3月11日22:00~23:30)では、福島原発事故の際の、放射性セシウムとは異なる、放射性ヨウ素I-131の拡散状況について、測定記録の掘り起しとシミュレーションが行なわれていました。以前の記事では、そのシミュレーション画像(テレビ画面)をデジカメで撮影したものを掲載しましたが、そこから汚染域を抜き出し、女川原発の地図の上に重ねてみます。
 あらかじめ今回作業をまとめたものを掲載します。上段が南南東の風、下段が北東の風の場合です。左が4時時点、中央が8時時点、右が10時時点です。

ヨウ素131女川まとめ

 以下、それぞれの図を見ていきましょう。
ヨウ素131女川盛岡04時
3月15日4:00段階

 この地域、4月~9月は南風もしくは南南東の風が多いようです。
 南南東の風となった場合、盛岡市方向へと放射性汚染物質は拡散していきます。なお図は、汚染地域が陸側に来るよう、裏返した上で角度を決めています。
 福島原発事故では、3月14日から15日へと日付が変わるころ放射性物質が大量放出されていますので、4時間程度で、この状況へと拡散したということになるでしょうか。
 赤い地域では、子供の場合、汚染された空気を吸い続けると1時間で100mSv以上、甲状腺被曝をすることになります。それが黄色い地域なら10~100mSv、青い地域なら1~10mSvの被曝、といったところでしょう。黄色い部分でも、番組中のナレーションによれば「法令で定められた基準値の2500倍」ということですので、非常に深刻な汚染です。
 時間が経つと、これがさらに広がって行き、福島の拡散状況と同じであれば、8時には次の図程度になります。

ヨウ素131女川盛岡08時
3月15日8:00段階

 盛岡市に黄色の汚染地帯が届いています。さらに時間が経つと次のようになります。

ヨウ素131女川盛岡10時
3月15日10:00段階

 さて、10月~3月は、北西の風が多い時期となり、核汚染は海上に広がることになりそうですが、2011年11月6日のように、北北東方向の風向きとなることもあるようです。
 このような場合を想定して作成したのが、つぎの3枚の図です。なおここでも、汚染地域が陸側に来るよう、汚染地帯の図は裏がえしています。

ヨウ素131女川仙台04時
3月15日4:00段階

ヨウ素131女川仙台08時
3月15日8:00段階

ヨウ素131女川仙台10時
3月15日10:00段階

 仙台市・宮城県はもちろん、福島県にも汚染が及びそうです。


(図の説明) 背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【補足】
 政府/原子力安全委員会による公式の放射性ヨウ素汚染地帯は → こちら
     (実際の測定で出てくる原発南側の汚染地域がほとんど捉えられていません)
 それを女川原発の地図に重ね合わせた図は → こちら


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[2012/05/22 23:01]
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