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【PAZ・UPZ・PPA】放射性ヨウ素の拡散:東海第二原発(1)福島・宇都宮

2012-05-26
 原発再稼働手続き、昨日は玄海原発3号機と伊方原発1号機から、ストレステストの一次評価書が提出されました。これらの原発については既に作図済みの図が該当しますので、引き続き一次評価書のまだ提出されていない原発について見ていきます。前回の女川原発から南へ下がっていくことにすると、今回は茨城県東海第二原発ということになります。この原発は首都圏に直接影響を及ぼす原発ということになりますが、まずは南方向からの風で影響が北に及んだケースを考えてみます。

 放射性ヨウ素は、原発事故の際、もっとも早い段階で拡散する放射性物質とされています。また、放射性ヨウ素は、到達する以前に安定ヨウ素剤の服用が出来ればある程度被曝を抑えることができます。従って、予防的に原子力災害対策を行なうならば、まずもって対策を行なう必要性の高い放射性物質ということになります。放射性ヨウ素はどのように拡散するのでしょうか。
 NHK教育「ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図(5)埋もれた初期被ばくを追え』」(3月11日22:00~23:30)では、福島原発事故の際の、放射性セシウムとは異なる、放射性ヨウ素I-131の拡散状況について、測定記録の掘り起しとシミュレーションが行なわれていました。以前の記事では、そのシミュレーション画像(テレビ画面)をデジカメで撮影したものを掲載しましたが、そこから汚染域を抜き出し、東海第二原発の地図の上に重ねてみます。
 あらかじめ今回作業をまとめたものを掲載します。上段が南風、下段が東南東の風の場合です。左が4時時点、中央が8時時点、右が10時時点です。

ヨウ素131東海第二・福島・宇都宮まとめ

 以下、それぞれの図を見ていきましょう。
ヨウ素131_04時福島
3月15日4:00段階

 そう多くない風向きだとはいえ、たとえば2011年7月14日、昼ごろは南風です。
 福島原発事故では、3月14日から15日へと日付が変わるころ放射性物質が大量放出されていますので、4時間程度で、この状況へと拡散したということになるでしょうか。
 赤い地域では、子供の場合、汚染された空気を吸い続けると1時間で100mSv以上、甲状腺被曝をすることになります。それが黄色い地域なら10~100mSv、青い地域なら1~10mSvの被曝、といったところでしょう。黄色い部分でも、番組中のナレーションによれば「法令で定められた基準値の2500倍」ということですので、非常に深刻な汚染です。
 時間が経つと、これがさらに広がって行き、福島の拡散状況と同じであれば、8時には次の図程度になります。

ヨウ素131_08時福島
3月15日8:00段階

 福島市に黄色の汚染地帯が届いています。さらに時間が経つと次のようになります。

ヨウ素131_10時福島
3月15日10:00段階

 さて、これよりも風向としてありがちなのが、東の風です。2011年7月には、最多風向が東となる日が2日ほど、東南東となる日が1日、東北東となる日が6日ほどとなっています

ヨウ素131_04時宇都宮
3月15日4:00段階

ヨウ素131_08時宇都宮
3月15日8:00段階

 宇都宮から越後湯沢まで、黄色の領域が広がっています。

ヨウ素131_10時宇都宮
3月15日10:00段階

 日本海まで汚染地帯は広がっていくようです。


(図の説明) 背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【補足】
 政府/原子力安全委員会による公式の放射性ヨウ素汚染地帯は → こちら
     (実際の測定で出てくる原発南側の汚染地域がほとんど捉えられていません)
 それを東海第二原発の地図に重ね合わせた図は → こちら


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[2012/05/26 21:07]
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