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「公務員の不作為」: 福島原発事故と薬害エイズ(3)

2011-09-20
 様々な指摘を受けながら、原子力発電の安全対策指示を出さず放置してきた原子力安全・保安院、その責任はどうなるのでしょうか。事実上交代時期を迎えていた原子力安全・保安院長を含む経産省関連分野トップ3人が、当時の海江田経産相によって名目上“更迭”されたという茶番劇で話は終わりなのでしょうか。まあ、官僚の中で序列トップクラスにいる(と思っている)経産省官僚のうち、原子力安全・保安院に送り込まれていた者たちが、官僚の中で序列最底辺と思われている環境省に移動になるわけですから、これは処罰といえば処罰になっているわけですが・・・。
 薬害エイズのように、官僚の個人責任が追及されることはないのか、という点について、法律専門家と明示してある方のブログのコメント欄で、質問してみました。親切に回答していただけましたが、「実際は難しい」とのことでした。誰が権限を持っていたのか、特定できて始めて責任追及が可能になるが、ふつう役所の中で権限は分散されており、特定個人の責任を追求するのは困難だろう、とのことでした。
 確かに、そうだとすると、全体的な業務上の落ち度、たとえば、「国会で全電源喪失の可能性が指摘されていたにもかかわらず、対策がとられなかった」、といったことの責任追及は無理ということになります。大臣が「経産省あげて取り組む」と言ったにもかかわらず出来ていないといったことについては、組織全体に責任があるわけで、組織改革をもって責任を取らせるといったことしかないことになるでしょう。
 しかしそうすると、個別のはっきりした事例については責任を問うことが可能ということになります。3.11津波については、専門家の指摘があったにもかかわらず、原子力安全・保安院の担当者は必要な措置をとらなかったのですから、この責任であれば、追求可能ではないでしょうか。
 まずは、今回の津波を予言したとも言える「貞観津波」についてのやりとりがあった原子力安全・保安院の審議会ワーキンググループの議事録です。この議事録は経済産業省の「トップページ > 審議会・研究会 > 総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会」から、「耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ」欄の「第15~56回議事要旨等」をクリックすると出てくる「地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ」の「平成21年6月24日 第32回 議事録」として公開されています。16ページから17ページにかけて、貞観津波についてのやりとりがあります。
 ここでの指摘を原子力安全・保安院に上げる責任は、このワーキンググループの主査「纐纈一起」氏にあるということになるでしょう。「纐纈一起」とは、どういう人なのか、検索してみれば「東京大学地震研究所 災害科学系研究部門 応用地震学研究室 教授」とあります。彼は何をやったのか、あるいは、ここで重要なのは「公務員の不作為」、やらなかったのか。彼は一応、経産省の役人ではありませんが、経産省の審議会の下部組織(ワーキンググループ)の主査を委任された以上、みなし公務員となるのではないでしょうか。彼に責任が無いとはいえないはずです。ただしgoogleの検索結果には、彼の弁明のようなページも表示されています「急接近:纐纈一起さん 原発の安全性担う国の委員を辞めた訳は?(毎日新聞)」。この記事によると、彼は「保安院には貞観地震を審査で考慮することを認めさせました。その後、考慮した揺れの審査は行われましたが、2年近くたっても津波の審査は始まりませんでした。このように作業部会の意見を放置したことは保安院の責任です。」ということになります。この言葉が真実であるならば、いかにも典型的な「公務員の不作為」は、原子力安全・保安院の中で起きていたことになります。
 では原子力安全・保安院の誰が「不作為」を行ったのでしょうか。とりあえずわかることは次のようなことです。このワーキンググループの属する審議会を掌管するのは「経済産業省原子力安全・保安院企画調整課」です。この当時の企画調整課長は、検索にちょっと手間取りましたが、現在、独立行政法人原子力安全基盤機構の理事をしているようです。原子力安全基盤機構の「役員経歴」を見ると、平成21年7月から平成22年6月まで「原子力安全・保安院企画調整課長」をしていた人がいます。それにしても、見事な天下りぶりに、開いた口がふさがりません。
 薬害エイズでは課長の個人責任が認定されました。この元担当課長が責任を問われることは無いのでしょうか。

[関連項目]
 「公務員の不作為」: 福島原発事故と薬害エイズ
 「公務員の不作為」: 福島原発事故と薬害エイズ(2)
 「公務員の不作為」: 玄海原発の危険性
 「公務員の不作為」: 福島原発事故と薬害エイズ(4)
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コメント:
国の法律や決まりごとを決めるのが役人や政治家なら、国民である我々と関係ない所で勝手に決まりごとを動かしているのが、腐れきった役人や官僚や政治家なのでしょう。
[2011/09/21 04:28] | 智太郎 #- | [edit]












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