FC2ブログ
お薦め記事

【PAZ・UPZ・PPA】放射性ヨウ素の拡散:浜岡原発/静岡・浜松・横浜・名古屋・東京・岐阜

2012-06-07
 原発が100%安全と言えない以上、再稼働するならば、避難計画を準備する必要があるでしょう。当ブログで行なってきた放射性ヨウ素の拡散状況の重ねあわせ図、残るは静岡県浜岡原発と島根県島根原発ということになります。このところ太平洋側を北から順にやって来ましたので、これから浜岡原発をしばらく取り上げることとします。

 放射性ヨウ素は、原発事故の際、もっとも早い段階で拡散する放射性物質とされています。また、放射性ヨウ素は、到達する以前に安定ヨウ素剤の服用が出来ればある程度被曝を抑えることができます。従って、予防的に原子力災害対策を行なうならば、まずもって対策を行なう必要性の高い放射性物質ということになります。放射性ヨウ素はどのように拡散するのでしょうか。
 NHK教育「ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図(5)埋もれた初期被ばくを追え』」(3月11日22:00~23:30)では、福島原発事故の際の、放射性セシウムとは異なる、放射性ヨウ素I-131の拡散状況について、測定記録の掘り起しとシミュレーションが行なわれていました。以前の記事では、そのシミュレーション画像(テレビ画面)をデジカメで撮影したものを掲載しましたが、そこから汚染域を抜き出し、浜岡原発の地図の上に重ねてみます。
 あらかじめ今回作業をまとめたものを掲載します。上段が南西風、下段が南東風の場合です。左が4時時点、中央が8時時点、右が10時時点です。

ヨウ素131浜岡まとめ

 以下、それぞれの図を見ていきましょう。
ヨウ素131浜岡静岡04時
3月15日4:00段階

 この地域、2011年で言えば、5・6・7・8月の最多風向は西南西です。1年の3分の1ほどはこんな風という、ありふれた風向となります。
 福島原発事故では、3月14日から15日へと日付が変わるころ放射性物質が大量放出されていますので、4時間程度で、この状況へと拡散したということになるでしょうか。
 赤い地域では、子供の場合、汚染された空気を吸い続けると1時間で100mSv以上、甲状腺被曝をすることになります。それが黄色い地域なら10~100mSv、青い地域なら1~10mSvの被曝、といったところでしょう。黄色い部分でも、番組中のナレーションによれば「法令で定められた基準値の2500倍」ということですので、非常に深刻な放射能汚染です。
 静岡市には、赤い領域に入る部分と、黄色い領域に入る部分が発生しています。かなり深刻な放射能汚染と言えます。
 時間が経つと、これがさらに広がって行き、福島の拡散状況と同じであれば、8時には次の図程度になります。

ヨウ素131浜岡静岡08時
3月15日8:00段階

 汚染の激しい部分は静岡市を通りぬけ、東京多摩地区、八王子市の方まで広がっています。
 さらに時間が経つと次のようになります。東京都区部も黄色の領域に入ってしまいます。

ヨウ素131浜岡静岡10時
3月15日10:00段階

 以上のようなケースと比べるとぐっと少なくなるのですが、東方向の風向きとなることも、この地域、ないわけではありません。たとえば2011年5月なら、5・6・29・31日は東~東南東の風が吹いています。このような場合を考えて作図したのが、次の三枚です。

ヨウ素131浜岡浜松04時
3月15日4:00段階

 こんどは浜松市に、赤と黄色の領域が発生しています。

ヨウ素131浜岡浜松08時
3月15日8:00段階

 名古屋市、岐阜市にも黄色の放射能汚染地帯が及んでいます。

ヨウ素131浜岡浜松10時
3月15日10:00段階


(図の説明) 背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【補足】
 政府/原子力安全委員会による公式の放射性ヨウ素汚染地帯は → こちら
     (実際の測定で出てくる原発南側の汚染地域がほとんど捉えられていません)
 それを浜岡原発の地図に重ね合わせた図は → こちら



コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://fkuoka.blog.fc2.com/tb.php/368-95b704c9

<< topページへこのページの先頭へ >>