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【PAZ・UPZ・PPA】放射性ヨウ素の拡散:島根原発(2)松山・広島

2012-06-18
 引き続き島根原発です。この原発、県庁所在地・松江にあります。松江市は当然、相当ひどい放射能汚染を覚悟しなければなりません。さてその先、どこまで汚染が広がるものか、それを考えるのが作図作業ということになるでしょう。避難計画等、まわりの各自治体はどうしなければならないのか、そのための参考図となります。

 放射性ヨウ素は、原発事故の際、もっとも早い段階で拡散する放射性物質とされています。また、放射性ヨウ素は、到達する以前に安定ヨウ素剤の服用が出来ればある程度被曝を抑えることができます。従って、予防的に原子力災害対策を行なうならば、まずもって対策を行なう必要性の高い放射性物質ということになります。放射性ヨウ素はどのように拡散するのでしょうか。
 NHK教育「ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図(5)埋もれた初期被ばくを追え』」(3月11日22:00~23:30)では、福島原発事故の際の、放射性セシウムとは異なる、放射性ヨウ素I-131の拡散状況について、測定記録の掘り起しとシミュレーションが行なわれていました。以前の記事では、そのシミュレーション画像(テレビ画面)をデジカメで撮影したものを掲載しましたが、そこから汚染域を抜き出し、島根原発の地図の上に重ねてみます。
 あらかじめ今回作業をまとめたものを掲載します。上段が北風、下段が北東の風の場合です。左が4時時点、中央が8時時点、右が10時時点です。

ヨウ素131まとめ松山・広島

 以下、それぞれの図を見ていきましょう。
ヨウ素131島根04時松山

3月15日4:00段階

 風が中国山地に直接ぶつかることになるからでしょうか、この地域純然たる北風という日はあまりないようです。それでも、2011年ならば7月21・22日は、最多風向、最大風速、最大瞬間風速すべて「北」となっています
 福島原発事故では、3月14日から15日へと日付が変わるころ放射性物質が大量放出されていますので、4時間程度で、この状況へと拡散したということになるでしょうか。
 赤い地域では、子供の場合、汚染された空気を吸い続けると1時間で100mSv以上、甲状腺被曝をすることになります。それが黄色い地域なら10~100mSv、青い地域なら1~10mSvの被曝、といったところでしょう。黄色い部分でも、番組中のナレーションによれば「法令で定められた基準値の2500倍」ということですので、非常に深刻な放射能汚染です。
 時間が経つと、これがさらに広がって行き、福島の拡散状況と同じであれば、8時には次の図程度になります。

ヨウ素131島根08時松山
3月15日8:00段階

 福山・尾道あたりに黄色の汚染領域に含まれる可能性があります。
 さらに時間が経つと次のようになります。松山にも黄色の領域が広がります。

ヨウ素131島根10時松山

3月15日10:00段階

 さて、2011年2月の記録を見ると、結構「北東」や「北北東」という文字が目につきます。やはり中国山地を風がどう越えるのかという問題がありますが、作図してみたのが以下の図です。

ヨウ素131島根04時広島
3月15日4:00段階

ヨウ素131島根08時広島
3月15日8:00段階

 広島が、黄色の汚染地帯に取り込まれています。

ヨウ素131島根10時広島
3月15日10:00段階


(図の説明) 背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


【補足】
 政府/原子力安全委員会による公式の放射性ヨウ素汚染地帯は → こちら
     (実際の測定で出てくる原発南側の汚染地域がほとんど捉えられていません)
 それを島根原発の地図に重ね合わせた図は → こちら


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[2012/06/20 17:19]
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