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国と電力会社が行なったサボタージュ行為の動かぬ証拠

2012-07-06
 (昨日、国会事故調の報告書が提出されましたので、本日は各メディア、それに対するコメントを多数掲載しています。
 個人的には、一番重要な事故の技術的解明が不十分という不満が大きいですが、「【当委員会で扱わなかった事項】3)原子炉の実地検証を必要とする事項で、当面線量が高くて実施ができない施設の検証に関する事項」(報告書9ページ)ということで、困難なところもあるのでしょう。
 それでも「政府事故調のいう『フェイルセーフ』は、そもそも必ずしもそのような設計意図ではなかったものを、恣意的にそのように呼んでいるようにも見受けられる。」(報告書273ページ)といったような、政府事故調と張り合う記述が多数あったりして、けっこう興味深くもあります。
 そして、東電のお手盛り事故調報告の、“すべては津波が原因”と早々に決め付けるやり方を、明確に否定したのは良かったのではないでしょうか。
 自民党系の事故調ということで、事故後対応の問題は“すべて菅前首相の不手際”と話を持って行く方向性は保持されていたようですが、結局、事前リークされていたほど露骨にはできなかったようです。東電清水社長の曖昧な態度が原因で行き違いが生じたのだから、東電は菅前首相についてとやかく言える立場ではない、となったようです(報告書252ページ)。
 この話題についてはまだまだ色々ありそうですが、当ブログ本日は、ちょっと別の話題を・・・)


 いや、別に大したものではないのですが、東北電力のプレスリリースです。

 「八戸火力発電所5号機の営業運転開始について」(東北電力プレスリリース)

 東北電力は7月2日に、八戸火力発電所5号機の営業運転を開始しました。「当社は、東日本大震災により甚大な設備被害を受けた、太平洋側に立地する火力発電所の復旧作業を鋭意進めるとともに、短期間で設置可能な電源の新設に取り組んでおり、シンプルサイクルガスタービン発電設備を採用して、八戸火力発電所構内に建設を進めてきた」とのことです。現在はまだシンプルサイクル方式なのでエネルギー効率はあまり良くないものの、追加工事で高効率なコンバインドサイクル発電設備とする予定だそうです。とりあえず発電開始し、後に改良して恒久的施設とする・・・投資を無駄にせず、急ぎの必要にも対応する、頭の良い方法です。

 「電力足りない、もうだめだ、原発だ」と言っていた連中、何だったのでしょう? この夏に間に合わせる電力供給力増強策、やればできるのに、無為のまま過ごし、「電気が足りないので原発再稼働が必要ですよぉ」というシナリオに持ち込んだ野田内閣、関西電力、そして相変わらず「発電が間に合わない、計画停電だ」と言い続けている九州電力、北海道電力、四国電力、こいつらの悪質なサボタージュ行為のため、とんでもない安全基準で、やらなくて済んだ原発再稼働が実行されたのです。


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[2012/07/07 11:15]
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