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逆風下の風力発電: 発送分離の必要性

2011-09-29
 原子力に変わる発電施設として、いろいろなものが挙げられていますが、発電コストで言えば風力が圧倒的。しかし、風力については電力会社から強力なアンチ・キャンペーンが張られています。「不安定」、この一言で片付けられます。“こんな不安定なもの電力供給網に接続できません、できてもほんのわずかがいいところです”、となります。しょうがないから、蓄電池と組み合わせて、安定化させようという「出力変動緩和型風力発電」の試みもあります。
 しかし、既に全発電量の20%以上を風力でまかなっているスペインが、こんな金のかかる発電設備を大量配備しているなどという話はありません。
 それでもなぜ可能だったのか? 答えは簡単で、たくさんあれば均(なら)される、です。一台一台の風力発電は不安定でも、止まっても、国土のあちこちにあれば、どれかは動いている、全体では平準化されて、そこそこ安定的な出力が得られるということです。個別の風車には出力が大きすぎるときに出力カットできるようにしておき、あとは送配電網の充実です。これでスペインは不安定さを既に克服しています。
 風力について言えば“エコ”なキャッチフレーズ「地産地消」は、不適切です。大規模ネットワークを組むほど、安定します。

 そしてこれは、もう一つの風力への逆風、現実に電力会社が風力を拒否する際に言う「接続問題」と大きく関わってきます。風力発電設備は、たいてい辺鄙な所に建設される傾向にあり、送電線が行っていない。だから“送電設備の建設費まで負担するなら風力を電力網に接続してやってもいいが、そうでないならば拒否します”という断り方です。あれほどの遠隔地にある原子力発電所でも送電線が引けるのに、風力はだめというのは言いがかりのように思えますが(実際、金がかかれば総括原価方式で回収できるのですから)、それでも、たしかに原発よりもかなり小規模になる風力発電設備のためにいちいち送電線を引いていたのでは、コストがかかってしょうがないというのは、確かに正しそうに思えます。
 しかしそうではないのです。原発ならポイントtoポイントで送電線を引かなければなりませんから、送電線コストはすべてその原発の分ということになります(実際は、総括原価には計算されているのに、原発のコストとしては計算されていない)。しかし風力の場合、送電線の通る沿線沿いに風力発電設備を多数配置していけばコスト負担も分散されますし、ホントは、沿線沿いどころか、メッシュ状に配置していった方がもっと都合が良いのです。より平準化・安定化しますし、送配電コストも下がります。「スマート・グリッド」とまで言うと、“まだまだ研究に時間が掛かるから駄目”と、電力会社に言い逃れされますので、注意が必要ですが、「既にスペインでは、やっている」のです。

 火力と比べても高くない発電、風力発電をホントに使いこなすために必要なのは「構想力を持った送配電網整備」です。沿線・面単位で、どう発電が可能かを想定して広範囲に広がっていく送配電網です。これは国レベルでやる必要があるでしょう。地域独占の電力会社には無理ですし、やりたがらないことも明白です(発電が安くついては、総括原価方式の手取りが減る)。
 これは経産省が自らの存在意義を主張するのに格好のテーマのはずなのですが、原発に目がくらんで何もできていないようです。経産省が生き残りを考えるならば、いずれこの課題とは取り組まなければならないはずなのですが、さて今の経産省、そして枝野経産相に何ができるのか、見ものと言うところでしょうか。

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