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バカなのか!? 枝野経産相&経産官僚

2012-09-05
 4日、行なわれた関係閣僚会議で、原発ゼロの問題点として、枝野経産相は光熱費が倍になる可能性に言及したとのこと。

 「原発ゼロで“光熱費大幅上昇も”」(NHKホームページ 9月4日)

 NHKの記事をそのまま引用すると「枝野経済産業大臣は、将来、原発がゼロになった場合には家庭の平均的な光熱費が2倍の3万2000円余りへと大幅に上昇するおそれがあることや・・・略・・・報告しました。」とのこと。
 これ、まじで言っているなら、枝野は完全にバカです。枝野にこんなこと言わせた経産官僚も信じがたいほどの低能です。だって・・・
 福島原発事故前、日本の原子力発電比率は3割ほどだったはず。製造部門の3割ほどを再構築する必要に迫られたとして、製品価格を2倍に上げる会社なんてあるでしょうか? 製品価格2倍ということは、今までの会社に今まで通り金を払っておいた上で、新しい会社にも同額払う、という価格じゃないですか。いや確かに、原発廃棄過程では、(すでに燃料も発電所も投資済みなのに使わない)原発と、新規の発電への二重払いが生じるのですが、それでも発電コストが同等程度なら、発電比率から言って(二重払い分は3割なので)電気代3割増しが上限でしょう。
 あるいは、原発の発電コストがとてつもなく安く、他の発電では発電単価が上がると計算しても・・・例えば原発の発電コストがほぼ0だとしても、発電コストだけで電気料金が2倍に上がるには、原発発電比率が5割必要なわけで、原発比率が3割なら 1÷0.7≒1.43 ということで、43%の電気代上昇までしか行きません(この場合、原発のコストが0ですから、二重払いも0で、これだけです。)
 どっちにしても、ちょっと暗算できるなら、2倍はあり得ません
 これより高くなるとしたら、(二重払いの対象となる)実際の原子力発電のコストがバカ高いということです。これまでのコスト計算がいかにウソだったかを明言していることになります。

 だいたい、2倍なんてバカな値段を普通の会社が付けたなら、市場によって淘汰される(倒産する)のと、株主が経営者の首をすげ替えて経営を立て直すののどっちが早いか、という話しです。電力は自由競争ではありませんので、そんな体たらくになったら、責任は経産省の監督不行き届きです。しかしそれ以前に、経産省にせよ電力会社経営者にせよ、経済のプロフェッショナルとして、恥ずかしくて公言などできたものではない数字なんですけどね。

 まあ、それでも「2倍」と言わざるを得ない、原発の運転費用を超えた負担が発生するとしたら、廃炉費用や使用済み核燃料処理費など、“原発コスト計算”に含まれていない原発清算金が高くつくということでしょう。で、これ、原発を動かし続けたっていずれは支払わなければならない金です。経産省と電力会社の粉飾決算、“とばし”部分です。先延ばしすればするほど放射性廃棄物は増え、負担は重くなります。まったく難儀なことです。バカに付き合ってでも、やるしかないでしょう。

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