お薦め記事

スポンサーサイト

--------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)
tag :

支離滅裂!! 前原国家戦略相 & 東京新聞とNUMO、99%の攻防

2012-10-18
 東北へ行った前原誠司国家戦略担当相、なんかいろいろ安請け合いしているようです。

 まずは青森県の新聞、東奥日報に語った言葉です。

 「原発の後処理、週内にも議論開始」(東奥日報10月15日)

 原発のバックエンド(後処理)問題について閣内で議論を始めるというのですが、それは良いとして、何を議論する気なのでしょうか? この記事によれば、「前原氏は『原発稼働と使用済み燃料、両方のゼロを目指す』と強調」したそうです。あ、これデーリー東北の見出しにもなっていますね→「『使用済み核燃料もゼロに』 視察で前原氏」(デーリー東北10月16日)。
 ここで、“原発再稼働はやめ、使用済み核燃料は早々に地中埋設処分する”と言うならば、話はわかりやすいのですが、彼が語ったことはそうではありません。「再処理事業に関しては『使用済み燃料は六ケ所村や各原発にもうかなりたまっている。縮小を前提に議論することはない』とし、現行路線を踏襲する考えをあらためて示した。」ということだそうです。
 いや~、まず、使用済み核燃料再処理は失敗続きで“現行路線”は既に破綻しているのですが。で、かくして実行不可能な上に、もし実行できたとしても極めて高くつく。その上、そんなことして再処理の結果できるプルトニウムと、その他のゴミ、これどっちもまた処理しなければならないわけで、前原は何したいのでしょう?
 もちろん再・再処理には、再び莫大な処理費用がかかり、しかもまたプルトニウムやウラニウムと、その他のゴミが出るだけで、ちっともゴミは減りません。使用済み核燃料は、処理すればなくなるのではなく、出てきたプルトニウムやウラニウムを使えばまた新たな使用済み核燃料ができ、他方、処理できなかった残りの放射性廃棄物は更に積み増されるというだけの話しです。もちろん増殖炉は出来ていないわけですから、少しづつ放射性物質は消費されていくことになりますが、僅かに放射性物質を減らすために、膨大な核汚染ゴミが出ることを考えておく必要があります。「使用済み核燃料ゼロ」が達成された時、他の形に変わった核のゴミだらけ、では話になりません。
 ちょっと話はそれますが、このへん、東京新聞と、NUMO(原子力発電環境整備機構)のやり取りは笑えます。東京新聞が、“再処理と言っても燃料として取り出せるのは1%に過ぎず、あとはゴミとして残るだけ、再処理は無意味”と指摘したのに対して、NUMOは“その99%はゴミではない、これも資源として使える(ウラニウムが取れる)、東京新聞はデマを流している”と反論したのです。まあ、現実は、使用済み核燃料の再処理によってプルトニウムとして取り出せるのは1%に過ぎない。残りの99%は現行の施設では処理できず残る、というだけの話しなのですが。その99%を東京新聞はゴミと呼んだのに対し、いや、また別の施設作って処理すればそれも利用できるのだから「ゴミ」と呼ぶのは間違い、というのがNUMOの大反論です。
 それにしても原子力ムラというのは、どうしてここまで懲りず、無反省に厚顔無恥な主張を繰り返すのでしょうか。「残りの99%」は現在の施設で処理できないのですから、それを処理するためにはまた新たなる施設が必要になるでしょう。現在でも採算の取れない再処理事業に、さらに赤字増大しかもたらさない資金を投入せよと言うのはナンセンスな話しです。そもそも、そんなことして99%から無理して燃え残りウラニウムを取り出すよりも、外国から買ったほうが安いし、それにまた、ウラニウム取った残りもまた核廃棄物です。NUMOは純粋科学技術的観点から「ここからウランやプルトニウムを取り出すことができる」と述べ、「東京新聞は間違っている」と主張するのですが、そもそも“資源”とは経済的に有用なものが資源であって、使っても赤字にしかならないものは資源ではなくゴミです。東京新聞の指摘は、経済の観点からの記述として、極めて正確です。(なお、プルトニウムの取り出しは何回できるか、といった点でもNUMOは東京新聞を批判していますが、同じく単なる純粋科学技術的座興に過ぎません。)
 文系官僚も天下っているNUMOには、こんなこと分かっているはずなのですが、それでもこういうバカげた主張をやめません。たぶん、NUMOにはこう主張せざるを得ない理由があるのでしょう。NUMOはここでもまた帳簿上の錬金術をしようとしているように見えます。すなわち、こんなゴミのような“再処理済み廃棄物”でも、「ゴミ」として帳簿に記載されるのと、「資源」として記載されるのでは電力業界にとって大違いです。「資源」なら総括原価方式のレートベースに算入して電気料金大幅アップです。別施設作れば、また総括原価方式で利ざやを載せて資金回収です。さきほどは、“笑えるやり取り”と書きましたが、そうそう笑ってもいられない話しです。電気料金や税を、またしこたま搾り取られる話しですから。
 話を戻しますが、それで、そもそも核燃料、再処理してみたところで、原発ゼロなら全く使い道ないわけです(ホントは高速増殖炉で燃やしたいが、できないのでMOX燃料にして使うことになるのですが、それはそもそも大赤字・・・でもまあ、他に途がないのでそうするでしょう、でも↓)。

 「『原発40年廃炉』で余剰プルトニウム発生」(デーリー東北10月16日)

 デーリー東北さん、頑張って計算なされたようです。計算結果は有料記事ですので見ていませんが、まあ、計算してみなくても当然の話しでしょう。MOX燃料専用の大間原発みたいなもの、あといくつ作る必要があるのでしょう? それにNUMOも言ってしまいました、あとの99%の方も「燃料(の原料)」だそうです。燃さないとまずいんじゃないですか?? 結局核廃棄物の処理なんてできないのです。

 まあ、前原は八ッ場ダムでは、言ったことを全然実行できませんでした。「最低でも県外」とか言っても、最高権力者の位置にあったにもかかわらず何もできなかった鳩山元首相の例もありますから、民主党の内閣で前原が音頭を取って議論をするってことは・・・、今回も同じ事なのでしょうね。


tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://fkuoka.blog.fc2.com/tb.php/540-1c7a139b

<< topページへこのページの先頭へ >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。