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原子力規制委員会の拡散予測がインチキな理由

2012-10-25
原子力規制委員会30km圏強弁
(朝日新聞10月24日西部本社版夕刊)

 原子力規制委員会による“深刻事故の際の放射性物質拡散予測”が発表されました。しかしこれはインチキとしか言いようのないものです。理由は、意図的にやったとしか思えない、その作成方法の稚拙さです。上の記事の右下にこの「予測」の作成方法が書いてあります。それ、ちょっと大きくしてみます。マーカーも入れてます。

原子力規制委員会30km圏強弁説明b

 まず上半分の図、放射性物質の放出量が、福島の値を基に、小学生並みの比例計算で仮定されたことを説明しています。原子炉格納容器の形式も異なれば、燃やしている核燃料だってMOX混入のところもあります。こういうことは無視です。というか、災害対策で考えるならば、放出量を福島に準拠して良いのか、という問題があります。福島では、最悪の事態とならず、“ラッキー”であったと、政府関係者から何度、福島の人々にとって極めて不快な言葉が発せられたことでしょう。まずこの点で、今回の試算は、最悪からほど遠い、お気楽なものであることを認識しておく必要があります。
 そして、最大の問題点が中央ちょっと下のピンクでマークした部分です。「地形のことは考慮していない」。これおかしくありませんか。原子力規制委員会は、地形データも入ったSPEEDI使い放題のはずです。なんでわざわざ地形データなしで計算するのでしょうか?? というか、というかなぜちゃんとしたシミュレーション・システムがありながら、改めて稚拙な計算をわざと行うのでしょう?? 何か隠したいことがあるからではないか、と勘繰りたくなります
 隠したいことの一つは、気候データ次第でどうにでもなる今回の計算、最悪ケースは省かれたということではないでしょうか。それを示唆しているのが下部のピンクでマークした部分です。「統計上傾向が示せず」と書いてあります。統計的に均せば、最悪の事態は出てこなくなります。汚染の広がりを狭くすることができるでしょう。
 玄海原発についての図が、次のようなものです。

原子力規制委員会30km圏強弁玄海
原子力規制委員会公表の資料よりスクリーンショット pdf 44ページ 資料43ページ)

 これ、次のような図と比べて、あまりに“こじんまり”としてないでしょうか。それに汚染の広がる方向が変です。海の上ばかり。

佐賀グリーンピース
玄海2
(図の出典は図のクリックをお願いします)

 北部九州、冬の季節風の時期、時に強烈な北~北西~西風が吹くことは、この辺の人間ならだれでも経験していることです。下二枚の図は、このような場合の、北北西、西風の場合でしょう。ところが、今回の原子力規制委員会の図では、東方向(西風による方向)には若干汚染域が広がっていますが、南方向(北風による方向)には、ほとんど広がっていません。むしろ、“脊振山地のせいでそっちには広がらない”と言われれば納得もできますが、今回「地形の影響は考えていない」のです。原子力規制委員会の図、こういう最悪事態は統計的に排除したのではないかと思われます。

 もう一度、強調しておきましょう。原子力規制委員会は、なぜ、わざわざ稚拙な推計を行い、それを発表したのでしょうか?? もっとちゃんとしたシミュレーション、いくらでもできるのにです。
 またまたやってくれました、経産官僚のなれの果ての原子力規制委員会。姑息な、被害想定範囲を小さくしてしまう小細工。こんなものにダマされてはいけません!!



【追記17:00】原子力規制委員会がやったと思われる数字のトリックについての解説を書きました → ここ

【追記17:00】図がきれいでなかったので差し替え、多少記述を補足しました。


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