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資源大国ニッポン

2012-11-20
 本日の朝日新聞の“経済気象台”の題名は「資源による経済再建」でした。

資源ofJapan

 日本の有望な資源として、秋田でのシェールオイル、日本海側でのメタンハイドレート、長崎県沖海底油田、と言及の後、最後に言及されるのが「水」。「・・・世界的な異常気象や都市開発が地球規模での水不足を招いている。その中で日本は数少ない水の安定供給国として注目され、海外資本が水源のある土地や、水関連企業への投資、取得に動き出している」と記されています。
 資源としての水という話になるとやっぱり室田武氏でしょう。1979年の『エネルギーとエントロピーの経済学 石油文明からの飛躍』(東洋経済新報社)や、1981年の『原子力の経済学 くらしと水土を考える』(日本評論社)、1982年の『水土の経済学 くらしを見つめる共生の思想』(紀伊国屋書店)など、当時の反原発=エコロジー運動の理論的支柱として活躍されていましたが、そこでの主張の柱の1つが資源としての「水」。静岡県藤枝市に水車村を作るなど、水にこだわっておられました(いや、このリンク先だと、単にのどかなだけの自然体験観光施設に見えてしまうかもしれませんが、「藤枝 水車村 室田武」で検索してみると、氏とこの施設の関わりが多少は見えるはず・・・)。
 まあ単に「水が資源」などというと、記事のように水そのものを売る商売の話になってしまいますが、実はそれだけではないのです。精密機械工業、なぜスイスや諏訪湖のほとりに発展するのか、昔の社会科の教科書には書いてあったものです、“汚れを洗い流すきれいな水が必要だから”とかなんとか。低エントロピー源、と、これをさらに拡張して、経済的資源として普通は評価されないが、実は大きな意味を持っている資源なんだと、経済学理論を構築なさったのが室田武氏です。日本は、「何の資源もない」と言いながら、実は生産過程で水を必要とする様々な品目を輸出して経済的利益を上げているのであって、その意味で日本の経済的成功も、実は資源大国だったからに過ぎない、と看破しておられました。
 ということで、高エントロピー源=環境汚染原因のシェールオイルや油田と併記されたのでは、そういう資源に頼らない経済を志向した室田氏の趣意とは異なってしまいますが、「水」が資源として脚光を浴びるとは、30年遅れて、やっと現実が氏の議論に追いついてきたという気がします。

 で、信じがたいのが、原発を成り立たせる経済マジック、「総括原価方式」や「レートベース」。発電の原価計算から省かれた核廃棄物処理費用・廃炉費用。この頃から氏は批判し続けているのに、何も変わっていない現実。挙げ句の果ては、原発大事故の警鐘も的中。いったい我々は30年間、何をやってきたのか・・・。


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