舐められた枝野幸男の反撃はあるのか: 公務員の不作為(6)
2011-10-14
九電のやらせメール問題について「言語道断」と非難した枝野幸男経産相(当時、官房長官)。しかし今回、九電が出す報告書では「古川康佐賀県知事には責任がなかった」、となるそうです。そして九電真部利応社長も続投、と、なにごともなかったかのように事態は進んでいく構え。はっきり言って、舐められてます。もちろん、舐められてもしょうがないことをやっているからでしょう。経産省では、任期の来ていた3幹部を儀式的に更迭しただけです。まあ、ちょこちょこと「戒告」や「訓告」をしていますが、どうせ書類を発行するだけのこと。女性問題の西山英彦前審議官の方が、停職1カ月の懲戒処分と、より重たい実刑処分を受けている状態。国の行政を操作しようとする犯罪的行為よりも、個人的な女性問題の方が重い処分なんですから、これでどうやって他所の責任を追及できるというのでしょうか?
東日本大震災では、東電に責任があることは当然ですが、10m超級津波の指摘を受けながら、対策を取らなかった経産省にも「公務員の不作為」という犯罪が成立するはずです。広範な放射能汚染を発生させ、甚大な経済被害を出し、多くの人々の生活基盤を奪った経産省の責任をどうするつもりなのでしょうか。権限分割等によって、具体的個人の犯罪を問うことは難しい、などということでは、結局、「やった者勝ち」です。貞観津波の指摘を無視し、対応を手遅れにした官僚はしっかり天下りをしています。
このまま舐められたまま終わるのか、枝野幸男氏の動向をしっかりと見ておきたいと思います。
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